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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第13巻 感想

2018-02-15 17:46:52 | ダンまち
当初の予定では、秋くらいには出ていたはずの13巻が、ようやく登場。

前巻の終わりで突如現れた〈疾風〉の一言。
リューさんがいよいよ、ベル君たちのファミリアに合流する・・・なんて、誰もが待ち望んで、そろそろそうなっておかしくないよね?と思っていたイベントが起こるのか?

ということで、いつもどおり、スペース、空けときます。













































で、とりあえず読後の第一声は

えー、ここで終わり!!!

だった。

いやまぁ、要するに、次の14巻とで前後編だった、ということなのだけど、
それにしても、まさか、ここで・・・、という幕切れ。

どうするの?この先?
だって、37層でしょ?
ベルくんはともかく、もうそんな深層までヴェルフたちじゃこれないよね・・・と。
これはもう、ゼノスのみんながベルの助っ人に来るしかないでしょ?という感じで。

ことの発端は、殺人の嫌疑をかけられたリューのことを放っておけないベル君たちが、リューを探して下層に降りていくというもの。
だから、前巻から引き続き、ダンジョンの中が舞台。

結論から言えば、リューの嫌疑は、彼女がかつて所属したアストレア・ファミリアを滅ぼした、それゆえ彼女の仇敵であるルドラ・ファミリアの残党がリューに復讐するために捏造したものだったのだけど、その過程でリューの仲間が全滅した理由も説明された。

で、てっきり何らかの謀略に嵌められた結果、アストレア・ファミリアは絶滅したのだとばかり思っていたのだけど、真相は、ダンジョンが産み出した「自衛用」の、免疫システムのような、ダンジョンを害するものを積極的に排除する存在しての「怪物」に倒された、ということだった。

もちろん、そんな「怪物」を生み出さなければならないような大被害をダンジョンに与えたのが、ルドラ・ファミリアの謀略だった。
だから、正確には、アストレア・ファミリアは、その巻き添えをくって全滅した、ということだった。

正直、この真相には、え?って思ってしまったけどね。
それじゃ、リューさん、ルドラ・ファミリアを倒した後に、その「怪物」まで倒しに行かないと、「復讐」は完遂しないんじゃないの?と疑問に思ってしまった。

ここはねー、実は今回、一番、あれれ?と思ったところかな。
もちろん、その怪物の存在がリューにとってはとんでもないトラウマで、そのため、記憶の底にしまいこんで、なかったことにしてしまっていたのかもしれないけれど。

要するに、これは、ちょっと「後付け」のネタにすぎないんじゃないの?という疑問ね。

もっとも、そんな疑問をさしあたっては忘れさせるくらい、そのメッチャ残虐で強い怪物「ジャガーノート」が登場して以後の展開は、文字通り、「怒涛の」展開過ぎたんだけどね。

なにしろ、ベルくんなんか、一回、右手が肩から切断されてしまう!という驚愕のシーンまであっのだから。

ここも、ええええええ!!!!!!、と思ったものねw
マジかよ、腕、どうすんだよ、この先、ベル君、隻腕かよ?
って驚愕したのだけど。

ところがそこは、さすがはファンタジーw
マーメイドの生き血、という超レアアイテムであっさり完全修復w
なるほど、そのために、前巻から唐突にマーメイドのゼノスであるマリィが登場してたのね、仕込みは万全だったのね、と超ナットク。

正直、えー、それはさすがにご都合主義的すぎるでしょー!と最初は思ったけれど。

ともあれ、そうして、ベルとジャガーノートの間で死闘が再三再四繰り返され、最後は、これもまた、前巻で登場した、ベルの超必殺技「英雄聖火」で粉砕・・・とまでは、結局、行かなかったけど、とにかくジャガーノートという言語道断なほどの強敵に辛くも勝利。

・・・なのだが、結局、その辛勝直後の、もう体がぼろぼろのところで、別のモンスターに飲み込まれ、そのままリューとともに37層まで落ちてしまった。
ついでに、モンスターに飲み込まれたまま落ちたので、その間、胃液で消化されそうになり、体の表面は、リューともども、溶け始めていた。

きっとポーションがあればある程度は回復できるものなのだろうけど、それもかなわず、とにかく満身創痍の状態で、リューと二人で、深層に取り残されてしまった。

・・・というのが、13巻のラスト(苦笑

さすがに、ここで終わるかー、
続き、はよ~!、って思うよねw

ということで、こんな深層だと、助けに来てくれるのは、ゼノスのみんなか、ロキ・ファミリアの面々か、あるいはフレイヤ・ファミリアくらいしかありえないよね。

で、作者のあとがきによれば、この後も、ピンチと修羅場の繰り返しらしいので、しばらくは、リューと二人でなんとか逃げるのかねー。

とにかく、14巻、早くだしてくれないことには、全然落ち着かない。
といっても、最速で5月、下手すると7月とかなんだろうな。。。
あ、そうか、外伝が5月だから、間違いなくそれ以後かぁ。
そうすると、下手するとむしろ9月くらいかぁ?
はぁ。
そんな経ったら、忘れちゃうよ、今回の話w

