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アオギリ・9~結実

 今日は広島の原爆記念日。世界で唯一の被爆国で放射能の脅威を一番良く知っていなければならない日本で、今回の原発事故が発生したことを思うととても残念で堪らない。一日も早く安全安心な国土を回復したいもの。
 さて写真は首都大学キャンパスの「アオギリ(青桐)」。花が終わり面白い形の実ができ始めている。アオギリはアオギリ科アオギリ属の落葉高木で、ここにある樹は原爆投下時に広島逓信局の庭にあったものの2世。原爆の熱風で大部分が焼け焦げたが、その後、見事に復活し、その種子が全国に配られ、各地で “被爆アオギリ2世” として育っている。先日も触れたが、このアオギリの生命力に感動して、絶望の淵から生きる意欲を取り戻し、その後、平和記念公園などで語り部活動を続けられてきた沼田鈴子さんが7月12日にご逝去された。改めてご冥福をお祈りしたい。
 さて用語の整理をしておくと “被爆” は、爆撃を受けることや核兵器による被害を受けること。一方 “被曝” は、放射線などにさらされることで、 “曝” の字が常用漢字でないため、 “被ばく” と表記されることが多い。
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