タデ科のツルドクダミです。
中国原産の多年草、地下に根塊をもち、ツルをのばして近くの樹木に這い上がります。
江戸時代に漢方薬として栽培されていたものの種子がひろがり、本州から四国、九州でも見られるそうです。
近くにある樹木の先端まで、ツルが4メートルから5メートルほどのびます。
葉は互生、または対生、長い葉柄をもち、葉はハート形に広がり先はとがります。
つるの先端が枝分かれして総状に多数の花がさきます。
夏から秋にかけて白色の花がさきます、花弁は無く5枚に分かれた萼が花弁のようにひらきます。
雄しべ8本と雌しべ1本がのびて、雌しべの花柱は3本に分かれます。
今は、萼が翼のように広がって枝に下がり、中の種子が透けて見えます。
葉がドクダミに似て、ツルがのびるので「ツルドクダミ」とよばれます。
漢方薬では「何首烏(カシュウ)」とよばれる漢方薬です。
不老長寿の薬で、飲むと髪が黒くなるので「烏(カラス)」なのだそうです。
「不老長寿」に関して、当方は全く責任を負いません。