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デルタ航空営業部の広報担当者は、「当社の国際線戦略において、成田は最も重要な拠点のひとつ。第2滑走路供用開始は、他社に後れをとっている日本路線で巻き返しを図る絶好のチャンスだ。ソルトレークシティ冬季オリンピックに間に合わなかったのは残念だが、日本と韓国でのサッカーワールドカップもあり、日本路線の充実は今後ますます重要になるだろう」と話し、成田への新規路線開設の意義を強調した。
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これは大嘘です(^^;)。アメリカから成田への路線は、「以遠権」(日本~アジア各地の区間だけの乗客を乗せることができる、日米間の航空協定上の特権)を持っているユナイテッド航空とノースウェスト航空の2社が牛耳っていて、デルタ航空が「巻き返しを図る」余地はありません。デルタ航空はむしろ、同じアライアンス(スカイチーム)のメンバーである大韓航空との提携を重視しているため、デルタ航空にとっての「重要な拠点」は成田ではなくソウル(インチョン)のはずです。
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「ボイジー空港は空軍の飛行場として造られただけあって、設備は申し分なく、滑走路の長さもMD11型機が日本に向けて離陸するのに十分余裕がある。…」
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現在のボイジー空港が空軍の飛行場(B-29爆撃機の出撃基地)として戦時中に建設され、そのために滑走路が長いことは事実です。燃料満載のMD11の離陸滑走距離を満たすかどうかまでは検証していませんが、さすがに、これが明らかに不可能なら、私もこのネタ自体をあきらめるか、あるいは、滑走路延長工事をストーリーに組み込まなければなりません(笑)。
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ボイジーでヒューレット・パッカード社との共同開発に携わるキヤノンの社員は、「仕事で日本とボイジーを頻繁に行き来する私たちにとって、成田ノンストップ便は大助かり。今まではサンフランシスコかシアトルで乗り継いでいたが、今後は迷わずノンストップ便を利用するだろう。早くデイリー運航になってほしい」と話した。
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このネタに現実味を持たせるためには、日本人在住者へのインタビューは欠かせないでしょう(笑)。それで、HP・キヤノン関係に着目したわけです。
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他の航空会社の反応は冷ややかである。…
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そりゃそうでしょう(笑)。冷静に考えたら、この計画が無茶なのは明らかですから。
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一方、ユナイテッド航空を中心とする航空連合「スターアライアンス」の一員である全日空の関係者は、「ハイテク産業を通じたアイダホ州と日本との結びつきには当社も注目している」と話し、デルタ航空の新規路線への対抗策として、ユナイテッド航空運航便に全日空の便名を付与する「コードシェア」の対象にサンフランシスコ~ボイジー線を加えるよう、ユナイテッド航空に申し入れていることを明らかにした。
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これはもちろん作り話なのですが、「このぐらいの施策なら実現してもおかしくない」というつもりで、ちょっと願望をこめて書いてみました。実際、アメリカ東海岸のローカル線(USエアウェイズ運航便)には、ANAコードシェア便が多数設定されています。
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「成田へのノンストップ便就航は、私たちにとって願ってもいないチャンス。成田空港の出発案内にニューヨークやロサンゼルスと並んで『ボイジー』の文字が現れるのは画期的なことだ。
(中略)
まずは、6月のボイジーリバーフェスティバルに向けて、日本人向けの観光キャンペーンを積極的に行い、ボイジー・アイダホ州の魅力をアピールしたい」と語り、日本からの観光客の誘致に意欲を示した。
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このコメントはなかなか振るっているでしょう(笑)。書いた私自身も気に入っています(自画自賛)。
…と、ここまでで、めいっぱい「夢を膨らませる」ストーリーを語っておいて、最後に
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日本語でボイジーの観光情報を提供する唯一のWebサイトである「Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報」の作者には、早くも観光局からキャンペーンへの協力を求めるメールが寄せられている。
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と、オチをつけたわけです(笑)。ここまで読んで騙されかけた人も、この一文を読んで気づいてくれる、と期待したんですけどね…
