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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

葬送のフリーレン 第128話 『魔導特務隊』 感想: どんどんきな臭くなっていく、帝国領での魔法使いどうしの争い!

2024-04-17 13:01:12 | フリーレン
なんかだ一気に、魔法が暴力の一種であることを痛感させるようなエピソードになってきた。

そして、デンケンに続いてここではラントが物語に陰影を与える役割を果たす、ってことのよう。

そこに殺人狂ユーベルが一緒する、というのがなんともだけど。

まさか、一級魔法使い、というエリートの登場から、こんな闇の世界が広がっていこうとは・・・

なんだかこれだと、ゼーリエのほうが正しいようにも思えてくる。

この世界から争いや暴力は消えないから、そのための解決策や抑止力として、優秀で「強い」「使える」魔法使いを再生産していかなくてはならない。

もしかしたらゼーリエが魔法協会を立ち上げようと思った直前には、そうした人類どうしの魔法使いの争いがあったのかもね。

というか、そもそもゼーリエは、フランメが亡くなってフリーレンが訪ねてきたときに、これからは「人間の時代」が始まると予見していたわけだし。。。

でも、魔法を長年使ってきたエルフからしたら、後続の種族に、その特権的な力を奪われると危機感をもってもおかしくはないわけで。

1000年前には、魔法によって圧倒的優位にあったエルフが落ちぶれていく歴史が予見されたのだから、その中でゼーリエは、魔法を統べる頂点としてのエルフ、というポジションを維持し続けようと思ったのかもね。

で、帝国は、その中で、魔族だけでなくエルフも敵対勢力だと認識して今に至る、ということかなぁ。。。

そういう未来を予見したうえで、きっとフランメは、フリーレンは平和の時代の魔法使いだと言っていたのかもね。

裏返すと、有事の魔法使いはゼーリエであり、その時代もそう簡単にはなくならない、と。

ゼーリエの弟子でありフリーレンの師匠であったフランメは、そうして、ゼーリエとフリーレンの二人を配することで、世界のバランスを保とうとか思っていたのかもしれない。。。

なにせ歴史に名を残した大魔法使いフランメ、だからw

まぁ、でも実際、帝国の影の戦士には、フリーレンたちも一度殺されかけてるからなぁ。。。


とはいえ、この作品で、しかもついこの間まで、アニメで「一級魔法使い試験」までしか知らなかったものからすると、なんだかずいぶん遠くまで、きな臭い世界にまで来てしまったなぁ、というのが実感。

ヒンメルたちが魔法を倒した、という話から、この世界はてっきり「魔族vs人類」という構図で成り立っていると思っていたのだけど、そんな単純な話ではなかった。

人類どうしのあいだでの足の引っ張り合いは当然のようにある。

そしてそのための特務機関を複数、帝国は抱えている。

そこに足を運ぶ以上、一級魔法使い、なる存在も戦闘職にならざるを得ない。。。

やっぱりこうなると、ゼーリエが魔法協会を立ち上げたのって、VS帝国の魔法使い戦を想定してのことだったのだろうなぁ。

で、その手駒として一級魔法使いを登用することにした。

だとすれば、フリーレンが一級魔法使いなんかに関心を示さないのもわかる。

それは「自由な市井の旅人」としてのフリーレンからはおよそかけ離れた世界だから。

かかわらないで済むならそれに越したことはない。


とまれ、魔導特務隊に拉致られたユーベルとラント、どうなってしまうのだろう?

あと、この間、フリーレン、というよりもゼンゼたちはどうしているのだろう?

当然、ユーベルたちの救出に向かうのだろうな。

まぁ、拉致られるのまで含めて諜報活動の一環だった、ってこともありえそうだけど。。。

にしても、このマンガで、こんなに組織間の陰謀に触れることになるとは思ってなかった。

どんどんダーク・ファンタジーに転げ落ちていっている。

その一方で、原初の女神の逸話も残っているから困っちゃうんだよなぁ。

もしかしてこの物語、思っていた以上に壮大な話?

ちょっとだけ『進撃の巨人』の匂いがしてきたのだけどw
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