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矢車草の咲く道を。

アートで穏やかで豊かな暮らしを。

【Nexus 18 展】〜川口・工房集〜

2017-01-23 10:51:47 | 美術館へ行こう!
今年最初の展覧会は、川口の工房集で21日まで開かれていた

【Nexus 18
アトリエ輪のメンバー18名による作品展】


でした。

人間の成長の変化を観て感じる事のできる内容です。



今回は最終日のアーティストトークも聴けてとても充実した中身の濃い時間を過ごせました


アトリエ輪さんは
5年前に「浦和太陽の家」から変わった生活介護の福祉事業所です。以前は紙漉きや牛乳パック紙作りをしていたそうですが、表現活動へと大きく転換されたのです



入り口を入るとすぐに声をかけてくれたアーティストの高谷さん。最新作?の刺繍の作品を前に「ほら、ここにシマウマがいるの!」と話してくれました よく見るとたくさんの動物達がいるのです
糸を重ねて縫い込んでいるようで、見ていて飽きないし、ほんと楽しい気分になりました






圧倒的な存在感




カフェの壁面にも個性溢れる作品が!





やっぱり実物を見て欲しい‼️



人物の絵、好きだなぁ 。



木工大好きだそうです。 ペンキやポスカを塗るスタイル。



でも気分によって微妙な変化が…



飛行機、なんかカッコイイ


工房内では、商品も買えるのです



厚い和紙に色が映える!



カフェでコーヒーとチーズケーキをいただきながら、ゆっくりと鑑賞



アーティストトークでは、
8名の方が前に出て作品や今の気持ちなどを語りました。

皆さん、表情がとても柔らかで笑顔が輝いてました
言葉の話せない人もマイクを握りしめ思いを声にして発表している姿から熱いものが伝わってきました

施設長さんからは福祉的な視点からのお話しが。発達保障としての表情活動であるけれども仕事として捉えることで様子を見ながらある程度の負荷をかけつつ見守りコミュニケーションをはかっていく姿勢が素晴らしいなぁ、と感じました。

キュレーターの中津川さんからは、アートの視点から。印象的な言葉が包括的に捉えていくこと。アート作品としての価値、個人の幸せなどを障害という言葉で括らないで、もっと人間の本質に関わる所で成長を見ていく、そうして外を取り込んでいくことが必要なんだと感じました。


クッキープロジェクトのスタッフの方も来てました。


今回特に印象的だったのは、アーティストの誰もが今がとても充実してる!
幸せです! 楽しい! もっと絵を描きたい!
と心から喜んでいるように見えたこと。そして何人かのお母さまがコメントされてましたが、自分の子どもを誇らしく感じていらっしゃるような笑顔に溢れていた事です

アーティスト本人の言葉
力強いです!

あゝ、なんて豊かな時間を過ごしているんだろう 。何物にも代え難い生の時間。アートの力は底無しに深いのだ、きっと。

言葉では言い尽くせないほど、深くインパクトを受けた展覧会



次は3ヶ所同時開催です!



地元川越もあります

好きなアーティストに出会える事を今から楽しみにしてます


曽根岡 舞子