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デルタ航空営業部の広報担当者は、「当社の国際線戦略において、成田は最も重要な拠点のひとつ。第2滑走路供用開始は、他社に後れをとっている日本路線で巻き返しを図る絶好のチャンスだ。ソルトレークシティ冬季オリンピックに間に合わなかったのは残念だが、日本と韓国でのサッカーワールドカップもあり、日本路線の充実は今後ますます重要になるだろう」と話し、成田への新規路線開設の意義を強調した。
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これは大嘘です(^^;)。アメリカから成田への路線は、「以遠権」(日本~アジア各地の区間だけの乗客を乗せることができる、日米間の航空協定上の特権)を持っているユナイテッド航空とノースウェスト航空の2社が牛耳っていて、デルタ航空が「巻き返しを図る」余地はありません。デルタ航空はむしろ、同じアライアンス(スカイチーム)のメンバーである大韓航空との提携を重視しているため、デルタ航空にとっての「重要な拠点」は成田ではなくソウル(インチョン)のはずです。
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「ボイジー空港は空軍の飛行場として造られただけあって、設備は申し分なく、滑走路の長さもMD11型機が日本に向けて離陸するのに十分余裕がある。…」
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現在のボイジー空港が空軍の飛行場(B-29爆撃機の出撃基地)として戦時中に建設され、そのために滑走路が長いことは事実です。燃料満載のMD11の離陸滑走距離を満たすかどうかまでは検証していませんが、さすがに、これが明らかに不可能なら、私もこのネタ自体をあきらめるか、あるいは、滑走路延長工事をストーリーに組み込まなければなりません(笑)。
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ボイジーでヒューレット・パッカード社との共同開発に携わるキヤノンの社員は、「仕事で日本とボイジーを頻繁に行き来する私たちにとって、成田ノンストップ便は大助かり。今まではサンフランシスコかシアトルで乗り継いでいたが、今後は迷わずノンストップ便を利用するだろう。早くデイリー運航になってほしい」と話した。
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このネタに現実味を持たせるためには、日本人在住者へのインタビューは欠かせないでしょう(笑)。それで、HP・キヤノン関係に着目したわけです。
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他の航空会社の反応は冷ややかである。…
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そりゃそうでしょう(笑)。冷静に考えたら、この計画が無茶なのは明らかですから。
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一方、ユナイテッド航空を中心とする航空連合「スターアライアンス」の一員である全日空の関係者は、「ハイテク産業を通じたアイダホ州と日本との結びつきには当社も注目している」と話し、デルタ航空の新規路線への対抗策として、ユナイテッド航空運航便に全日空の便名を付与する「コードシェア」の対象にサンフランシスコ~ボイジー線を加えるよう、ユナイテッド航空に申し入れていることを明らかにした。
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これはもちろん作り話なのですが、「このぐらいの施策なら実現してもおかしくない」というつもりで、ちょっと願望をこめて書いてみました。実際、アメリカ東海岸のローカル線(USエアウェイズ運航便)には、ANAコードシェア便が多数設定されています。
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「成田へのノンストップ便就航は、私たちにとって願ってもいないチャンス。成田空港の出発案内にニューヨークやロサンゼルスと並んで『ボイジー』の文字が現れるのは画期的なことだ。
(中略)
まずは、6月のボイジーリバーフェスティバルに向けて、日本人向けの観光キャンペーンを積極的に行い、ボイジー・アイダホ州の魅力をアピールしたい」と語り、日本からの観光客の誘致に意欲を示した。
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このコメントはなかなか振るっているでしょう(笑)。書いた私自身も気に入っています(自画自賛)。
…と、ここまでで、めいっぱい「夢を膨らませる」ストーリーを語っておいて、最後に
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日本語でボイジーの観光情報を提供する唯一のWebサイトである「Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報」の作者には、早くも観光局からキャンペーンへの協力を求めるメールが寄せられている。
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と、オチをつけたわけです(笑)。ここまで読んで騙されかけた人も、この一文を読んで気づいてくれる、と期待したんですけどね…