最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●マガジン(6-7)暗い話

2010-06-07 09:44:20 | Weblog
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      6月   7日号
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【4月30日のレッスンより】

テーマは、あいさつ。
(声を出す。)

この時期、(とくに私の教室では)、心の中にたまったものを、
声としてはき出させる訓練を重ねます。
こうして子どもの心を開放させます。

加えて、今日は、「あいさつ」をテーマにしました。
年少児、年中児(3~4歳児)のテンポの速い指導を、
どうかお楽しみください。
お子さんといっしょに観てくださると、楽しんで
いただけます。

はやし浩司
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Hiroshi Hayashi+教育評論++May.2010++幼児教育+はやし浩司

●子育て失敗論

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子育てには「失敗」はつきものだが、
親は自分で失敗してみて、はじめて、それを
失敗と気づく。
それまでは、わからない。
「私にかぎって……」とか、
「うちの子はだいじょうぶ……」とか考えて、
その兆候を見過ごしてしまう。

今までにいろいろな例がある。
私の立場で言えば、いろいろな経験をしてきた。
が、そのつど、私は口を閉じてきた。
今も、閉じている。
というのも、子育てには、その人の
全人格、全人生、さらには哲学が集約される。
それを批判するなどということは、
危険と言うより、あってはならないこと。
また私のような者が、それを指摘したところで、
親は納得しない。

よく誤解されるが、受験産業があるから、
受験競争が過熱するのではない。
親たちが、それを求めるから、受験産業は
存在する。
だから今日も、一式80万円もするような
教材を、なけなしのサイフをはたいて買う。
そういう親がいる。
子どもがそれを求めるわけではない。
親は親で、自分の人生を通して、社会の
不公平性をいやというほど、感じている。
だから「何としても……」となる。

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●内政不干渉

 この浜松市には、静岡県でもナンバーワンと言われる進学高校がある。
K公立高校である。
しかしそのK公立高校でも、満足しない親たちがいる。
理由はさまざま。
それぞれの親には、それぞれの事情がある。
もちろん子どもの能力の問題もからんでくる。
中には飛び抜けて優秀で、「田舎のK高校なんて!」と言って、都会の高校を
求めていく子どももいる。

 一方、私たちには、『内政不干渉の大原則』というのがある。
その親や子どもが、どんな選択をしようとも、内政には干渉しない。
言われた範囲で、かつ与えられた範囲で、自分の仕事をする。
できるだけ親や子どもの希望に添うような形で、自分の仕事をする。
しかし明らかに失敗するだろうなというケースも、少なくない。
それでも黙って、仕事をする。

●80万円の教材 

 冒頭で、80万円の教材について書いた。
悪徳商法として、ネットでも叩かれている。
こえについて、少し書いておきたい。
方式はこうだ。

 「一式、80万円。中学3年分の教材」。
そんな教材を売りつける。
80万円の中には、テキスト代はもちろんのこと、FAXによる添削、電話相談料が
含まれている。
で、80万円を、3年分の36か月で割ると、月額約2万2000円となる。

ワークブックということなら、自分で書店で選んだ方がよい。
ワークブックには、「相性」というのがある。
その相性が合わないと、高価な教材と共に、「勉強心中」ということにもなりかねない。
「勉強心中」というのは、教材が負担で、方向転換できず、そのまま教材と共に、
勉強ができなくなってしまうことをいう。

 大切なのは、「達成感」。
その達成感が、子どもに自信をつけさせ、子どもを伸ばす原動力となる。

 それはともかく、月に1冊、1000円のワークブックをこなすだけでも、たいへんな
こと。
それを考えただけでも、2万2000円というのは、メチャメチャな額といってよい。
が、買う人は買う。
子どもにやらせる。

