(私達のあゆみ 第44話)
入院3日目。
日曜日の朝を迎えました、
今朝も病院に電話して、
朝のうちに会いに行ってきました。
状況を聞くと、
昨日の面会後に発作は起きていないそうで、
それに、
今朝のご飯も食べたそうです。
ボルドに会いに行くと、
昨日と同じ様でしたが、
私達の呼ぶ声に答えようとゆっくり目を開け、
頭を上げて起きようとしていました。
私は、すこ~しずつ、
少しずつではありますが、
良くなっているような気がしました。
夕方電話を入れる約束をして帰ってきました。
状態を確認して少し安心はできましたが、
もう3日、寝たきりの状態・・・、
やっぱり心配です。
約束の6時に電話を入れ、
先生から状況を聞くと、
「小さな発作はあったものの、
ご飯も食べて、
すこ~しだけ歩いたよ」
えっ、歩けたんだー!
そう聞くと、
少し期待して・・、
ボルドに会いたくて、
診察時間外でしたが、夕方面会してきました。
パパ猫は、
「俺が行くと興奮するから」
そう言って行こうとしません。
ゲージのボルドは、
辛そうに横たわり、
今日は麻酔の注射はしていないそうですが、
眠そうな感じは変わりませんでした。
ただ瞳を見ると、
昨日よりも少しだけ、
意識がハッキリしてきた感じでした。
私と猫娘が「ボルド!」と呼びかけると、
ボルドは、
その声に気づいて顔を向けようとして・・、
一生懸命匂いを嗅いで・・・・、
ゲージ越しに指を入れると・・、
いつものようにペロペロ舐めてくれました。
少しだけ力の戻った瞳で、
「かーちゃん、来てくれたの?」
そう言いたげに見ていました。
パパ猫に、
ボルドが寝ていたとしても必ず声をかけてこいよ。
そう言われていました。
私と猫娘は少し強い口調で、
「ボルド、待っているからがんばれ!!
早くお家に帰れるように頑張るんだよ!!
マロンも待っているからね。」
ボルドはその声にうなずいていたようでした。
昨日よりは良くなっていたので安心。
でも先生は、
「1週間は預かって様子見ます、
入院した日よりは、ずいぶん良くなっています。
まだ、出来る事もあるし可能性もあるので、
諦めないで頑張りましょう。
お母さん、お父さんゆっくり寝てくださいいね。」
と私達の体まで気遣ってくださいました。
時間外に押しかけたのに、
嫌な顔せずに応対いただき、感謝。
車でパパ猫に報告していると、
何だかホッとして・・・・、
涙が・・・・
涙が止りませんでした。
パパ猫はこんな時、
妙に冷静でイヤな事言うんです。
「病は一進一退、
そんなに急に安心しちゃダメな気がする。
ボルドがひどくないのなら、
この後1週間も入院させないよ!」
ふいに、涙がとまりました。
そう・・、
浮かれていた自分に。
まだ、ボルドは苦しんでいるのに・・・。
そして・・、
パパ猫の言ったとおりに・・・・・。
(つづく)
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