あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

編集と広告収入の熱い関係2

2005-04-20 19:59:18 | マスコミ関連
今日は、一日中雨ですね。

昨日のブログを見た人の数が、前日の倍を記録しました。
こんなことは、初めてです。

最近、広告、映像、雑誌といったメディア関連のコンテンツに絞って書いているせいか、ブログのヒット数がじわじわと上がってきました。

このブログは、メディアに関するあらゆる知識が学べるものにしたいと考えています。

さて、今回は前回の人気編集長がいよいよ女性誌に進出した時の話です。
男性誌で成功を収めると、彼は女性誌の創刊に取り掛かりました。

このキッカケが、なかなか面白いのです。

前回お伝えした、かなり濃いテイストの男性誌の読者の15%が、実は女性だったそうです。
そして、「こういった女性誌を作って欲しい。」という声が編集部に届くに及んで、女性誌創刊の流れは一気に加速しました。

この雑誌のターゲットは、年収800万~1,000万の30歳以上の女性です。

そのターゲット心理のヨミが、また面白いんです。

「この年代の女性は、もう自分は若くないんだというコンプレックスがある。

知識も教養もあって、プライドも高い。でも別れた男は、22、23の若い女のところに行く。

そんな女性に、30代ならではのテクニックを身に付けるべきだという提案をしたい。

30代には、30代しかない魅力があるべき。欧米の女性は、30代でもモテル女性はたくさんいる。

アナタが本来目指している方向はどっちなの?を問い続けていきたい。」

当然そのライフスタイル提案には、若い女性には不可能な“消費が動き”ます。

20代の女性が二泊三日の香港旅行で買うルイビトンのバックではなく、イタリアのトスカーナ地方の皮革職人が作った東京で10個しかない高級バックなわけです(笑)。

知的プライドと価値観をくすぐりながら、消費の欲望をあおる。

そして、雑誌発売後、その編集記事がマーケットを動かす。
今売れる編集長は、クリエイティブとビジネスセンスに長けたマーケッターなのです。

ターゲットメディアとしての雑誌に限らず、“アナタだからこそ”は、今後のマーケティングのキーになってくると思います。

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