●私の経験

 私もある時期、市販の教材づくりに命をかけた。
毎晩、2時、3時まで、ワークブックの原案を考えた。
そんなある日、奇妙な仕事が依頼された。

 大手出版社のX社からのものだった。
「都内の小学校の入試問題集を制作してほしい」という依頼だった。
わたしは即断で、それを承諾した。

 で、しばらくすると、ダンボール箱に入った資料が、ドサッと送られてきた。
過去問題に関する資料である。
全部で、40校あまりあった。
が、傾向はどれも似たようなもの。
たがいに隣の小学校の入試問題を見ながら、自分の学校の入試問題を制作していた。
それが私にも、よくわかった。
つまり私には、楽な仕事だった。

●別会社

 が、「?」と思われるような申し入れが、つづいた。
まずその教材は、「X社」の名前では売らない。
書店にも並ばない。
もちろん「はやし浩司」の名前は入れない、と。
そのかわり、高額な制作料を支払う、と。
私には、どういうことか理解できなかった。
が、やがてわかった。

 X社は、ダミーの子会社(販売会社)を立ち上げた。
その子会社名で、セールスマンを雇った。
そのセールスマンに、訪問販売の形で、教材を売らせた。
あとで聞いたら、40校あまりの問題集が、1セット、200万円とか!
この金額には驚いた。
当時はバブル経済、華やかりしころで、200万円でも、飛ぶように売れた。

 が、この方式、つまり親会社がダミー会社を立ち上げ、自分の名前をけがさない
ように、悪徳商法を繰り返すという方式は、けっして珍しいものではなかった。
さらにあくどい販売会社となると、倒産した教材制作会社の教材群をまとめて
買い上げ、それを再印刷し、同じ方式で売っているところもあった。
(今も、それがふつうのやり方になっている。)

昨年(09年)も、この浜松で、悪徳教材会社が摘発された。
同じような手口で、親をだまし、高額な教材を売りつけていた。
が、刑法上の罪は軽い。
表紙だけを取り替えて、また別の販売会社を立ち上げる。
社長(=責任者)は、そのつど、別の人物にすえ替える。

 いろいろな教材を手がけてきたが、これほどまでに後味の悪い仕事はなかった。

●勉強心中

 「勉強心中」の話が出たので、一言。

 たとえば難解な、その子どもの能力を超えたワークブックを1冊、買ったとする。
するとそのワークブックが足かせとなって、子どもの勉強がそこでストップしてしまう。
「あのワークブックがあるから、つぎの新しいのが買えない」と。
こうしてそのワークブックとともに、心中する。
それを「勉強心中」という。

 よくあるケースは、(1)こまかい文字で、たくさん問題が出ているワークブック
ほど、よいワークブックと誤解すること。
ワークブックは、ショッピングセンターの商品とは、ちがう!

(2)「○×大学教授監修」という「飾り」のあるワークブックほど、よいワークブック
と誤解すること。
大学の教授で、そんなヒマな教授はいない。
いるとしても、タレント教授。
はっきり言えば、インチキ教授。
そういう教授なら、自分が指導したこともない教材に、自分の名前を貸しても、みじんも
恥じない。

 ほかにもいろいろあるが、たかが1000円、2000円程度のワークブックで、
「勉強心中」するほど、バカげたことはない。
そういうときは、そういうワークブックは、思い切って捨てる。
ワークブックは、「本」ではない。
「トイレットペーパー」である。
一度、だれかが使ったら、つぎの人は、使えない!

●思春期

 話が脱線した。
もとに戻す。

 浜松市内から都会の学校へ、子どもを送る。
先にも書いたように、それぞれの家庭には、それぞれの事情がある。
考え方もある。
だから「内政不干渉」。
それはそれとして、失敗するかどうかは、私には、わかる。
「失敗」というのは、親の思惑どおりには、いかないことをいう。
というのも、この時期、子どもは、心理的にも大きな転換期を迎える。
「思春期」という転換期である。
この思春期という転換期は、人間が動物的になるという意味で、扱い方をまちがえると、
たいへんなことになる。
勉強どころか、そのまま「遊び」の世界に転落してしまう子どもも、少なくない。
非行に走る子どもさえ、いる。

