やんちゃ隊の諸君
『スカウトフォーラム』という言葉は、ベンチャースカウトになって初めて聞くことかもしれないね。スカウトフォーラムについて少し歴史と、どんなねらいがあるのかを知っておこうよ(*^_^*)
スカウ卜フォーラムの歴史
１９６９年にフィンランドのヘルシンキで開かれた「第２２回世界スカウ卜会議」において、「スカウ卜運動の諸決定をくだす過程に少年の意見をもっと組み入れられるようにするため、各国連盟および地域が、青少年の会議ないしスカウ卜フォーラムを開催することを奨励する」ことが決議されました。この決議によって、世界各地でスカウ卜フォーラムが開催されるようになり、曰本連盟では、世界に先駆け、１９７０年「第５回日本ジャンボリー」開催中、９か国４３人の参加により、「第１回アジア太平洋青少年会議」を開催しました。この会議では、スカウトの相互交流とスカウ卜運動にスカウ卜の意見を反映させることの意義を十分に理解し、スカウ卜フォーラムを定期的に開催することを決定しました。そして、日本でのこの経験をもとに、翌年日本で開催した世界ジヤンボリ一においてフォーラムの開催が推進され、スカウ卜フォーラムが世界各国へさらに広がっていくきつかけとなりました。以後、曰本では1974年の「第６回日本ジャンボリースカウト会議」から始まり、全国的なスカウ卜フォーラムのプログラムが定着し、現在に至っています。
スカウ卜フォーラムのねらい
ベンチャースカウ卜活動の目的には「ちかい」と「おきて」の実践による社会生活を営むための能力の養成、協調性とリーダーシップを身につけること、自己啓発と自立心の育成などがあります。社会生活を営むための能力の養成の方法として次のようなことが考えられます。
１．自分自身が作った企画を実行する。
２．多くの人の話を聞き、自分の将来について考える。
３．いろいろなところへ行ったり、多くの体験を通して視野を広げる。
４．世界の中の曰本を考えたり、絶えず多くのことに挑戦する意欲をもつ。
その他多くのことを挙げることができると思います。例えば、その人自身の物事の見方、考え方、主張あるいは信念に基づく自分の意見をもつことは、人格形成のための重要な要素です。自分なりの意見をちっことは、社会で一人の個人として認められるために必要です。また、自立心についても同じで、例えば、多く人の中では働けても、一人で物事をしなければならない場面に直面したときに何もできないようでは自立した人間とはいえません。
ベンチャースカウ卜が、自分自身の主張をもち、自立心を高めていくためには、多くの実際の体験を積み、新聞や本を読み、他人の話に耳を傾け、多くの情報をキャッチすること、そして、実際に自分の目でその物事を見て考えることが大切です。また、自分の意見や考えを外へ表現することによって、創造力や個性を伸ばすことができます。また、自分の考えを人に聞いてもらうことは、考え方の利己的な面や極端な面をもう一度考え直すきっかけにもなります。
スカウトフォーラムは、ベンチャースカウ卜が自己の考えを述べ合し)、討論することを通してスカウ卜個々の成長につながる自己啓発の機会となることを目標としています。また、スカウトフォーラムは社会的な問題を取り上げる展開もあります。ですからスカウ卜フォーラムでの討論から、スカウトたちが積極的に社会参加に進んでいくことも期待されます。活力に満ちた２１世紀の社会の建設に向けて、フォ一ラムの場を活用していきましょう。
スカウトハンドブックより
そして、ベンチャープロジェクトについても、もう一度考えてみよう！