仕事を退職した後、頭によく思い浮かぶのは自分が歩んできた人生のことです。自分なりに一途な気持ちで一生懸命頑張ってきたつもりですが、振り返ると反省することばかりです。特に周りの人に信頼され、深い絆で結ばれるそんな人間性豊かな人生を歩んでこれなかった自分のことが反省されてなりません。
そんなことを考えながら毎日を過ごしていましたが、つい最近、私にそんなことばかり考えていてはダメだと教えてくれる感動的な出来事がありました。
それは先月の末、私の知人で大先輩でもいらっしゃる、ある方の80歳の誕生日を祝う会に招かれてのことです。50名ほどの誕生会でしたが、当初、私はなぜこのような盛大な祝賀会が催されたのか知りませんでした。しかし会に参加してみて初めてその理由を知ることができたのです。
誕生会では司会者の経歴紹介に始まり、代表者の祝辞、そして花束と記念品が贈呈されたあと、食事へと続きましたが、その間参加者代表たちが次々と舞台に立ちスピーチをされました。そして私はそのスピーちを聞きながら、なぜこのような誕生会が開かれたのか自分なりに理解できたのです。
それは、経歴紹介でもありましたが、当の大先輩は肩書きでいうと、会社の社長でもなく、社会的な地位も決して高くはなかった方ですが、過去に仕事の関係で様々な所を転々としながらも、与えられた職場で常に一生懸命働き着実に実績をあげてこられたばかりか、健康上の問題で引退された後も、家に閉じこもるどころか、近所の人の面倒を親切に見てあげたり、かつての同僚や後輩の頼みごとをいつも笑顔で気持ちよく引き受けてたりして、みんなから慕われていたからであったのです。
そんな思いが込められた誕生会だったので、当日代表スピーチに出られた方々は、冗談まじりで「先輩はただの近所の親切なおじさんとばかり思っていたけど、実はすごい経歴の持ち主ですね」と笑わせながら、何時も人のため労を惜しまない、気さくな人柄の先輩と知りあえたことを喜び、そして本当に尊敬していると口を揃えて語っていたのがすごく印象的でした。
私はスピーチをされた方々の話を聞きながら、多くの感動をもらい、私もこのような先輩と人生の晩年に出会えたのを幸せに感じ、反省ばかりしながら自分の人生を振り返えってばかりいないで、この大先輩のように常に姿勢を低くして人と接し、人のため尽くせるような人間になるため、たゆまなく努力を重ねていかなくてはならないと新たな決意を胸に刻むことができて、この日の誕生会に招かれて本当に良かったと思いました。
▼私もこの鳥のように人を癒すことが出来る存在になれればいいんですが・・・
とかく肩書きに生きる方がおりますが 飾らず ありのままにの姿勢を貫く方が好きです
私は野鳥の写真はもとより
あなた様の訥々とした語り口調が
大好きです。
立て板に水の如くお喋りではなくて
ご一緒に野鳥観察をしながら、
悠々とした想い出の時を過ごせて
奇跡のような出会いに感謝しています
このまま今のまま。
また私は飛んで来ます。この部屋に ^ ^