 親は、小学生の子どもを見て、「うちの子は、すなおで、明るい」と思うかもしれない。
が、そうはいかない。
そうはいかないことは、あなた自身が、いちばんよく知っているはず。

●ドラ息子性

 私の経験でも、浜松市を離れて、たとえば東京の有名中学校(こういう言い方は、
本当に不愉快だが)に、入学して、そのままうまくいくケースと、そうでないケースは、
フィフティ・フィフティとみている。
つまり50%。

 その(差)は何かというと、その子どものもつ(ドラ息子性)ということになる。
自分勝手でわがまま。
享楽的で精神的基盤が軟弱。
そういう子どもが親元を離れて都会へ出ると、とたんに(誘惑)の餌食になる。
もちろん勉強など、そっちのけ。
遊びに遊んで、そのまま……?

 もちろん、そうでない子どももいる。
そういう子どもは、小学生のとき、すでにどっしりとした(重み)を感ずる。
目的意識も強いため、(誘惑)にも強い。
そういう子どもなら、都会へ出ても、それなりに学生生活をやりこなす。

●「やればできる」と思ったら、「やってここまで」

 どんな親も、自分の子どもに対して、「やればできる」と信じている。
「できないのは、やらないから」と。
しかしそういうふうに思ったら、すかさず、「やってここまで」と思いなおす。
それが子どもの心を救う。

 その子どもに能力があるかないかということは、小学3、4年生ごろになると、
はっきりしてくる。
能力のある子ども、つまりいわゆる(Gifted Children=恵まれた
子ども)のばあい、この時期、メキメキと頭角を現してくる。
が、そうでない子どもは、そうでない。
いくら教えても、ザルで水をすくうような感じになる。
その(差)を埋めることは、容易ではない。
実際には、不可能。

 が、親にはそれがわからない。
わからないから、無理をする。
「やればできるはず」と。
少しでも成績があがったりすると、「もっと……」「さらに……」と、がんばる。
親の希望には際限がない。
この無理が、子どもを勉強から遠ざける。
遠ざけるだけならまだしも、そこで子どもをつぶしてしまう。

 だから「やってここまで」と思いなおす。
親としてはつらいところかもしれない。
それまでの人生観を、へし曲げるような衝撃を感ずる人もいる。
しかし「やってここまで」。

●結論

 私はこうした「失敗」(失敗という言葉には、少なからず抵抗を感ずるが、ほかに
適切な言葉がないので、「失敗」と書く)を、無数に見てきた。
が、この問題だけは、親自身が、自分で気がつくしかない。
それまでは、わからない。

 一方、私たちの世界には、『10%のニヒリズム』という言葉がある。
どこかの塾教師の人が、教えてくれた言葉である。
「どんなに子どもの教育に没頭しても、最後の10%は自分のために、残しておく」。
それを守らないと、時に、火傷(やけど)する。
さらに身も心も、ズタズタにされる。
予期しないトラブルに巻き込まれることもある。

 だから明らかに失敗するとわかっていても、黙る。
そっと見守る。

が、あえて言えば、もしあなたが今、子どもの勉強問題で悩んでいるなら、この
エッセーを何度も読み返してみてほしい。
読み返せば、今のあなたが抱えている問題に、解決の糸口を見つけるかもしれない。
そのために、このエッセーを書いた。

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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【暗くて悲惨な話】

●「有料老人ホーム問題」→「国家経済問題」

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この浜松市にも、有料老人ホームと
呼ばれるホームが、あちこちにできた。
入居時の入居費が、300万円前後。
月々の費用、20万円弱。
が、これでも安いほう。
都会地域では、入居費が、2000~
3000万円。
月々の費用、30~40万円とか。

