114話で一瞬登場した五月は、一瞬躊躇してみせる風太郎に対して、間髪いれず毅然とした態度で
「あなたが向かうべき場所はひとつのはずです。」
といい、続いて
「余計な気遣いは傷つけるだけですよ!」
とハッパをかけていた。
まさに二乃いうところの「優等生的態度」なわけだけど、でも、要するに、作者の立場からすると、風太郎に代わって五月が他の姉妹を「気遣う」必要が生じるこのときのために、五月は、風太郎の恋人にはしなかったのだろうな、と強く感じた。
だって、さすがに全員が風太郎争奪戦に乗じていているところで、一人だけを選ぶ(五つ子の間での)「公開=公正イベント」が実施されていたら、もはや死屍累々の地獄絵しか生じようもないからね。
この天下分け目の大一番での戦後処理のなだめ役のために五月はキープされていた、ということなんだね。
つまり、五月は、風太郎に対しては、かつての竹林のポジション。
あ、だから、日の出祭で竹林に遭遇した時、あんなに妙に対抗意識を燃やしていたのか?
どこまでも風太郎の行動を読み、その方向に風太郎が行動するよう指導する、というか、強制する役割w
要は、おかんポジションなのだけど、でもまぁ、その行き届いた気遣いのあり方は、いわゆる「正妻」の位置だよね。
他の姉妹と違って、風太郎が四葉を追いかけたからといって、自分と風太郎の「今の関係」が変わるなどとは微塵も思っていない。
まさに正妻!
一花が、他の姉妹を排して、自分とだけ風太郎が会う時間を作るように仕向けた点で、愛人ポジションだったのとは好対照。
最も乙女していた二乃を、もはや同類感の高い三玖がなだめつつ、一花がこの結末にひとり納得しながらも寂寥感に浸っているところに、五月が、優等生的に、「さぁ、お祝いに行きましょう!」と、ある意味で空気を読まずに「正しい」行為を促しに行くのだろうな、きっと。
まさに、おかん!
でも、ひとりくらいは正気の姉妹がいなかったら、気持ちの切り替えは容易ではないよね。
そうした「感情」の配分も含めて「五等分」だったのだから。
ホント、母にして正妻、という五月の安定感。
あ、だから、あんなに食べてばかりだったのかw
でもねー。
こう見てくると、やっぱり、もう少し尺があるようだったら、この先で、四葉と五月の一騎打ち、そして、五月が最終的に勝利するという展開もあったような気もして。
つまり、言葉は悪いけど、今回の選択は、あくまでも、一花、二乃、三玖を選外にするための、いわば予選で、そこで勝ち残った四葉に対して、五月が自分の気持ちにいまさらならが気づいて・・・、という展開もあり得たかなぁ、と思うのだけど。
でもまぁ、作者が14巻で完結!、といったは、そうした無駄な期待を事前に排除するためだったのだろうな。
四葉が勝利した、というだけでなく、五月の参戦はもうない、と言外に宣言するために。
いや、でもさ、冷静に考えて、高校で付き合った子、というか、初恋の子と、結婚まで進む?
その後の人生経験から、普通、相手って変わるものだよね?
いや、今回、風太郎が四葉に伝えた、ドジを踏んだ時に横にいて支えてほしいのは四葉だ、というのは、「今」は全くの真実の言葉であることは間違いないのだけど。
でも、それも含めて、人は変わるものだよね、というのが、このお話の一つのテーマでもあったと思うのだけど。
要するに、成長。
もっとも、この物語の場合は、冒頭で、花嫁は五つ子のなかのひとり、とネタバレ、というか運命づけられてしまっているからなぁ。
それでも、未練がましいことを重々自覚した上でいえば、まだ鐘キスとかもろもろの伏線が解消されたわけでもないし。
今回の風太郎の四葉への告白は、ただただ、高2で出会って以来、今日まで自分を応援し続けてきてくれた女の子への好意の表明だったわけだから。
なので、ホント、尺があったら、五月にワンチャンありえた展開だったな―、と。
だって、四葉のバレは物語の終幕までに絶対やらなければいけない必須案件だったわけで。まさか、それがそのままファイナルアンサーになるとは思ってはいなかった。その先にもう一捻りあって当然と思っていたからね。
そういう意味では、竹林の訪問は、五月に対して、かつて、風太郎がどれだけ京都で会った女の子、すなわち四葉のことを大事に思っていたか、再確認させるためのものでも会ったのだろうな。
「そうですか、上杉くん、あの時からずっと四葉のことを思っていてくれたのですね!(あぁ、なんてロマンティック!)」
なんて感じで、余計に「零奈」を演じた者として、四葉バレの使命感に燃えてしまったのかもしれない(笑)。
そうか、竹林は、ガソリンを撒いて薪をくべる役割だったのかw
ともあれ、五月が正気のままでいてくれた優等生で、母にして正妻であったことで、今回の「祭り」は、収まるべきところに支障なくおさまることができた、ということなのだろね。
それにしても、もう少し尺があればなぁ。
五月が、今更ながら自分の本当の気持ちに気づいて激しく動揺する、という場面も見てみたかった気がする。
だって、風太郎とのやりとりだけだったら、終盤、苦言も呈せる、マジで正妻、パートナーだったから。
「あなたが向かうべき場所はひとつのはずです。」
といい、続いて
「余計な気遣いは傷つけるだけですよ!」
とハッパをかけていた。
まさに二乃いうところの「優等生的態度」なわけだけど、でも、要するに、作者の立場からすると、風太郎に代わって五月が他の姉妹を「気遣う」必要が生じるこのときのために、五月は、風太郎の恋人にはしなかったのだろうな、と強く感じた。
だって、さすがに全員が風太郎争奪戦に乗じていているところで、一人だけを選ぶ(五つ子の間での)「公開=公正イベント」が実施されていたら、もはや死屍累々の地獄絵しか生じようもないからね。
この天下分け目の大一番での戦後処理のなだめ役のために五月はキープされていた、ということなんだね。
つまり、五月は、風太郎に対しては、かつての竹林のポジション。
あ、だから、日の出祭で竹林に遭遇した時、あんなに妙に対抗意識を燃やしていたのか?
