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アカハナワラビ・3~平山城址公園

 平山城址公園の林縁に生育している「アカハナワラビ(赤花蕨)」。ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物で冬緑性で葉が枯れることはないが冬に紅葉し春になると緑色に戻る。以前、東中野公園外周で見ていたが、公園管理者の情報でここに群生しているのを知った。胞子葉は9~12月に出てくるが胞子を放出するとまもなく倒伏する。同属のフユノハナワラビの胞子葉も胞子放出後には倒れるが、オオハナワラビの胞子葉は胞子を出した後もしばらく残っている。
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コバギボウシ

 キジカクシ科(←リュウゼツラン科・ユリ科)ギボウシ属の「コバギボウシ(小葉擬宝珠)」。本州~九州の山野の陽当たりの良いやや湿った場所に分布する多年草で草丈は30~40センチ。7~8月に淡紫色~濃紫色の花を横向きに咲かせる。果実は長さ2.5~3センチで中には薄っぺらい長さ1センチほどの種子が多数入っている。これは蓮生寺公園のもの。
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番外編・23~八王子山城本丸跡

 高尾山ケーブル駅前のデッキから北方向を眺めると谷を挟んだ向こう側に小さな山が見える。これは戦国時代に北条氏照が築いた山城があった場所になる。ケーブル駅の標高は472メートルで2.4キロ先の本丸跡の標高は451メートルとほぼ同じ高さにある。谷の下に見える道路は中央自動車道と圏央道(首都圏中央連絡自動車道)が交差する八王子JTで圏央道の八王子城跡トンネルが見える。
 北条家は北条早雲-北条氏綱-北条氏康と続き氏照は氏康の三男になる。氏照はこの頃相模国界隈を支配していた大石家の娘を娶り養子縁組をして大石源三氏照と名乗り家督を譲られている。氏照は由井城や滝山城などに在城しており、小田原合戦の際には小田原城に籠城し開城後に切腹自害した。八王子城には重要家臣を置いて守らせたが、天正18年(1590年)前田利家・上杉景勝軍に攻められ落城した。
 多摩ニュータウン界隈には大石家の歴史を伝承する『大石やかた公園』『屋敷跡のサルスベリ』『由木城址』など大石家に所縁があるものがいくつか残っている。

『中央フリーウェイ』作詞・作曲・歌:荒井由実 昭和51年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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マグワ・1~黄葉

 松木えのき公園付近の遊歩道に生えている「マグワ(真桑)」。中国原産の落葉高木で養蚕のために日本各地で広く栽培されていたが今は野生化しているものも多い。雌雄異株で花期は4~5月。葉は互生し葉身は長さ8~15センチの卵形或いは広卵形で時に3裂する。秋には綺麗に黄葉する。
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センブリ・8~長沼公園2

 長沼公園“栃本尾根”に生育している「センブリ(千振)」。リンドウ科センブリ属の二年草で全国の陽当たりの良い山野に分布している。古くから健胃薬として利用されている。草丈は10~20センチで花期は8~11月。果実は細長い蒴果になる。中には直径1ミリほどの種子が多数入っている。
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ナンキンハゼ・6~別所くすのき公園

 別所くすのき公園の植栽されている「ナンキンハゼ((南京櫨)」。トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木で中国原産。若葉や紅葉が美しく公園樹や街路樹として多く利用されている。雌雄同株で6~7月に雌雄の花を咲かせ果実は秋に稔る。果実は黒い蒴果で3室あり熟すと果皮が取れて3個の白い種子が顔を出す。果実は落葉後も枝に残り野鳥が良く訪れる。
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コクサギ・5〜種子

 奥高尾“日影林道”の沢沿いに生えている「コクサギ(小臭木)」。ミカン科コクサギ属の落葉低木で雌雄異株。花期は3~4月で果実は晩秋に稔る。果実は4分果になり中に直径4ミリほどの黒い種子が入っている。外果皮と種子の間にクリーム色の内果皮が見える。これは果実が熟すまでは折り畳まれているが外果皮が裂開するとこの内果皮がバネになって勢い良く拡がり種子を遠くに飛ばす仕組みになっている。写真はその弾ける直前の様子。これを指で挟んで少し押すと種子が発射され外果皮だけが残る。その後、外果皮は再び閉じて翌年の花期まで空のままで残っていることが多い。
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ヒカゲワラビ

 イワデンタ科ヘラシダ属の「ヒカゲワラビ(日陰蕨)」。山地の日陰のやや湿った場所に生育するシダ植物で、当地では以前蓮生寺公園の林内で1株確認していた。ところがそこではいつの間にか消滅して見られなくなっていた。先般当地の専門家が東中野公園の石垣に生えているのを発見したという情報があった。夏緑性なので見つかるかどうか心配したが何とか見つけることができた。ソーラスはㇵの字が並んでいる。
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散歩道・31~長沼公園擁壁工事2

 都立長沼公園の擁壁工事を前回は下から眺めたが、今回はそのすぐ上の“栃本尾根”を歩いてみた。“野猿の尾根道”東端から“栃本尾根”に進むと以前は鬱蒼と茂っていた雑木が全て切り倒され以前の山道の雰囲気は全く無い。擁壁工事の足場が組まれ遠く約15キロ先の西武ドームの白い屋根も良く見える。この斜面には当地では珍しいシラキが生育していた。今回それも切り倒されたのではないかと心配していたが、幸い株は残っていた。既に落葉していたがまた来年黄葉も見られそうだ。
 擁壁工事現場を上から見るとすぐ下には昭和時代に開発された住宅団地が拡がっている。ひと昔前はこういう眺めは普通だったが、昨今はゲリラ豪雨の土砂崩れで被害が多発している。景観よりも人命第一になるのは当然だろう。
 写真中央に流れるのは多摩川支流の浅川でそのすぐ手前に京王線がある。ちょうど電車が通っているところだがおわかりだろうか。
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シモバシラ・9~高尾山1号路

 東京ではもう何日もまとまった雨が無く空気も地面もカラカラ。いつもならこの時期は何回か氷点下になることがあり高尾山では「シモバシラ(霜柱)」の氷華が各所で見られる。この日も八王子市は明け方に氷点下になったのでとりあえず高尾山に向かった。山頂直下の5号路では山頂の茶店の方が水を撒いているようで小さな氷華がいくつか出来ていた。ところが5号路の北側やもみじ台北巻き道では地面がカラカラ状態でひとつも見つからなかった。写真は1号路“女坂”で見掛けたもの。長さ6~7センチで高尾山系で見られるものとしてはずいぶん小さい。
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