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手紙屋 蛍雪編

前日の「手紙屋」の続編 「手紙屋 蛍雪編」




受験勉強に悩む高校二年生の内田和花は「手紙屋」との手紙のやりとりを通じ、
「何のために勉強するのか?」「何のために大学へ行くのか?」など
日頃、悶々と考えていたことの意味を知り、成長していく。
勉強の本当の意味とは......。



基本的な流れは前作「手紙屋」と同じ感じで、「手紙屋」との文通を通じて、
女子高生が成長していく物語だ。
今回もまたメッセージ性の強い作品となっている。
昨日、「感動的なラストは小説仕立てのためで、メインではない」と書いたが
いやいや、そんな事はありませんでした。
前作「手紙屋」にも登場した人物が、今回の「蛍雪編」の主人公。
一連の物語を別の角度から見た、スピンオフ的な物語であり、
さまざまな場面にリンクしており、思わずニヤリとする場面が多々あり、
とても面白い仕上がりになってました。


しかしこの本の著者である「喜多川 泰」という人物の頭の中はいったいどうなっているのだろう。
「手紙屋」のメッセージは喜多川のメッセージ。
モノの考え方やとらえ方が常人とはまったくちがうところにある。
しかもそのメッセージを聞くと、ホントに納得できるし
自分の考え方は間違っていたと素直に反省できるのだ。

ボクの考える「勉強」というものの概念を根底から覆されました。
当時、学生の頃 ボクは「何のために勉強するのだろう?」とか「勉強なんて必要ない!」とか思っていた。この物語の主人公も同じ....。
もしも、もしもボクが高校生の時にこの本を読んでいたら
まちがいなくガンガン勉強していたでしょうね(笑)
しかも、勉強したくてしたくてたまらない!!あ~勉強って楽しい!!って思いながら(笑)

ホントにそう感じさせてくれる、衝撃的な内容でした。

受験生の人はもちろん、受験生を持つ親、そして勉強を教える側の教育者の方、
会社のリーダー的な立場の方にも是非、読んでいただきたい作品ですね。
読んでいただきたいというより、読まないと損しますよ!くらいの勢いだ。(笑)



喜多川作品が手元にもう一冊ある。
早く読みたいような
読んでしまうのがもったいないような....(笑)
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