どこまでも風太郎の行動を読み、その方向に風太郎が行動するよう指導する、というか、強制する役割w
要は、おかんポジションなのだけど、でもまぁ、その行き届いた気遣いのあり方は、いわゆる「正妻」の位置だよね。
他の姉妹と違って、風太郎が四葉を追いかけたからといって、自分と風太郎の「今の関係」が変わるなどとは微塵も思っていない。
まさに正妻!
一花が、他の姉妹を排して、自分とだけ風太郎が会う時間を作るように仕向けた点で、愛人ポジションだったのとは好対照。
最も乙女していた二乃を、もはや同類感の高い三玖がなだめつつ、一花がこの結末にひとり納得しながらも寂寥感に浸っているところに、五月が、優等生的に、「さぁ、お祝いに行きましょう!」と、ある意味で空気を読まずに「正しい」行為を促しに行くのだろうな、きっと。
まさに、おかん!
でも、ひとりくらいは正気の姉妹がいなかったら、気持ちの切り替えは容易ではないよね。
そうした「感情」の配分も含めて「五等分」だったのだから。
ホント、母にして正妻、という五月の安定感。
あ、だから、あんなに食べてばかりだったのかw
でもねー。
こう見てくると、やっぱり、もう少し尺があるようだったら、この先で、四葉と五月の一騎打ち、そして、五月が最終的に勝利するという展開もあったような気もして。
つまり、言葉は悪いけど、今回の選択は、あくまでも、一花、二乃、三玖を選外にするための、いわば予選で、そこで勝ち残った四葉に対して、五月が自分の気持ちにいまさらならが気づいて・・・、という展開もあり得たかなぁ、と思うのだけど。
でもまぁ、作者が14巻で完結!、といったは、そうした無駄な期待を事前に排除するためだったのだろうな。
四葉が勝利した、というだけでなく、五月の参戦はもうない、と言外に宣言するために。
いや、でもさ、冷静に考えて、高校で付き合った子、というか、初恋の子と、結婚まで進む?
その後の人生経験から、普通、相手って変わるものだよね?
いや、今回、風太郎が四葉に伝えた、ドジを踏んだ時に横にいて支えてほしいのは四葉だ、というのは、「今」は全くの真実の言葉であることは間違いないのだけど。
でも、それも含めて、人は変わるものだよね、というのが、このお話の一つのテーマでもあったと思うのだけど。
要するに、成長。
もっとも、この物語の場合は、冒頭で、花嫁は五つ子のなかのひとり、とネタバレ、というか運命づけられてしまっているからなぁ。
それでも、未練がましいことを重々自覚した上でいえば、まだ鐘キスとかもろもろの伏線が解消されたわけでもないし。
今回の風太郎の四葉への告白は、ただただ、高2で出会って以来、今日まで自分を応援し続けてきてくれた女の子への好意の表明だったわけだから。
なので、ホント、尺があったら、五月にワンチャンありえた展開だったな―、と。
だって、四葉のバレは物語の終幕までに絶対やらなければいけない必須案件だったわけで。まさか、それがそのままファイナルアンサーになるとは思ってはいなかった。その先にもう一捻りあって当然と思っていたからね。
そういう意味では、竹林の訪問は、五月に対して、かつて、風太郎がどれだけ京都で会った女の子、すなわち四葉のことを大事に思っていたか、再確認させるためのものでも会ったのだろうな。
「そうですか、上杉くん、あの時からずっと四葉のことを思っていてくれたのですね!(あぁ、なんてロマンティック!)」
なんて感じで、余計に「零奈」を演じた者として、四葉バレの使命感に燃えてしまったのかもしれない(笑)。
そうか、竹林は、ガソリンを撒いて薪をくべる役割だったのかw
ともあれ、五月が正気のままでいてくれた優等生で、母にして正妻であったことで、今回の「祭り」は、収まるべきところに支障なくおさまることができた、ということなのだろね。
それにしても、もう少し尺があればなぁ。
五月が、今更ながら自分の本当の気持ちに気づいて激しく動揺する、という場面も見てみたかった気がする。
だって、風太郎とのやりとりだけだったら、終盤、苦言も呈せる、マジで正妻、パートナーだったから。