★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

王将と天一

2021年11月26日 21時30分50秒 | 徒然(つれづれ)
 京都発、全国展開の飲食チェーンといえば、言わずと知れた、餃子の王将と天下一品だ。
 大学生活を京都で過ごした私は、どちらもその黎明期から今に至るまでその味に馴染んできた。

 学生時代に通っていた頃は、王将はどこもカウンターだけの細長く狭い店舗で、床や天井には油汚れが目立ち、壁のメニューは手書きだった。
 天下一品に至っては、ちゃんとした店舗ではなく、ビニール張りの仮設店舗だった。
 今の食品衛生観念からすると、アウトとセーフのギリギリのところだろう。
 
 とはいっても、どちらも、汚くて安くて旨い、ひと昔前の街中華の典型の、貧乏学生や労働者にピッタリの店だった。
 女子供の客など皆無だった。

 ヘビロテで通ってはいたものの、こんな店いつまで続くのだろう、そのうち潰れるだろうと思っていたのは、私だけではないだろう。
 当然ながら、今の隆盛など想像だにできなかった。

 王将には珉珉やその他の街中華、天下一品には新福菜館や第一旭など京都ラーメンのライバルがあったが、どちらもそれらを凌駕する成長ぶりだ。
 卓越した経営戦略や先見性は当然ながら、王将は文字通り餃子、天下一品はこってりスープというオリジナリティも、天下を獲った要因だろう。
 どちらも半世紀にわたり、その変わらぬ味は、今も私を魅了してやまない。


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