goo

散歩道~築池

 今、日経新聞の小説で、中世の絵師、長谷川等伯の生涯を描いた 『等伯』 が連載されているが、先日、その中で古今和歌集の仮名序に触れた箇所があった。私は短歌、俳句には疎く、受験対策でせいぜいそのさわりを読んだ程度だが、今、改めて読んでみるとなかなか味わい深く心に響く。その序文を少し紹介すると、
 
 やまと歌は 人の心を種として
 よろづの言の葉とぞなれりける
 世の中にある人 事 業 しげきものなれば
 心に思うことを 見るもの聞くものにつけて
 言い出せるなり
 花に鳴く鶯 水に棲む蛙の声を聞けば
 生きとし生けるもの いづれか歌を詠まざりける
 力も入れずして 天地を動かし
 目に見えぬ鬼神をもあわれと思わせ
 男女の仲も和らげ
 猛き武人の心をも慰むるは 歌なり

 以下、更に続いていく。
 今度、時間を見つけてじっくりと読み直してみよう。
 写真は、長池公園の築池。公園の中で一番大きな池で、水鳥が遊び、周りは小動物の憩いの場となっている。ここで、三十一文字でも浮かんでくれば風流なのだが、まだまだ修行が足りない。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

エンジュ・2~開花

 街路樹に良く利用されている「エンジュ(槐)」。マメ科エンジュ属の落葉高木で、 “延寿” の字を当てられ、縁起の良い樹とされる。これは上柚木公園付近の街路樹。
 会社の部活で “皇居ラン” を継続しているが、皇居の周りにもこのエンジュが植えられている。排気ガスに強く樹形も良いので、街路樹として好まれるのだろう。花が散り、歩道のアスファルトの隙間を埋めるほどになっているが、その上を走る時に足を滑らせてしまうような気がして、つい慎重な足取りになる。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )