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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー THE BEYOND 第1話、第2話、第3話 感想

2019-10-25 18:18:09 | ファフナー
全12話のうちの3話だから、まだ序盤にすぎないので、BEYONDとしての判断は保留すべきなのだろうけど・・・。

率直に言って「微妙」。

理由は多分、皆城総士というキャラクターそのものには、特にこれといった思い入れがないこと。
加えて物語構成が、一騎と総士の立場が入れ替わった「無印一期」のやり直しに見えること。
そのため、もう一段メタな視点に立つと、そうすることで「終わらないコンテント」としてシリーズの引き伸ばしをしているだけのように思えること。

もちろん、リピートといっても完全な繰り返しではない。
なぜなら、フェストゥムの側が一方的に進化しているから。
正確には、人類の方も、フェストゥムとの接触を通じて「エスペラント」なんていう、フェストゥムとのインターフェース機能を取り込んだ新人類を生み出しているし。

もともとファフナーという物語自体、大きな枠組みとしては、ミールやフェストゥムに代表される地球外生命体という他者と人類との間の「コンタクト」を巡るものなので、真面目にやれば、ちょっとやそっとでは終わらないものであることは間違いない。だから最初から「終わらないコンテント」であるべく位置づけられていたといえば、それまでなのだけれど。
なのだけど・・・

とにかく、ニュー総士がウザい。
というか、えー、また、そこから始めるのかよ? という残念感が半端ないw


EXODUSの最終話が2015年の12月末だったので、ほぼ4年ぶりの続編なのだけど、作中時間もほぼ同じ時間が経っている。
第1話の冒頭が2年後。
で、そこからさらに3年後が第2話以降。
だから、都合5年後の世界。

とはいえBEYONDの主人公となりそうな、生まれ変わりとしての「ニュー総士」は、フェストゥムの体(だよね?)をもつがために成長が早く、5年後といっても、すでに14歳の身体をしているらしい。

それって、無印ファフナーの総士と同い年じゃなかったっけ?と思ったり。

それもあってこのBEYOND、なんていうか、いわゆるループもののやり直し感がある。
それも、総士と一騎の立場が入れ替わった感じね。
気分的には、『コードギアス』の後の『R2』みたいな感じ。
やり直し感が半端ない。

あとは設定上、しかたがないのかもしれないけど、なんで、皆城総士という、同じ名前を使っているのだろう?とは思う
「乙姫」の転生体を「織姫」と呼んだように、違う名前をつけても良かったんじゃないの?

実際、第3話の最後でニヒトのコクピットに入るまで、ニュー総士には元祖総士の記憶はなかったわけで、その意味では、個体としては明らかに別だったわけで。
だったら、名前も変えてほしかったかなぁ。

いや、わかるんだけどね、個体としては別でもいわば「種」として「皆城総士」という存在概念が継続されていることはわかるから。
でもね、個体は個体で別だからね。

ニヒトが、いわば「皆城総士アーカイブ」となっていて、つまり、「ニヒト+個々の総士」のセットで一つの存在、という気もするから、なおさら、個体の名前は変えても良かったかなぁ、と。

それに、あのニュー総士を「総士」と名付けたのは、どこまで行っても一騎のわがままでしかないわけでしょ?

一騎の方は「エレメント」とはいっても、竜宮島ミールの計らいで「存在と無の地平線」にずっとあり続ける存在になった。つまり、永久存在になってしまったから、一騎自体が、自分を自分として同定させていくために、対となる総士を、たとえ個体としては代替わりしてもおなじく「悠久の存在」としてあり続けさせておく必要がある、と思えるから。

まぁ、単純に、未練、なわけだけど。
一騎は、死ねない身体になってしまったわけだから。
とはいえ、大幅な休息が必要になってしまったようだけど。

にしても、ややこしい。
一騎と総士の二人だけの世界の存在感が強すぎる。。。w


そういえば、BEYONDのヒロインの美羽も身体的には同い年くらいなのかな?
もっとも、美羽自身、EXODUSで強制的に身体を成長させられていて、少なくとも5年前のニュー総士が誕生した時点では、十分、お姉さんだったはずだから、幼なじみみたいな存在ともちょっと違う。

