なつかしの裏物打ちのおっちゃん１

０６年６月の或る日、群裏好は会社帰りに前橋のとあるホール
へ出向いておりました。
南国育ちの裏物を打ちに行ったのですがイマイチぱっとしな
かったこともあり、島唄のハイエナなんぞを行っておりました。
いつもの様に河豚の白玉を見つめながら「光らないかな～」
なんて思いながらレバーを叩いていたのですが、何気なくふと
南国育ちの方向を見た時に見覚えのある横顔が目に入って
きたのでした。

（あれ～、知ってる顔だよな？。・・・誰だっけ？・・・）
記憶の底から掘り起こす作業、悩むこと数分。
「都丸さんだ！」と気付いた時に向こうもこちらを見て気が付い
たようでした。

この都丸さんという人物、今から８・９年くらい前のことでしょうか
若かりし頃の群裏好が某ホールへ裏物を打ちに行っていた頃
の常連さんでした。年の頃は４０～５０才、身長は１６５位？標準
体型のどこにでもいるおっちゃんといった感じだったのですが、
３度の飯より裏物が好きというタイプで私がそのホールへ行った
時はほぼ毎回叩いている“ヌシ”のような存在した。
ただヌシといっても強面のそれとは違って、人懐っこい好感の
持たれる顔してた都丸さんは若者からの人望も厚かったです。
付き合い始めは目押しが出来ない都丸さんの目押しをしてあげ
たのがきっかけでコーヒー外交に発展して徐々に仲良くなってい
ったというありふれたもの。（都丸さんという本名は後日コーヒー
嬢に教えられて知ったのでした）

あの頃の私はやみくもに打ちたい台に突っ込むという猪突猛進
の打ち方（そりゃ借金も出来ますよねｗ）。そのホールがまた
裏打ち人の好みを心得ているとでも言いましょうか、キングガル
フ・オアシス・赤光の剣・兜など世間を騒がせた裏物を次々と
導入して私や都丸さんを含めた常連は次々と少ない財産をどん
どん投入していったのでしたｗ。
特定のスロ屋で常連になることに抵抗があった群裏好が珍しく
常連の一人として長く通ったのは、この都丸さんを中心とした
平和な状態が保たれた裏物店だったからだと思います。

そんなこんなで数年間馴れ合いしてきた都丸さんと群裏好で
したが、今から５・６年間に登場した獣王以降の目押しが必須
な爆裂台ＡＴ機の登場によってお互い少しずつホールで見かけ
ることが無くなってきたのでした。狂乱出玉時代の到来で裏物
の存在価値が低下して人気もなくなる。またＡＴ機は目押しが
出来なければ話にならない、といった初級者お断りの台。
都丸さん達のようなスロ好きおやじは徐々に住処を追われて
行くのでした。また、私もその頃から設定状況の良い店を回る
ジプシーのような本来の打ち方へ戻っていったので自然と会う
機会も無くなりました。

すいません、明日へ続きますm(__)m。