ある雑誌が、有料老人ホームを特集
していた。
その中で、いくつかのモデルケースが
紹介されていた。

夫婦で、ともに元教師(公務員)のばあい、
年金が、合計で月70万円(35万x2)。
預貯金が、2億円。
ほかに土地が2か所など。
現在、年齢はともに74歳、とか。

この夫婦のばあい、有料老人ホームと
自宅の間を行き来しながら、それぞれの
生活を楽しんでいるという。

これからは、そういう「形」がふえてくるという。
つまり、ある程度元気なうちに、有料老人
ホームに入居する。
自宅と老人ホームの間を行き来しながら、
やがて常時介護が必要になるようになったら、
そのまま老人ホームで最期を迎える。

しかしそれにしても、老後も楽ではない。
お金がかかる。
有料老人ホームにしても、ピンからキリまである。
サービスの内容も、金額に応じて、もちろん、
ちがう。

+++++++++++++++++

●簡単な数学

 「お金があれば、老後も何とかなる」と考えている人は多い。
(もちろんお金がなければ、老後は、悲惨なものになるが・・・。)

 しかしものごとは、常識で考えてみよう。
簡単な数学である。

 この先、15年を待たずして、日本人のうち3人に1人は、高齢者になる。
言い換えると、1人の高齢者を支えるために、2人の働き手しかいないことに
なる。
(たった2人だぞ!)
その元教師(公務員)のばあい、夫婦2人で月70万円の年金を受け取っている。
たいへん恵まれた人たちだが、2人の働き手で、月70万円の支援するのは、不可能。
つまりその分だけ、そうした恩恵からはずされた人は、悲惨な老後を送ることに
なる。

たとえばこの私にしても、あるのは国民年金だけ。
夫婦2人で、計13万円弱。
その13万円弱で、どうやって老後を暮らすのか?
安いと言われる、この浜松市での有料老人ホームにさえ、入居することはできない。
そこに見えてくるのは、ぞっとするほど、悲惨な老後!

(これに対して、元公務員の人たちは、こう反論する。
「私たちは、納めた積立金を返してもらっているだけ」と。
しかしこれはウソ。
積立金そのものが、国の補助で補てんされている。
またこういう私の意見に対して、どうか怒らないでほしい。
こうした問題は、あなたの子ども、さらに孫の問題として考えてほしい。
仮に今のあなたはよくても、子どもの代、孫の代にはどうなるか。
そういう視点で考えてほしい。)

●息子や娘たち

 で、頼みの綱は、息子や娘たちということになる。
しかし息子や娘たちにしても、自分たちの生活で、精一杯。
経済的な余裕など、どこにもない。
内閣府の調査によっても、日本人の若者の大半(60~70%)は、「経済的に
余裕があれば、(老後の)親のめんどうをみる」と答えている。
つまり、息子や娘たちは、アテにならない。

・・・だんだんと暗い話になってきた。
書いているだけで、イヤ~ナ気分になってくる。
このエッセーを読んでいる、あなただってそうだろう。
しかしそこにある現実から、目をそらしてはいけない。
「何とかなる」などと考えていたら、それこそたいへんなことになる。

 そこで私たちに残された選択肢は、つぎの2つ。
(実際には、1つ。)

 それまでにじゅうぶんな貯金をしておくか、あるいは最後の最後まで働くか。
最後の最後まで働いて、ポックリと死ぬ。
どうやら私たちに残された道は、後者しかないようだ。
今の今でさえ、特別擁護老人ホームに入居するのは、たいへんむずかしい。
1年待ち、2年待ち・・・。
順番で言うなら、100番待ち、200番待ち・・・。
ほとんど寝たきり状態の老人ですら、入居がむずかしい。

●経済破綻

 このエッセーでは、「老後問題」を書くつもりだった。
最初は、そういうつもりだった。
しかしここでテーマを変える。
つまりこのままでは、日本経済は、確実に破綻する。
また破綻に向かって、すでにまっしぐらに進んでいる。
さらに言えば、一度破綻しないことには、この問題は解決しない。

