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コミカンソウ・1~果実

 道端や荒れ地などに生える「コミカンソウ(小蜜柑草)」。トウダイグサ科コミカンソウ属の一年草で、花径はわずか2ミリほど。花後にできる直径3~4ミリの蒴果を小さなミカンに見立てている。この実の色は次第にオレンジ色になるようなので、また見に来てみよう。しかし雑草なので熟す前に引き抜かれてしまうかもしれない。葉を見るとマメ科の羽状複葉のように見えるが、花はそれぞれの葉の脇に一つずつ付くので複葉ではなく単葉の互生。さらにマメ科のオジギソウなどのように睡眠運動をする。
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ヤブラン・2~花

 今日は二百十日。いつも9月1日という記憶だったが、今年はうるう年なので一日早い。台風は近づいていないようだが、このところの大雨の被害が何とも痛ましい。昨日の植物観察は雨の間隙を縫って出かけたものの、途中でスコールのような雨に遭って全身びしょ濡れ。日頃の行いは決して悪くないはずだが、天の判断はまだまだ不十分らしい。ここは素直に反省しておこう。
 さて写真は首都大学キャンパスの道端に咲く「ヤブラン(藪蘭)」。ランの名前を持つがラン科ではなくユリ科ヤブラン属の多年草。
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クコ

 鑓水の開発途上の区画脇に生えている「クコ(枸杞)」。その実をクコ茶やクコ酒として利用するが、その効用は肝臓・腎臓の機能促進とか、強壮・美容などとさまざま。この地区は区画整理の道路がきちんと整備されているが、まだ建物はなく人通りも少ない。道路脇にはクコのほか、コムラサキやシモツケなども見られる。ところで2年前までこの近くでイシミカワが見られたのだが、その後その姿を確認できていない。開発が進むとこのクコも見られなくなるかも知れない。
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ツリバナ・3~実

 数週間前に見に来た時には、丸い実がたくさんぶら下がっていたのだが、弾ける頃合いを見計らって来てみると、その数は残りわずか。「ツリバナ(吊花)」の実の果肉は赤く、種子は鮮やかなオレンジ色。この色に惹かれて野鳥達がここで宴会をしたようだ。生憎の雨模様で太陽の光量が少なく写真はピンボケ。しかし晴れの日を待っているうちに、この実もきっと食べられてしまうだろう。
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ハギ・1~開花

 言わずと知れた秋の七草の「ハギ(萩)」。ハギはマメ科ハギ属の総称で、写真の花は正しくは「ヤマハギ(山萩)」。秋の七草は万葉集で山上憶良が詠んだ、
 『秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花』
 『萩の花尾花葛花瞿麦(撫子)の花女郎花また藤袴朝貌(=今の桔梗)の花』 の二首が、そもそもの始まり。春の七草を覚えている人は多いが、秋の七草となると、ややおぼつかなくなる。そこで何年か前の日経新聞コラムに出ていた覚え方を改めて紹介。七草の最初の文字を並べて “オクフカキハナ(奥深き花)”。 すなわち、オミナエシ、クズ、フジバカマ、カレオバナ(ススキ)、キキョウ、ハギ、ナデシコとなる。
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