矢車草の咲く道を。

アートで穏やかで豊かな暮らしを。

障がい児と立体作品〜『りんごの木』〜

2016-10-19 11:56:58 | みんなの美術
10月2回目の障がい児通所施設での出張アトリエは、

『りんごの木』

の制作をしました。




まず、立体りんご新聞紙や紙コップをベースに作ります



この立体りんごは、フェリシモさんの、
脳がめざめるお絵かきプログラムシリーズの、
図工編からチョイスしました




なかなか新聞紙を紙コップに巻いていくという動作は、握力の弱い子どもには難しく、職員さんに手伝ってもらいながらの制作です。



職員さんが一生懸命に作っている側で、子どもは他のことしてたり、きゃっきゃとはしゃいでいたり…


和紙を糊で貼っていくところは、子どもは水溶き糊にトキメイテ 豪快に触りまくります


材料には、りんごの芯の部分にアルミ針金を使用しますが、現場安全のため、
モビールに変更しました。

ハサミも使わず、新聞紙とマスキングテープで形が作れるので、大人も子どもも楽しめます





糊を乾かす意味でもあるりんごの木 まだ未完成だけど、この後どんな変化を遂げてゆくのか楽しみ!






ときもが好きなR君は、りんごにときめき しばらく触ってご機嫌に
やっぱり食べたくなっちゃうよね? おうちだったら切ったり食べたりできたのだけど、ね
ごめんね。




僕はみんなと違うことをしたい❗️ と自己主張がはっきりしているk君は、材料を見つけ集中して創作。 写真を撮りながら聞くと、カバンとかにつけるやつ、ストラップだよ!と得意げに教えてくれました。



k君、みんなと同じ事はしたくないみたいだったけど、自分の自由創作をしながらも、私が作っているりんごやりんごの木にも興味を示してくれて、木を作りたいなぁとか僕はここからグローブを作りたいなぁなど、その発想力の豊かさに感動してしまいました



目の前にあるものをきっかけにして自由な発想力どんどん広がっていくことって素敵だなぁ、いいなぁ〜って思います。


幾つになっても、凝り固まらずしなやかに伸びやかにいられたら… と、子どもと接していると思うのです。



美術! 美術!と楽しみにしてくれている子どもたちが愛おしくてしかたありません。

ありがとう!