 数日前、ギリシャの国家経済が破綻(デフォルト)した。
そのあおりを受けて、EU全体の経済がぐらついている。
が、国家の負債比率をみるかぎり、日本のほうがギリシャより、状況は、はるかに悪い。
日本がかろうじて国家破綻しないですんでいるのは、日本にはまだ産業力があるから。
それに日本は、外国には借金をしていない。
国債の持ち率にしても、外人の持ち率は、5%前後と言われている。
つまり日本は身内の借金で、何とかまかなっている。
加えて日本には、国有財産が、1000兆円近くある(・・・と言われている。
しかし実際には、それほどないのではないかと、最近疑いをもつ人がふえている。
たとえば国有林にしても、財産価値は、ほとんどない。)

 そこでアメリカは、日本の大黒柱である自動車産業に目をつけ、TOYOTAを
ねらいうちにしてきた?
・・・という話まで書き出すと、収拾がつかなくなるので、話を戻す。

 要するに、老人問題ひとつみても、日本経済の破綻は、確実に時間の問題。
1人ひとりの公務員の人に責任があるわけではない。
また私も、それぞれの公務員の人に、責任を求めているのではない。
ないが、国家税収(約40兆円)のうちの95%以上(38兆円)を、公務員の
人権費にあてている国は、そうはない。
実際には、ない!

日本は奈良時代の昔から、官僚主義国家。
今の今もそうで、日本が民主主義国家と思っているのは、どこかのバカだけ。
その結果が「今」ということになる。
そしてさらに悪いことに、この「現実」は、一度、国家経済を破綻させないかぎり、
変らない。
つまりそこまで日本の国家財政は、悪化している!

 ギリシャでは、連日公務員たちによるストライキがつづいている。
給料が40%前後にまで減らされたとか。
が、40%前後なら、まだよいほう。
一般大衆は、収入がさらに減って、青息吐息。
日本もやがて、そうなる。
つまりそのツケは、組織も力もない、私たち一般民衆がかぶることになる。

●薄氷の上でダンス

 現在、世界中の国々が、我も我もと、札を印刷して、市中にどんどんとばらまいている。
08年のリーマンショック以来、この日本でも、ジャブジャブにばらまいている。
が、一向に円安に向かわない。
向かわないということは、それ以上に、世界中が札をばらまいているということ。

 韓国経済も中国経済も、現在、バブル状態。
土地の値段にしても、この数年だけで、7~8倍前後に高騰している。

(7~8倍という数字がどういうものかは、あなた自身が今住んでいる家の土地で考えて
みればわかるはず。
現在、私が住んでいる家の土地の売買価格は、坪30万円前後。
それが240万円になるに等しい。
あの日本のバブル経済のときですら、100万円が最高額だった。)

本来ならそれぞれの国の中央銀行が金利を引き上げ、札を印刷する輪転機を
止めなければならない。
が、それもできない。
止めた国から順に、奈落の底へと落ちていく。

 その1番手が、ギリシャ。
つづいてポルトガルとアイスランド。
スウェーデンもあぶない。
中国にしてもいつまでもつか、わからない。
中国がこければ、もちろん日本もこける。
世界中が今、薄い氷の上で、狂ったように踊りまくっている。

●ハイパーインフレ

 金(ゴールド)が暴騰しつづけている。
原油も、このところ上昇傾向にある。
アルミ、銅などの先物価格も、この数か月で、最高値を示しつつある。
簡単に言えば、ジャブジャブになったお金(マネー)が、現物に回り始めている。
「回る」というより、「逃避」と書くべきか。

 ただひとつはっきりしていることは、そのあと世界中を、ハイパーインフレが
襲ってくるということ。
やがてこの日本でも、ラーメン一杯が、2万円、3万円となる。
あるいはそうでもならないかぎり、今の「ジャブジャブ状態」は、解消されない。
が、これは予想でも予言でもない。
現実に今、そうなりつつある。

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