想い出の時を刻む

趣味を楽しみながら、今日の思いや出来事を綴り、想い出として残していく日記

似合いませんが演奏会に行ってきました。

2015年09月19日 | 音楽

  私は自分で言うのもなんですが音楽にはまったく才能がありません。なので、苦手意識があってか普段はあまり音楽を聞くこともありません。

 

 そんな私ですが、昨日は珍しくピアノのコンサートに行って来ました。

 

 多少場違いな感じがしましたが、実は私の身内が大学の音楽教授をしながら長年ピアノの演奏活動をしてきて昨年定年を迎え、現役を引退しのを機に最後の演奏会を兵庫県で催すことになったので、昨日久しぶりに音楽鑑賞をすることになったのです。

 

 こじんまりとした会場でしたが、客席には親族は勿論のこと、教え子たちやピアノ愛好家たちが多数来られていました。

 

 もう70近い年齢に達していたので、さ~指がちゃんと動いて演奏をうまくできるのか、内心すごく心配しましたが、年齢を感じさせない巧みな演奏で会場魅了し、沢山の拍手を受けていました。特に自分の得意とする曲を弾いた時は、若い頃と変わらないぐらい、迫力ある演奏を披露してくれ会場は大いに盛り上がっていました。私はそんな演奏に胸沸き立つ感動をおぼえながら、暫し音楽に聞きいることが出来ました。

 特に普段、音楽家らしく少し世間の人と感性が違い、たまに「変人」呼ばわりもした人ですが、昨日の演奏会でピアノを弾いてるその姿は貫禄もあり、カッコもよかったです。

 

 実は、昨日演奏会を開いたのは私の従妹の兄ですが、ピアノなんて考えられない貧乏の家で生まれながら、ピアノを習いたいという一途の思いを貫き、幼い頃からピアノの練習に打ち込み、やがて大学を卒業してから立派なピアノの演奏家となり、全盛期には全国を回りながら演奏会も開いたりもしてきました。


 しかし定年を迎え、やむなく引退となったので、この度の演奏会が最後となりましたが、昨日の演奏会でピアノを弾くその姿を見ているとすごく感慨深いものがありました。


 そして誇らしい兄に「本当にご苦労様」とねぎらいの声を掛けたかったです。 

 

 楽器の演奏なんて全く出来ない私には昨日の演奏会のレベルがどんなものだったか、評価は出来ませんが、しばし高尚な音楽に触れ、心がすごく豊かになれたことは本当によかったです。

 

 追伸:ただ、私には、もう70手前の兄がピアノを弾いてるその指の動きをみて、不思議でなりませんでした。