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オモダカ・3~水辺

 水辺に生育する「オモダカ(面高)」。オモダカ科オモダカ属の多年草で、矢じりのような葉の形が面白い。この葉が人の顔のように見えるところから名付けられたと言われるが、その他諸説もあるようだ。この矢じり形をどう見れば顔に見えるのか気になるところだが、かの清少納言は 『枕草子』 (第63段)の中で、

  草は、菖蒲。菰。葵、いとをかし。
  神代よりしてさる挿頭となりけむ、いみじうめでたし。
  もののさまも、いとをかし。
  澤瀉(おもだか)は、名のをかしきなり。
  心あがりしたらむと思ふに。

と綴っている。これは、『オモダカは、その姿よりも名前が興味を引く。この名前なら、さぞかし威張っているであろうと思うと面白い。』 という意味。彼女もまたこの名前が気になったと見える。
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ヘラオモダカ

 オモダカ科サジオモダカ属の「ヘラオモダカ(箆面高)」。サジオモダカの葉がスプーン状になるのに対して、こちらはヘラ状になるのでこの名前がある。ヘラと言っても基部までヘラ状ではなく次第に細くなるが、サジオモダカのように急に細くはならない。花径はわずか1センチほどで、花弁は3枚あり、雄蕊は6本確認できる。
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