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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

転生したらスライムだった件 season 2 第34話『神之怒』感想: 結局、リムルが魔王になったところで2期前半クールは終わりってことになりそうだね。

2021-03-17 12:28:17 | 転スラ
ようやくテンペスト側の反撃が始まったわけだけど、とりあえず、ショーゴがゲルドにボコられるところはよかった。

でも、あそこも漫画の方だったら、ショーゴに壊された盾の代わりに新しいのをゲルドが〈胃袋〉から出すシーンがあって、あれはあれでゲルドらしいと思っていたのだけど、残念ながらカットされてしまった。

てか、実際に、戦闘シーンになると、漫画と違って、各シーンを全部なめらかに動きとして繋がなくちゃいけないから、確かに尺はとってしまうのだな、と思った。

むしろ、これ、漫画があることの弊害なのかもね。

漫画だと、カットをいくつも切り替えることで、緩急のついた戦闘をわりと簡単に表現できるけど、アニメにすると、今回のハクロウ戦のように、全部、逐一、動きを描かなくちゃいけない。

確かに、ハクロウ戦もゲルド戦も見どころがあったし、冒頭のベニマルの単騎突入のシーンも強弱のある動きで面白かったのだけど、でも、戦闘シーンって、全体の物語の中では、最も単調なところだからね。

その結果、むしろ、淡々と1万人、というか2万人を殺してみせたリムルの「メギド」が、なんだかショボく見えてしまうだから。

あれはあれで、いかにもリムルらしい、無慈悲な殺人方法なんだけどね。

なにしろ、殺される本人たちが、戦闘の意志を示すことなく一瞬で全員、いわば暗殺されてしまうわけだから。

苦しみのない殺戮だからね。

むしろ、殲滅の事実をすべて自分が被るための殺戮方法だし、なにより、シノンたちの蘇生を考えたら、可能な限り大量殺戮を終えることのできる「効率の良い」殺し方のほうがいいのだから。

その結果がメギドだったのだけど。

でも、そういった、ある意味、いろいろ考えた上での選択だったことが、今回のリムルの描写だけだと伝わらないよね。

そういう意味では、転スラ2期の制作スタッフは、キャラの動きに拘る「動きバカ」しかいなくて、物語の語り方を演出に落とす能力のある人たちがいないのだろうな。

その点では、明らかに1期のときよりも劣化している。

1期のときのオークロード戦のときのような、カタルシスが、全然ないからね。

もうちょっとやりようがあると思うのだけど。

これだと、ただの、原作ならびに漫画の宣伝素材でしかない作品だよな。

残念。

で、この流れだと、2期の前半クールは、リムルの魔王化で終わりかなぁ。

ヴェルドラ復活!まではぎりぎりやれると思っていたのだけど。

原初の一柱たる黒(ノワール)が召喚されて、戦勝祭の最後にディアボロと名付けされたところでオシマイかな。

で、7月からの後半クールで、ヴェルドラ復活、ワルプルギス参加、クレイマン討伐、で終了、という感じかね。

その先が面白いのだけど、まだまだ遠いなぁ。

てか、完全にコミックの方の進行に合わせた作り方なんだな。

原作は、書籍版でも帝国編まで行っているのだから、もっと巻きを入れてサクサク進めてほしいのだけどな。

せめて、ヒナタと和解するところまでは2期で進めてほしかったけど。

このままだと、ヒナタが出落ちのようにみえてしまうじゃないかw
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