しきりに、エメリーの姿をした、旧アショーカで現海神島のコアであるルヴィ・カーマが美羽に対して、総士を導いてあげて、と言っているけど、その「導く」というのもまだよくわからない。

どうやら、ニュー総士が乙姫との関係から?海底に沈んだ竜宮島を探索することができるから、ということのようなのだけど。

いうまでもなく竜宮島の発見は、真矢たちにしてみれば自分たちの故郷を取り戻すことにつながるし、それは同時に竜宮島のミールとの再会でもある。島にはかつての同胞の記憶がミールによって保存されてもいる。

そして、なんといっても、一緒に眠りについたアルタイルがいる。
そこに、今回は、旧アトランティスのコアでEXODUSの黒幕だった存在が、「マレスペロ」とわざわざ改称して、完全な悪役として登場する。

てか、いまさら気がついたけど、ファフナーってもともとは北欧神話の影響下で作られた話だったのが、EXODUSを経て、いつのまにか、日本神話のプロットに変わってしまったのかね?
EXODUSをまんま出エジプトだったから、キリスト教というか聖書がモチーフだったわけだけど・・・。

というわけで、これ、どう考えても、12話でどうこうなる物語ではないよな。

EXODUSの最後で竜宮島とともに海の底で眠りについたアルタイル、織姫、芹、の復活を見たいなぁ、と思っていたけど、よく考えたら、数年でアルタイルと対話可能な状況が生まれるなら、あんなに苦労はしないのか。

となると、これ、ファフナーは、あと10年は続くものがたりになるのかな、と思ってしまったりして。。。
しかし、その時間軸に観るほうが耐えられるのか?という疑問が今更ながら浮かんできてしまった。
まぁ、SFなら普通にある設定なんだけどね。

でも、この感じだとBEYONDのラストで一騎が消失し、総士同様、フェストゥム?の子どもとして復活、というか、再生、というか、誕生しそうじゃない?

となると、今度は、成長した総士がニュー一騎を育てる、・・・、ってエンドレスのループに入りそうw

真矢が終始機嫌悪そうにしてるのって、この一騎と総士の世界に自分がまったく干渉できなくなってしまったから?って気がプンプンするw

で、こうなると器としてのファフナーというのを再定義しないといけないのかも。
もはや「人が乗り込む戦闘型ロボット」って物語自体、死に体じゃない?
拡張身体くらいに割り切って捉えないとしんどいよね。
もちろん、もともとファフナーはそういう設定でもあるわけど・・・

ということで、とにかく続きを待つしかないよなぁ。
なんか、思いついたことを書きなぐるだけで終わってしまったけど、またなにか気づいたら書くかも。

とにかくね、物語的にはちょっとブレイクスルーとなるサプライズが欲しい。。。
思っていた以上に、圧迫感が強い。
そういう意味では、総士を復活させたのが吉と出るか凶と出るか・・・

結構、微妙なところだよな。



あ、そうだ、一つ忘れてたけど、
フェストゥムの「なんちゃって竜宮島ごっこ」、あれはなんだったんだろう?
単に、総士に拉致を悟られないためにやっていたのか?
それとも、真面目に「人間になりたい!」をやりたかったのか?

この先、わざわざそんな人間ごっこを行わせたマレスペロの狙いも明らかにされるのだろうな。
ついでに、その計画になぜ、マリスというエスペラントが乗ったのか?、も。

このあたりについては情報が少なすぎ。
で、次回からは、どうやらミツヒロも再登場するんでしょ?
衛星軌道上のベイグラントに、マークレゾンらしき機体も残ってたしね。

あとは、OPで道生と弓子に立ってる人?は誰だろう。
一瞬、真矢っぽくも見えたのだけど。。。


ともあれ、続きを待つしかないねー。
常時ゴルゴ化してしまった真矢や、
「3人のエレメント」とともに来主や甲洋と同類扱いされている一騎とか、
もうちょっと主要人物たちの枯れた感にも呆れているので。。。

総士は生まれ変わってガキに戻って元気いっぱいなのに対して、真矢と一騎が哀れすぎる。痛々しくて辛い。

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