BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アクセル・ワールド 第5話 『Aviation;飛翔』

2012-05-06 16:15:07 | SAO/AW
もうブリキライターのせいで全て台無しじゃないか!w
自重しろよ、作者w

ということで、とりあえず第1巻分が終了したんだけど、やっぱりちょっと無理があったかな。いや、ブリキライターのKYな解説を除いても。

前にも書いたように、アバターはブレインバーストの中ではその人自身なんだよね。それがあのリアル顔を被せる演出だと台無し。

ブレインバーストの世界での「もう一人の自分」をきっちり引き受けるうちに、その受け止め方がリアルの自分の方にも流れこんで、結果的に彼らは成長することになるわけだから、そこにリアル顔を挟むのは全くの矛盾。

前に黒雪姫が説明したように、アバターの形態は、それぞれのバーストリンカーのトラウマの形象化となるので、簡単に言うと、自分の中の暗黒面と向き合うのがブレインバースト世界の、デュエルバトルとは別の意味での「戦い」のはずで。そこが全く伝わってこない。これは原作の表現としては致命的だと思う。

今回、黒雪姫がさらっと言っていたけど、彼女のアバターであるブラックロータスは「人と手を取り合うこともできない」、なぜなら、ブラックロータスには手がなく、その代わりに両手(だけでなく両足も)が刃になっている。それが彼女のトラウマの形象化。で、彼女はこの姿そのものに大変なコンプレックスをもっている。

(ハルユキではなく)シルバークローが完全飛行型になったのも、リアルの彼の卑屈さがあればこその結果で。だから、いろいろな意味でブレインバーストの世界はリアルの世界が反転した世界で、それだからこそ、ハルはタクを凌駕することができる。

もちろん、話が進むうちにだんだん、そうした仕組みの裏を書くような、いわゆる裏ワザも出てくるし、そもそもそのようなトラウマを形象化するような仕組みがどうしてできたのか、という話に触れられていくわけだけど。

だから、そういう、この物語の「負」の部分が今のままの映像描写だと伝わってこない。

もっとも、もしかしたら、そういう影の部分は意図的に消して映像化してるのかもしれないけれど。でも、ここは残念。その負の部分があればこそ、この物語の中での事件やセリフは意味をもってくるので。

そういう負の要素をちゃんとはめて行かないと、今回でいえば、ハルの飛行型への覚醒や、黒雪姫のブラックロータスとしての姿の暴露、タクのコンプレックスとか、の場面で、彼らがそれぞれ言ってるセリフが伝わらない。ただ、なんかぐだぐだと自分語りっぽいセリフを吐いているようにしか見えない。正直、今回のハルの独白はうざかったので。

でも、そういうのが原作を読む範囲ではそれほど気にならなかったりする。

多分、読んでる最中は、ハルの場合であれば、リアルのチビデブの姿とシルバークローの姿の使い分けに苦労する、ハルの心?のようなものがセリフをしゃべっているように見えるからだと思うのだけど。

このギャップは最後まで続くんだろうなぁ。

といっても、その致命的な描写の問題を除けば、結構いい感じで1巻を消化したと思う。
(ブリキライターにはもう完全退場願いたいけどw)

次回は、いきなりアクア・カレントの姿があったので、ちょっと原作とは異なる展開になりそうで。むしろ、そういうオリジナル?展開のところでうまく補ってほしいかな。
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