【推しの子】 第155話 『ハッピーエンド』 感想： え？ アイの殺害にもう一人関わっていたってこと？

前回、一応、『15年の嘘』が隠してきた真実が明らかにされて、なんかそのまま勢いで神木輝が免罪される方向に向かったわけだけど。。。

えーと、今回の話からすると、アイの殺害を誘導したのが、元「B小町」の「ニノ」、すなわち新野冬子ってことでいいのかな？

つまり、神木とニノの二つの思惑がたまたま重なったことで、アイが殺害されるに至った、ということなの？

まぁさ、神木輝に対してアイがあれこれ配慮した結果、アクアとルビーを一人で育てることにしたっていうあたりから、第3の人物がいるとは思っていたけど。。。

で、それがニノだと特定させることも含めて、あかねもかなも元B小町のメンバー役をやった、っていうことでいいのかな？

しかも、ニノを演じたのが「かな」ってのがね、もう。。。

あかねだけでなく、かなも気づいているのかな、ニノが怪しいって。

グループ内のいざこざ、ということでアイドルグループの愛憎劇、あるいは嫉妬劇、という流れに舵を切り直したのはわかるけれど、改めて「B小町」に焦点をあてたのだから、そうなると、俄然、ニノを演じた「かな」のB小町卒業ライブも怪しくなっていくわけだけど。。。

ただ、それにしたって、神木輝の話が、あまりにも芸能界あるあるな話で、ちょっと拍子抜けした。

でも、神木って確か作中で一回確実に女優を殺してるよね？

あれは、罪に問われないのかな？

まぁ、その事実をアクアは知り得ないのだから、復讐の話とはかけ離れたものになるのかもしれないけれど。。。

うーん。

なんか、今ひとつ、スッキリしないなぁ。。。

それはやっぱり、この物語の骨が、基本的に「アイは誰に殺されたのか？」という問いにずっと突き動かされてきたものだからで、それに加えて、アイの殺害の真相の探求の果てに予定されていた「アクアの復讐劇」というプロットが待っていたからなはずで。

だから、途中でギャグが挟まれても、基本、シリアスな物語としてここまで来てたはずなのだけど。。。

それが、ここで、元B小町のおばさんとか、容疑者として焦点を当ててくるかな？

それだと、ニノというメンバーもいたよね、というサブメッセージを読者に伝えるために、わざわざ『15年の嘘』という映画を製作したようにも見えてきて。

それはさすがに、ちょっとなんじゃない？

これじゃあ、ほとんどニノが、デウス・エクス・マキナの役割だよね。

物語終盤に出てきたキャラが、実は犯人でした、物語をたたむ中心人物でしたというのは？

まさか、これで終わらないよね？

今回の扉が、わざわざ「最終章」を強調するものになっていたので、それが「もうすぐ終わるよー」というメッセージにしか見えず、だとすると、ニノが犯人で終わり？ってことになりそうで怖い。

もうちょっとびっくりするような終わり方になるよね？

ていうか、そもそも、誰もこの作品を読む人は、ハッピーエンドなんて望んでいないと思うのだけれど？

そうだよね？

バッドエンドこそが王道だよね？

ていうか、アクアとルビーが転生した理由はもう放置？