ということで、とにかく後半がすごすぎて、なんかポカーン、としてしまった。

いや、実のところ、ベルくんがリューさんと再会するところまでは、なんかたるい展開だなー、と思っていた。

正直言えば、なんか、ダンまちも、アクセル・ワールド病になっちゃうの?って感じに思ってた。

とにかく話を薄く長引かせていく。
実際、ダンジョンに潜り続けるのって、AWでずっと加速世界にいるのと同じで、それだけで、けっこう閉塞感があって、辛いんだよね。やっぱり、地下だから。

その上、今回は、前巻と違って、途中からベルくんがヴェルフたちとは別に一人で行動することになったので、描写が全部、ベルに集中してしまって、それもちょっとゲンナリする。

いや、作者はものすごくガチで、ベル対ジャガーノートの戦いを事細かく描写していて、それはそれでホント、スゴイのだけど、でも、結局のところ、それってアクションの描写でしかないから、なんか、突然、イレギュラーがあって、という感じにもならないんだよね。

そこがアツイんだけど、退屈だったかなぁ。

あと、作者もあとがきで書いているけど、今回は、リューにスポットがあたるとばかり思っていたら、実は、カサンドラもベル君のハーレム要員に名乗りを挙げてしまったようで、やたらと、彼女にまつわる記述が多かった。

まぁ、お話の展開自体、カサンドラが見た「予知夢」に対してどう抵抗するか、という枠組みになってしまったから、どうしても彼女が中心となる説明が増えてしまうんだけどね。

でも、今回、リューの心中はほとんど語られずじまいで、結局、カサンドラがその分、ページ数をとっていたよね。
作者は、嬉しい誤算だったみたいだけど。

希望としては、13巻で、リューの話は区切りを着けてほしかったかなぁ。

いや、だって、このまま14巻もダンジョンの中、しかも深層でしょ。
穴蔵ってイメージがどうしても抜けないから気分的にシンドいんだよねー。
まぁ、普通に今回、ダンジョンからホームに戻ったら、ベルくんは、間違いなくレベル5に昇格してるだろうから、それじゃ、次の展開がツマラナイ、ってことなんだろうけど。

でも、素直に、あれだけの死闘を繰り広げたのだから、その分の代償がどうだったのかは、早く知りたいところ。
なんたって、リューさん自身、ベルの急成長ぶりに驚いていたくらいなのだから。

もっとも、ダンまちも、そろそろ外伝のアイズたちの話と合流してきているので、早めにベルのレベルを上げておかないと、いつまでたってもアイズたちとの共闘!という名場面が登場しないからね。そのためには、ベルには単騎で死線をくぐり抜けさせて、強引にでも経験値をあげさせるしかないんだろうな、と思ったり。

いや、実際のところ、もはやベルくんも単なるレベルアップでは注目を浴びないから、次巻における深層でのサバイバルを経て、地上に戻ってみたら、いきなり二階級特進ばりの、レベル5を超えてレベル6に達してしまっていました!なんてことになったりしないかねw

もはやそれくらいペースを上げないと、話がテンポよく進まなくなってきている気もするんだよね。
いいじゃん、もう悟空みたいに、実はサイヤ人で、そもそも身体能力の基礎ポテンシャルが違いました!ってことで。

多分、アイズも半分は妖精の血を引いているんだろうしさ。

ということで、とにかく、14巻、はよ!ことで。

早く地上に戻って、ベルくんがレベルアップしたところを見たいんだよ。

だって「男子三日会わざれば刮目して見よ。」とあれだけ今回繰り返し語られたんだから、地上に帰ってところで、ヘスティアやエイナが、ベル君にビックリ!って姿みたいじゃん。

あるいは、ティオナあたりが正式に「アルゴノート君」にベタ惚れになってしまうとか。
だって、アマゾネスは「強いオス」に惹かれるんでしょ?

もちろん、戻ったらリューさんは、晴れてヘスティア・ファミリア入りだよね、魔法剣士として。
ついでにアイシャも移籍でいいじゃん。

派閥連合、結構、いい感じの大型パーティになってきてると思うんだよ。
そのノリを、そのまま続けていって欲しい。

ということで、14巻、なる早でよろしく!
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