ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

除染の政府案(工程表)から見えてくるもの

2011-10-31 00:18:01 | 日記

政府民主党は、昨日、福島県内の除染工程表を発表しました


上の図を見て分かるように、2015年1月を目処に、仮置きから、中間貯蔵施設に搬入し、2045年頃に福島県外の最終処分場にて処理をするということです

これに対し、地元では、「空手形」という批判があり、関係する市町村の首長も同意をしていません。

福島県庁で県内の各首長に工程表を説明した細野豪志環境相は「30年後には県外で最終処分する。しっかりと最後までやり抜く覚悟だ。私は今40歳。30年先まで見届けなければならないと思っている」と強調し、理解を求めた。

「国会議員 選挙落ちれば ただの人」

このようにウリちゃんに教えてくださったのは、宮城県出身の自民党元参議院議員

とてもお世話になった先生で、この言葉を聞いたときには、あ!なるほど!そのとおりと思ったのですが、「私の先生を尊敬する気持ちは、先生が議員であろうがなかろうが変わるものでは、ありません」と申し上げました。
確かに、今でもその気持ちは変わることはないのですが、盆暮れにのご挨拶や、時節のお便り等が疎かになっているのは確かです。

こういう工程表のようなテクニカルなことを説明するのは、細野さんのような精神論では、全く通用しませんね。

ただ、先の図から考えられることは、除染施設の規模と集められるであろう、汚染物質のボリューム

これには、相当量の工事が必要ですから、福島県内で使われることとなる土木工事に要する国費(一部地方費を含む)は、天井知らずになることでしょう。
しかも土木工事は、どれだけ土を動かすかで利益率が大きく変わります。
ゼネコンや地元大手の工事業者は、手ぐすねを引いて待っていることでしょう

悪い意味で言っているのではなく、福島に限らず南東北と北関東でも同じことが展開されるでしょうし、原発関連以外の地震と津波による復興では、公共民間ともに莫大な量の工事が発注されることでしょう。

公共工事の増大は、不景気対策に大きな刺激となるのは、明らかです。

雇用も多く発生することでしょう。

さて、言葉を飾らずに言えば、これは「宝の山」なのですね。

除染作業に従事することによって、被ばくの影響は避けられませんが、ある意味汚染された地方に住んでいれば、五十歩百歩と言えなくもありません。

ウリちゃん日本にいたら、土木技術者に転職してもいいなと、ふと思いました。
(既におじさんなのでね、お若い方は、真似しないでね~)

 

 

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11月2日は死者の日

2011-10-30 00:47:57 | 日記

イタリア語では、Giorno dei morti (ジョルノ デイ モルティ)と言います。
意味は、そのまま「死者(複数形)の日」

聖書には記載がありませんので、起源等は、明らかではありません。
どうやら、地獄に行くまででもなく、死後直ぐに天国には行けない小悪党(変な表現かも)が、救済される条件として、一定期間煉獄(れんごく)と呼ばれるところで、悪魔に苛まれるという考えがキリスト教社会にありました。
この期間をできるだけ短くするために祈る日を「死者の日」と呼ぶのだそうです。

そして何故11月2日なのかと言うと
聖地から帰った巡礼者が、嵐で流された、とある孤島で一人の修道士が無言で示した大きな岩の割れ目を除くと、そこからは、煉獄の様子を見ることができ、そこにいた悪魔が「死者のために祈られると、死者が早く天国に行ってしまい、つまらん」と言っていたのを聞いて、修道院長にその話しをしたのが、11月2日だったという伝説があります。

煉獄の住人のためにささげる祈りが教皇の免罪符発行に結びつくものであり、教皇の免償の権威が死者にも及ぶのかという問いをマルティン・ルターが投げかけたことが宗教改革の発端となったという歴史的経緯があって、プロテスタントの諸教派は煉獄の概念を否定きました。

しかし、死者の日は単なる教会暦の祝い日という枠を超えて、人々の文化の中に根付いていたこともあり、フランスでは死者の日になると墓に飾りをほどこし、ドイツでは墓に花を飾るなど地方によって独自の習慣があり、万霊節とも呼ばれています。
プロテスタント教会では聖徒の日、諸聖徒日、召天者記念日などとして主日の礼拝を捧げる教会もあります。

まあ、伝統を重んじようと言うことなのでしょうね。

イタリアでは、この日に前後して、死者のパン Pane dei morti (パーネ デイ モルティ)と呼ばれるものを食べます。

ウリちゃんは、お釈迦様の子なので、クリスチャンでは、ありませんが、この死者のパンは大好きなので、毎年11月初旬は、楽しみなのです。

お味は、甘くてパンと言うよりは、お菓子
黒いのは、どうやらチョコレート(カカオ)が入っているから
ちょっとカロリー高めですが、美味しいです(笑)

 

