『花物語』読了。
ネタバレ的な部分もあるから以下数行空けておく。
待ちに待った『花物語』!!!のつもりだったのだが、
正直、今回は期待外れかな。
今まで、この『化物語』シリーズのものはいずれも、
なるほどー!
と思うところがあったのだが、
今回の『花物語』は、このシリーズでは初めて、読了後つまらなかった、と思った。
いや、西尾さんのことだから、二巡目に入ったら、やっぱり!ってことを期待して入るのだが、
でも、やはり初読の読後感は、期待外れで、しかもつまらない。
いや、西尾さんなら、
ファンが書いた、神原駿河を主人公にした、ダメな二次創作を想定して書いてみましたw
といったような、裏技的説得をしてくる可能性はもちろんあるのだけどw
あるいは、残り3冊ある第二シーズンを全部読んだら、
なるほど『花物語』にはそんな仕掛けがあったのか、
という驚きがあるのかもしれないが、とりあえず、それはその時にならないとわからない。
それくらい、今回の話は取り付く島がない。
神原が語り手でかつ主人公。
で、語り手が羽川だった『猫物語(白)』の時と同様に阿良々木君は最後まで出てこない。
しかも、今回は、助言を与えるだけ。
だめな二次創作といったのは、神原の百合属性に照準したような、
かつてのバスケットのライバル(沼地)が登場し、
あとは、神原家、というよりは、神原の母の臥薪家と貝木の関わりが示される。
貝木の部分は、残り三話の中で再度強調されるのだと思う。
それは、『猫物語(白)』の背後で、そして、『傾物語』の直後に起こった阿良々木君が関わる事件で、
神原の血筋=臥薪のことがほのめかされていたので。
この事件とブリッジしてくるのだろう。
いや、神原自身、作中で述べたように、この第二シリーズは
二学期早々起こった事件、と 卒業前に起こった事件、との
二つがメインの話となるようだから。
この二つが残り3話のうちの2話で、もしくは両方とも最終話で語られるのかもしれない。
あとは、『傾物語』で登場した忍野扇が、性別不詳な感じで、今回は「男子」として出てきたところ。
前回、パラレルワールドまで舞台設定として出てきたから、
扇が男子の世界と、女子の世界と二つの話が流れているのかもしれない。
とまれ。
こうした、今後の舞台設定、もしくは、今後の物語の焦点を匂わせるような情報の提示を除けば、神原の独り立ちのような話に終始した。
ただ、そうした神原の成長譚?の必然がいまひとつわからない。
むしろ、神原の成長譚と見せかけて、この物語シリーズにおける「正義」と「悪」に関する思索が、手を変え品を変え示された、という感じかな。
いや、要するに、どうも、物語のコアみたいなものが今回の『花物語』からは感じられない。
というか、神原の心情って、そんなに知りたいかな、読者として。そこが読み始めてからずっと疑問だった。
たとえば、『猫物語(白)』における羽川の独白や心情吐露には確かに強い意味があったし、必然性があった。
なぜなら、羽川はどうしてあれほどまでに献身的に阿良々木君に尽くしているのか、とか、
どうして、ブラック羽川になってしまったのか、とか、
実際のところ、羽川はどれほど阿良々木君のことを好いているのか、とか。
そうした謎が、それまでの物語の進行の結果、当然のごとく生じていたから。
でも、神原については残念ながらそのような疑問が生まれるような描写は今までなかった。
神原はあくまでもバイプレーヤーだ、という感じが強かった。
だから、むしろ、その神原のキャラとしての空白の部分を
いわば、後出しジャンケン的に都合よく、
というか無理矢理に臥薪家ネタで埋めて、第二シリーズの柱に据えようとしているように見える。
結構な力技。
その意味で、残り三話のための壮大な伏線や謎を与えに来たのが『花物語』なのだろう。
そのため、消化不良、というか、満足感に欠けるメニュー、というのが読後の印象だった。
いや、月火ちゃんが「生き急いでいる」とか、多分、次回の撫子回に関わりそうなネタも振られてはいるのだけど、物語の殆どは、神原の独白であり、また、この独白がつまらない。というか、この物語には似つかわしくないくらいシリアスで。。。
あー、でも、ここまで書いてきて思ったのは、やっぱり、今回の話は、第二シリーズの物語の舞台設定のために行ったものなのだろうな。お膳立ての回、というのが適切なのだろう。
ということで、やっぱり、残り三話を読んだところで、つまり、来年の1月くらいに再度、『花物語』の第二シリーズにおける意義を考える、とかしているに違いない。
ちょっと間を空けて、もう一回『花物語』を読んでみることにする。
それにしても、不完全燃焼感は拭えないなぁ~。
二巡目で印象が変わることに期待!
