数年前のモッジ事件から、大きなスキャンダルが報じられなかったイタリアサッカー界
事件後にもまあ、これは出来レースだなと思う試合も度々目にすることはありますが、プロリーグにおける駆け引きや、やりとりというのは、イタリアサッカーに限らず、どこにでも存在するのでしょうね。
(これが正しいとは思いませんが、仕方のないこととして少し諦めてる)
しかし、選手個人が自分の利益のために八百長をやってしまったら、これは犯罪ですし、逮捕され法廷に出され、場合によって刑務所が待っていることになります。
イタリアでは、サッカー賭博が法律で認められていますが、プロサッカー選手には、規制があって、イタリアサッカー協会が禁止していますし、行為が明るみ出た場合は、最高18ヶ月の出場停止という厳しい罰則があります。
言わば、インサイダー取引の主役になれる訳ですから、規制されて当然ですね。
サッカー賭博は、よくトトカルチョと言われることが多いのですが、正確にはスコンメッサ
(賭けるという動詞scommettere の過去分詞 scommessoを名詞化して)
こういうことから、実際に選手が不正な行為をしようと思ったら、友達に頼んで賭けてもらうとか、掛け金をあまり大きくしないで発覚を防ぐとか、いろいろ工夫するのでしょうが、なんと!ユーヴェのゴールキーパーであり、ナショナルチームのゴールキーパーとして10年以上その地位を誰にも譲ることがなかったブッフォンが、自分の小切手で1億6千万円もの賭けをしていたとの報道がありました。
(上の画像がブッフォンの捜査令状)
本人は、サッカーになんて賭けるはずがない、俺が賭けたのはドッグレースだと言っているのですが、全てのお金がドッグレースにつぎ込まれたのか、一部がサッカーに注入されたのかが、今後の焦点となりそうです。
実は、モッジ事件の時も怪しい!といして度々名前が浮上し、公判が維持できる程の証拠が揃いませんでしたが、友人に依頼し、イギリスで相当大きな賭けをしたとも言われていて、グレーの存在として警察や司法、サッカー協会が注視していた選手の一人です。
仮に本人の言うとおり、サッカー以外のものに賭けていたのなら、制裁は、免れるでしょうが、イタリア国民が等しく不景気のしわ寄せを受けて、小さくなって暮らしている時にこの1億6千万もの賭け金は、彼の人気を根底から覆すことにもなりそうです。
口の悪いジャーナリストは、カッサーノやバロテッリは、バカだけど愚かじゃない、しかし、ブッフォンは愚かでバカとまで論評しています。
ナショナルチーム・アズーリの監督プランデッリは、このままでは、あるいは新たなスキャンダルが報じられれば、当面の間、国際試合の出場を見合わせなければならないとまで言うほど事態は深刻で、このブッフォン報道に先駆けて、逮捕されたのがマウリ(ラッツィオのキャプテン)及びミラネット(ジェノバ)
出場停止処分が、ドーニ(アタランタ)、クリッシート(ゼニット・ロシア)、ボヌッチ(ユーヴェ)、
出場停止処分が検討されているのが、コンテ(現ユーヴェ監督)等、蒼々たる面々。
イタリアサッカー事件史に新たな不名誉な1ページを加えることになりそうです。
こいつらのせいで、ウリちゃんは、賭けに負けてしまうんだな(笑)
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