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寒いなと思っていたら

2011-10-29 00:10:38 | 日記

ここのところ曇りや雨の日が多く、晩秋とも言える気候が続いているミラノ
日曜日の深夜2時には、サマータイムが終わって、時計の針を1時間戻します
日本との時差は、8時間になり、標準時刻に戻ります

寒いなと思っていたら、トリノからは、早くも初雪の便りが届きました
トリノ中心部はまだ初雪を見る時期ではありませんが、2006年に開催された冬季オリンピックの男子アルペン会場であった、Sestriere(セストリエーレ)では、こんなに降りました

もうそろそろ11月ですものね、トリノやアルプス付近の北の町から冬の足音が聞こえて、ミラノに到着するのも、間もなくです

さてと、今年のクリスマスはと、、、、、
こんなことを考え始める季節になりました

 

 

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モノクロ画像で見るイタリア女性

2011-10-28 01:05:32 | 日記

イタリア建国(統一)150年を記念して、昨年からいろいろな催しが行われています
華やかなことだけではなかった、この150年
イタリア人は、どのように感じ取っているのでしょう
今日は、1848年~1914年までのイタリア女性の記録と題した写真(絵画も含む)展から、いくつかの画像を透して語りかけてくるものを検証してみましょう

1848年と言うと、先ず頭に浮かぶのがフランス2月革命
1789年フランス革命から66年後、第一次世界大戦勃発の59年前ということになりますね

この時期ヨーロッパでは、労働者階級や農民の蜂起が盛んに行われた時代でした
そんな社会情勢を尻目に、したたかに生きる女性
ドゥオーモ広場で荷物を運ぶ女性
今の華やかさがウソのようです

共同洗濯場
今でもナヴィリオ地区には、同じ用途で使用された建物が残っています
各家庭には水道が布設されていなかったでしょうから、こうして共同の水場で洗濯していたのでしょう


花売りの女性
なんとこの場所モンテナポレオーネです
今でこそ、お金持ちで賑わっていますが、こんなに寂しい感じの通りだったのですね
60歳くらいのミラネーゼだと記憶にあるらしいのですが、今のブルガリの店舗がある場所は、小鳥の餌を売るお店だったそうです

こちらは、ウリちゃんの推測ですがモヌメンターレ(記念共同墓地)
お墓参り用の花を売るおばあさん達
死者の日と言われる11月2日前後の光景

電報配達の女性2名
日本で、職業婦人という言葉が聞かれる数十年前の光景です
表情やポーズは乾板写真ですから、カメラマンの意図でしょうね
ポシェットが可愛らしい
このポシェットこそが、後年メッセンジャーバッグと呼ばれるものの原形ですね

日本では、江戸時代後期から明治にかけてです
日本での古い写真や、浮世絵若しくは精密に写生された絵画と比べてみると、変な表現ですが、もの凄く地味
それは写真がモノクロで、モデルになった女性の表情に明るさがないからではなく、その背景から感じられる活気とか生活の彩りが見えないからだと思います

北イタリアがオーストリアの支配下から分離独立し、近代イタリアへの歩みを始めたばかりだと言うこともできるのでしょうか

 

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雨降りのミラノ

2011-10-27 00:06:49 | 日記

昨日は、朝から雨で、一日中降ってました
未明からやっと雨は、上がったものの今日は、朝から厚い雲に覆われて、何時雨が落ちてきても不思議じゃない天気でしたが、どうやら大丈夫なようです

こんな日は、台所でコトコトとブロード(スープストック)を煮ながら、家で過ごすのにもってこいです

お手伝いさんが掃除をしてくれますが、やっぱり行き届かないところがあって、日頃気になっているところに手を入れてみたり、束の間のお休みは、そんなことで終わろうとしています

ブロードさえあったら、料理の応用範囲は広いので、今日は、最もオーソドックスなミラノ風リゾットにしてみました

タマネギのみじん切りを透きとおるまでオリーブオイルで炒め、お米もざっと炒めたら、サフランを入れ、温めたブローで炊いていきます

所要時間は、ブロードを入れてからだいたい18分

お米が水分を吸って、だいたい元の大きさの倍になれば、そろそろ完成

バターにパルミジャーノを加えれば出来上がり

蜜柑も少し大きめのものが出てきて、皮を剥いたときの香りが初冬を感じさせてくれます

匂いって、記憶中枢に直接訴えかけますから、いろいろなことが思い出されます

冬の匂いと言えば、パネットーネ(イタリアのクリスマスケーキ)や先日書いた焼き栗なんかも代表的

ベランダの金の玉は、まろく成長し、間もなく食べられるかも知れません(笑)
かも知れないと言うのは、未だにこれが何の実か分からないからなのです

今年こそ特定できるといいけど
ブログをご覧の皆さんで、知ってる!って方がいらっしゃれば、どうかご一報ください

 

 

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