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アオギリ・10~成熟

 『八月や 六日九日十五日』 という句は、偶然にも多くの方が詠まれているらしい。終戦から66年。苦難を乗り越え、先人達が素晴らしい日本を築き上げてくれたが、今度は大震災と言う新たな苦難に立ち向かっている。幕末の国難を明治維新という奇跡で乗り切り、2度目の奇跡は大戦後の復興。そして今回の震災復興が3度目の奇跡と言われている。この復興を必ず成し遂げ、更に素晴らしい国を将来に残していきたい。
 『千年に一度の津波 乗り越えて』 である。
 さてたびたび登場している首都大学キャンパスの「アオギリ(青桐・梧桐)」。さすがに被爆を乗り越えてきたアオギリ2世だけあって逞しい成長力。結実後、あっという間にサヤが4センチほどに伸びて、風車のように拡がってきた。この一つの鞘の中に数個の種子ができる。今年はアオギリの成長を観察するのが宿題の一つで、葉痕、冬芽、蕾や花と、たくさん撮ってきた。しかしここはやぶ蚊が多い場所で、夏場に何度も足を運んだため、かなり血を吸われてしまった。アオギリはアオギリ科アオギリ属の落葉高木。

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タラノキ・2~開花

 花茎の先に散形花序を見せている「タラノキ(惣木)」。ウコギ科タラノキ属の落葉低木で、幹には鋭い棘がある。早春に顔を出す若芽が “タラノメ” だが、この界隈の野山で棘の生えた1メートルほどの樹が立ち枯れしているのをよく見掛ける。これは心無い人に若芽をすべて切り取られ成長できなくなってしまったからだ。早春の味覚を味わいたい気持ちはわかるが、成長する部分をきちんと残さなければ、タラノキは生きていけない。
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