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◆「婦人画報」2014年6月号の特集 「日本の結婚式」 からの一節です。
結婚式というイベントは、人間の一生の「通過儀礼」の中でも、最も重大な儀式であることは、
日本人に限ったことではありません。
しかし、
全日本ブライダル協会の会長をつとめられている、
日本のウェディングドレスデザイナーのトップランナーである
桂由美先生のお話しでは、
すでに、ヨーロッパ諸国では、民族衣装を着用した、それぞれの民族色豊かな結婚式は、
ほとんどが失われてしまっているのが現状だそうです。
一方、東洋の国々、とくに東南アジアを中心にした諸国では、
まだまだ、民族衣装を着用したオリジナルの結婚式が行われているそうです。
それぞれの国、地域で生まれ育った人々が、その文化を継承し、守るのか、
それとも、
世界の文明をリードする、普遍的で合理性の高いスタイル(グローバルスタンダード)や、
時代のトレンドに乗って、
オリジナルの文化を棄てるのか・・・
日本の多くの人々の間では、
そして、わたしたちの住む地域の多くの人びとの間では、
その選択の方向は、すでに明快に決定がなされているように感じます。
◆「婦人画報」の特集では、
その地方の伝来の結婚式、儀式、しきたりなどを守り伝えている人々が、ヒューチャーされています。
◆以上の、「花嫁のれん」、「花嫁道中」は、能登、北陸地方を象徴する、婚礼文化です。
◆京都の上賀茂神社での結婚式。
◆花嫁衣装は、お家で受け継がれる伝来の白の打掛。
この「婚礼前の花嫁衣装の披露」というイベントは、かつての日本映画の中にも多く登場します。
結婚式への期待感を盛り上げる、ドラマティックな、プレイベントの一つと言えるのではないでしょうか。
◆「婦人画報」誌の力のこもったこの特集記事を観ていくと、
いまの日本で、世の中の潮流に逆行するように、
ご自分のお家の、そしてご当地の伝来の文化、財産を継承して、結婚式の儀式に臨んでいる方々からは、
衒い(てらい)とか、浮かれたイベントの感覚は感じられません。
そして、なんといっても、
そんな人々を見守り、地域文化を守り、はぐくんでいる土地が、
京都であり、北陸地方であることには、おおいに納得してしまいす。
つづく。