* 砂の時間 *

日々の暮らしの中のひとコマを綴っています。
Healing Partner ダッキー4兄弟も登場します。

風立ちぬ

2013年09月03日 | シネマ・観劇

うっかり失効しそうだったポイントで観てきました。
取り立て観たい映画もないし…、「少年H」と「風立ちぬ」、どっちを観ようか悩み、
どうせ無料なら、エグゼクティブシートの方と思った私。。

予約直後、この作品を最後に宮崎駿監督が引退。と報道され、驚きました。




この「風立ちぬ」、万人受けする娯楽映画ではないですね。
ファンタジーは主人公の夢の中だけ。。

映画は、まるで小説を読んでるかの様でした。淡々と進んでいきます。
大きな盛り上がりもなく…ただただ切ないのです。。

でもですよ~ 
小説で言うなら、行間から読み取る想像と言うか妄想力が
この映画の賛否両論に繋がってると思いました。
あと、観る人の人生経験によっても印象が変わって来るのだろうと。
私は観賞直後より、家に帰ってじわじわこの作品の深いメッセージ性を感じました。

最後の「生きて」「生きねば」は、
人生には色々な風が吹く。。どんなに厳しい逆風が吹いても、
それでも命ある限りは「生きねば」なんですね。
主人公の葛藤、ジレンマ、挫折は幾ばかりか…
あらゆる立場の人に送る宮崎駿監督の最後のメッセージなのかな~

まるで絵画を観るような映像の美しさ、最後のユーミンの「ひこうき雲」
私はとても良い映画だと思いました。観に行って良かったです。


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