紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

お茶のお正月 炉開き編

2012-11-28 | milmil
紅葉もいよいよ深くなり茶世界では風炉から炉に変わるこの時期は
茶のお正月と称されて炉開きやお茶会等が多く催されています。


護国寺本殿。 すっきり秋晴れ。見事なスカイブルー!!


紅葉もきれいに色づいて。
護国寺

今年は所属している会が薄茶席の席持ち担当の年でした。
先日、社中の方と一緒に護国寺でお釜をかけました。
秋晴れの中たくさんのお客様にお運び頂き、盛況の中無事終える事が出来ました。
閉会の時間になっても長蛇でお客様がお並びでしたので
最後2席程はお点前なしで少しでも多くの方に喜んでいただけるようお菓子とお茶でおもてなし。
お道具や席の様子は公開を控えますがお菓子だけ特別に。
千歳船橋駅近くの東宮さんのお菓子。銘「秋風」
お茶は新宿の青松園さんの「青松の寿」

とってもおいしいと評判でした。

大寄せのお茶会はお菓子とお茶、ちょっとしたおしのぎ(お弁当)だけが多いですが、
お茶事になるとおいしくお濃茶を頂く前に懐石料理やお酒が出されます。

今回のお料理は
お料理教室の茶懐石「炉開き」編 をご紹介します。


向付は紅葉鯛の細造り。前盛には菊花の甘酢漬けと莫大海。(柑橘系を絞った出汁醤油)
織部の扇面に盛り付け。


つぼつぼには紅白膾で寿ぎを添えて。


京都の石野の白味噌。汁は結び麩。


煮物椀は鴨丸に。
濃厚な鶏から出るスープと鰹出汁と昆布出汁。 添えは鶯菜とぶな占地。口取りは黄柚子を松葉に。
器は松喰鶴。


焼き物は、生鮭味噌幽庵焼き、ししとう添え。


強肴は海老芋、帆立黄身揚げ、春菊の炊合。器は時代の染付け。


もうひとつの強肴は柿、葡萄、梨の山葵和えで、器は阿山人の武蔵野です。


箸洗いは枸杞の実。器は松葉模様。


八寸は子持ち昆布と菱の実。なかなか手に入るものではないらしい。


最後は湯桶、漬物はべったら、飛騨の赤蕪、野沢菜漬け。


お菓子は粟善哉。粟はレンジで作る方法なので思ったより簡単でした。小豆も市販の缶ものでいいので作ってみようかと思ってます。
器は、菓子椀に盛って。


「宮の松 特別純米」 生前父が好んで飲んでいた銘柄。

濃茶、薄茶もたっぷり頂いて、ほんとに満腹!

後数日で師走。
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