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ハクバイ・6~寒風

 いつもの冬に比べると今年はずいぶん寒いと感じている。去年の猛暑との差が激しすぎて身体にはかなり堪える。日本海側は記録的な降雪だが、東京は雨がほとんど降らず乾燥注意報は32日間も続いていて、少しお湿りが欲しいところ。
 写真は寒風の中で咲き始めた「ハクバイ(白梅)」。 “梅一輪いちりんほどの暖かさ(服部嵐雪)” ではあるが、そのあとに、 『そうは言っても今朝の寒さよ』 と続けたい。
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コブシ・5~顔

 樹皮の観察をしていたら面白いものを見つけた。ギョロリとした目つきでヒゲまで生やしているのは「コブシ(辛夷)」の樹皮。鼻の切り傷は新しいが、そのほかは何年もかかって出来た “顔”。 コブシの樹皮は灰褐色で表面には小さな突起がありザラザラとした肌触り。毎日寒い日が続くので、真っ白いコブシの花が咲く春が待ち遠しい。コブシはモクレン科コブシ属の落葉高木。
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ナツツバキ・4~樹肌

 樹形を見て樹の名前を見つけるのと同様、樹皮だけを見て樹の名前を見つけるのもまた楽しい。樹によっては、瞬時にわかるものもあれば、数分後、数時間後、いや数日後になるものも多い。考えてもわからない場合は、結局、葉の展開や開花を待つことになるのだが、その頃は、名前を考えていたこと自体を忘れてしまっていて、また次の冬がやってくる。コナラ、ヤマボウシ、スズカケノキなどは特徴的な樹皮をしていてわかりやすいが、まだまだ樹皮だけではわからない樹のほうが圧倒的に多いので、これも少しずつ覚えていこう。
 写真は「ナツツバキ(夏椿)」の樹皮。サルスベリやリョウブに似て表面がツルツルで、思わず頬ずりしたくなるほどの肌触り。もっとも、樹肌に頬ずりしてうっとりしているオジサンの姿を見られたら、不審者として通報されかねない。ナツツバキの別名は「シャラノキ(沙羅の木)」だが、地方によっては「サルスベリ(猿滑)」とも呼ばれている。サルスベリと言えば、夏の花木の “百日紅” だが、リョウブ(令法)も、その樹肌の様子からサルスベリと呼ばれることがあるようだ。サルはいろいろな樹で滑ってくれるが、この手の話は受験生のいらっしゃるご家庭ではタブー。ナツツバキはツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。

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ソメイヨシノ・4~冬芽

 寒い日が続いているが、今年のサクラ前線は果たしていつ頃になるのだろうか。写真はまだまだ固い「ソメイヨシノ(染井吉野)」の冬芽。いつも開花の写真ばかりなので、冬芽の姿もきちんと撮ってあげたい。ソメイヨシノの冬芽は、他のサクラに比べるとかなり毛深い。本格的な桜の季節の前に、オオシマザクラやヤマザクラなどの冬芽も観察してみよう。ソメイヨシノはバラ科サクラ属の落葉高木で、エドヒガンとオオシマザクラの交配によって生まれたもの。
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サザンカ・4~確認

 花弁が一枚ずつ離れて散る「サザンカ(山茶花)」。その確認の為に、花弁をつまんでみると、確かに基部は雄蕊とはくっついていない。そして花弁が落ちたあとの萼片には、雄蕊が残っているのが確認できる。同じ仲間のツバキは、雄蕊が基部で合着し筒状になり、花弁とくっついているため、花が終わると丸ごと落ちて、あとには萼片と、1本の雌蘂が残ることになる。但しツバキでも花弁がバラバラと散る園芸種もあるので、それは例外としておこう。
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