goo

クマツヅラ・2~名前

 住宅地の空き地で見つけた「クマツヅラ(熊葛)」。クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で、花穂の形が乗馬の鞭に似ているところから、別名は「バベンソウ(馬鞭草)」。これは生薬名でもあり、打撲や腫れ物などの外用薬となる。そもそも花径がわずか3ミリほどの小さな花なのに、 “熊” などという大層な名前を付けられてしまった。これは茎が密生するさまを熊に見立てたとか、逞しく生育する意味だとか言われているようだが、もう一つ説得力が無い気がする。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

テイカカズラ・2~定家

 歴史の試験対策に、語呂合わせで年号や事件などを覚えるのは常套手段。私も高校時代に、自作の語呂合わせでいろいろ覚えたもの。最近は前日の夕食に何を食べたか思い出せないことがよくあるのに、この語呂合わせは40年近く経った今でも忘れていない。そのうちの一つが、新古今和歌集の撰者6人。まず “藤原定家” が出ないと始まらないが、 『定家(ていか)って言えたか(藤原家高(いえたか))?』 『ありゃ~ぁ(藤原有家(ありいえ))? ちょっと待ってね(藤原雅経(まさつね))。』 『こんなみっとも(源通具(みちとも))ない覚え方には、弱点(寂蓮)がある。』 これで一応6人は出てくる。くだらない話だが、こんなことに熱中していた学生時代が懐かしい。
 さて写真は、藤原定家の名前を付けられている「テイカカズラ(定家葛)」。キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性木本で、これは長池公園の遊歩道脇の植栽。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

ハエドクソウ・2~歩道

 週末ジョギングを何とか継続しているが、これから気をつけなければならないのは、熱中症対策。健康のために始めているのに身体を壊しては元も子もない。ランニング専門誌を読んでいて見つけた言葉が “シャワーラン”。 すなわち雨の中を走ることで、足が滑りやすいことを注意すれば、これがなかなか気持ち良い。しかしいつものジョギングコースには、そんなもの好きは一人もおらず、 “独走” 状態。もちろんウェアーは水浸しで、洗濯するカミサンの目が冷やかなのはやむを得ない。
 写真は長池公園の歩道脇に咲き始めた「ハエドクソウ(蝿毒草)」。ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草で、昔はこの根を煮詰めてハエ取り紙を作ったようだ。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

ツユクサ・2~名前

 沖縄地方が梅雨明けしたとのニュースだが、東京はまだまだ梅雨は続く。さてその “梅雨” を “つゆ” と抵抗なく読んでいたが、考えてみれば不思議な読み方。梅雨の語源には諸説あり、ウメの実が熟す頃という説や、カビ(黴)が生えやすいことから黴雨(ばいう)と呼んでいたものが、同じ音の梅雨になったという説がある。この梅雨という字は中国から入ったものだが、日本では江戸時代の頃から “つゆ” と呼ばれている。こちらも “露” であったり、ウメが潰れる意味の “潰(つ)いゆ” であったりやはり諸説。
 写真はツユクサ科ツユクサ属の「ツユクサ(露草)」。この花が姿を見せる時期が梅雨時であり、 “梅雨草” と呼びたいところだが、上記の由来を考えれば、露草でも同じ意味になる。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

ネムノキ・2~名前

 先週末のジョギング中に開花に気づいていたが、一週間遅れで訪れてみると、花は終わりかけ。何とか形の整った花を探してカメラに納め滑りこみセーフ。「ネムノキ(合歓木)」は、マメ科ネムノキ属の落葉高木で、夜になると葉が閉じるので “眠る木” が、名の由来。漢字の “合歓木” は、どうやってもネムノキとは読めないが、これは漢方の “合歓皮(ごうかんひ)” から来ている。ネムノキの樹皮を乾燥させて、鎮痛剤や強壮剤の効用があるようだ。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