ネタバレ的な部分もあるから以下数行空けておく。
待ちに待った『花物語』!!!のつもりだったのだが、
正直、今回は期待外れかな。
今まで、この『化物語』シリーズのものはいずれも、
なるほどー!
と思うところがあったのだが、
今回の『花物語』は、このシリーズでは初めて、読了後つまらなかった、と思った。
いや、西尾さんのことだから、二巡目に入ったら、やっぱり!ってことを期待して入るのだが、
でも、やはり初読の読後感は、期待外れで、しかもつまらない。
いや、西尾さんなら、
ファンが書いた、神原駿河を主人公にした、ダメな二次創作を想定して書いてみましたw
といったような、裏技的説得をしてくる可能性はもちろんあるのだけどw
あるいは、残り3冊ある第二シーズンを全部読んだら、
なるほど『花物語』にはそんな仕掛けがあったのか、
という驚きがあるのかもしれないが、とりあえず、それはその時にならないとわからない。
それくらい、今回の話は取り付く島がない。
神原が語り手でかつ主人公。
で、語り手が羽川だった『猫物語(白)』の時と同様に阿良々木君は最後まで出てこない。
しかも、今回は、助言を与えるだけ。
だめな二次創作といったのは、神原の百合属性に照準したような、
かつてのバスケットのライバル(沼地)が登場し、
あとは、神原家、というよりは、神原の母の臥薪家と貝木の関わりが示される。
貝木の部分は、残り三話の中で再度強調されるのだと思う。
それは、『猫物語(白)』の背後で、そして、『傾物語』の直後に起こった阿良々木君が関わる事件で、
神原の血筋=臥薪のことがほのめかされていたので。
この事件とブリッジしてくるのだろう。
いや、神原自身、作中で述べたように、この第二シリーズは
二学期早々起こった事件、と 卒業前に起こった事件、との
二つがメインの話となるようだから。
この二つが残り3話のうちの2話で、もしくは両方とも最終話で語られるのかもしれない。
あとは、『傾物語』で登場した忍野扇が、性別不詳な感じで、今回は「男子」として出てきたところ。
前回、パラレルワールドまで舞台設定として出てきたから、
扇が男子の世界と、女子の世界と二つの話が流れているのかもしれない。
とまれ。
こうした、今後の舞台設定、もしくは、今後の物語の焦点を匂わせるような情報の提示を除けば、神原の独り立ちのような話に終始した。
ただ、そうした神原の成長譚?の必然がいまひとつわからない。
むしろ、神原の成長譚と見せかけて、この物語シリーズにおける「正義」と「悪」に関する思索が、手を変え品を変え示された、という感じかな。
いや、要するに、どうも、物語のコアみたいなものが今回の『花物語』からは感じられない。
というか、神原の心情って、そんなに知りたいかな、読者として。そこが読み始めてからずっと疑問だった。
たとえば、『猫物語(白)』における羽川の独白や心情吐露には確かに強い意味があったし、必然性があった。
なぜなら、羽川はどうしてあれほどまでに献身的に阿良々木君に尽くしているのか、とか、
どうして、ブラック羽川になってしまったのか、とか、
実際のところ、羽川はどれほど阿良々木君のことを好いているのか、とか。
そうした謎が、それまでの物語の進行の結果、当然のごとく生じていたから。
でも、神原については残念ながらそのような疑問が生まれるような描写は今までなかった。
神原はあくまでもバイプレーヤーだ、という感じが強かった。
だから、むしろ、その神原のキャラとしての空白の部分を
いわば、後出しジャンケン的に都合よく、
というか無理矢理に臥薪家ネタで埋めて、第二シリーズの柱に据えようとしているように見える。
結構な力技。
その意味で、残り三話のための壮大な伏線や謎を与えに来たのが『花物語』なのだろう。
そのため、消化不良、というか、満足感に欠けるメニュー、というのが読後の印象だった。
いや、月火ちゃんが「生き急いでいる」とか、多分、次回の撫子回に関わりそうなネタも振られてはいるのだけど、物語の殆どは、神原の独白であり、また、この独白がつまらない。というか、この物語には似つかわしくないくらいシリアスで。。。
あー、でも、ここまで書いてきて思ったのは、やっぱり、今回の話は、第二シリーズの物語の舞台設定のために行ったものなのだろうな。お膳立ての回、というのが適切なのだろう。
ということで、やっぱり、残り三話を読んだところで、つまり、来年の1月くらいに再度、『花物語』の第二シリーズにおける意義を考える、とかしているに違いない。
ちょっと間を空けて、もう一回『花物語』を読んでみることにする。
それにしても、不完全燃焼感は拭えないなぁ~。
二巡目で印象が変わることに期待!