第三部を起動させる最初の一冊だったのだけど、
まさか、そう来ますかー、って感じの、文字通りの斜め上からの展開!
ということで、スペース、空けときます。
いやー、びっくり。
まさか、モンスターとの共存の道、というテーマが掲げられることになるとは!
といっても、モンスター全般ではなく、知性あるモンスター=異端児(ゼノス)という、いわば、ヒューマンとモンスターの中間に位置する存在に限られる話。
もっとも、作品世界には、既に半獣人やエルフのようなデミヒューマンも登場していたのだから、端からみれば、デミヒューマンとゼノスの違いは何?ということもいえるわけで。極めてデリケートな問題。
にしても、フェルズ=骸骨のアンデッド、セイレーンやハーピィ、ラミア、・・・なんかが登場するあたりは、微妙に『オーバーロード』や『モン娘』と被っていて、あれ、時代は、むしろ異形の存在をむしろ積極的に人間の世界に引き込む方向にあるのか?なんて思ってしまったりして。
「竜娘のいる日常」という章タイトルなんて、まんまパクりだしねw
まぁ、モンスターって何?モンスターを産み出すダンジョンって何?というのは、外伝のオラトリオの方で扱われてきたものであったから、ここに来て、本編と外伝が合流する、ということなのか、と。
そう思うと、期せずして、ギルドの主たるウラノスが、外伝ではロキと、本編では今回ヘスティアと、それぞれ出会っていることもあり、ヘスティア・ファミリアとロキ・ファミリアとの関わりも、今後は増えていくのだろうな、と。
しかも、ゼノスたちが最初に発見・保護されたのが、またもや15年前とかいうのだから、多分、保護に回ったのは、ベルの育ての父でもあるゼウスが主神を務めたゼウス・ファミリアってことだろうから、そこでも、ベルとの因縁とかありそうだよね。
というか、ベル自身がウサギみたいといわれていて、一角兎(アルミラージ)が存在して、かつ、ゼノスの保護をゼウスたちが行っていたのでは・・・、というのが並べられると、もしかして、ベル自身が、ゼノスと紙一重の存在だったんじゃないの?とか思えてくる。
ゼノスたちが地上に対してもつ「強烈な憧憬」ということばも、「憧憬一途」とかぶるわけで。
まぁ、ベルがゼノスと直接関係はなくても、ゼノスたちがどうやら人間の記憶をもっているらしい、という状況からすると、前世がヒューマンだった人たちの魂が、何らかの形でモンスターに宿ったのがゼノスのようだから、同じようなことが、ベルに起こったのかもしれない、と思いたくもなる。たとえば、人間とアルミラージの間を何度か行き来した魂が定着したのがベルである、とかね。
もっとも、これだと完全に輪廻転生になるので、完全に仏教的世界になってしまうから、そもそも、ギリシアや北欧の神様たちの世界からも埒外になってしまうわけで。
まぁ、意外と、作者の作劇上のモチーフは、これなのかもしれないけれど。つまり、神話体系の外側にある存在しての仏教世界とか。いや、単なる思いつきだけど。
でも、それくらい作品世界がひっくり返るテーマだよね、今回の話は。
なにしろ、当の神たちすら、何が起こっているのか、掌握しかねているわけだから。
というか、そもそもダンジョン自体が、神たちにとっても謎の存在なわけだから、その時点で、神を超越する存在だった、ってことだし。
とにかく、これは難しいテーマだよな。
よく作者は手をだしたなー、と。
最後に、リドがベルに釘を刺してはいたものの、本来、モンスターを攻略して最下層を目指し、ダンジョンを攻略する、というのが物語の骨であったのに、今後は、単純に攻略だけを、物語の駆動力にできなくなるのだから。
うーん、これは、結構、思い切ったよね。
それに、まさか竜娘やゼノスたちに出会うことが作品タイルの「ダンジョンに出会いを・・・」ってこととは思わないじゃない。
いやー、びっくりだよ。
でもさー、ウィーネの保護もさることながら、最後の「未踏地帯」であるゼノスたちの隠れ家にベル一行が引き寄せられ、あー、これは全滅か!と思ったところで、ゼノスたちが、ようやく交流が可能な人間が現れたってことで、一転してベルたちを歓待するモードになった時には、不覚にもウルッと来たからねー。
いや、いい話だったよ。
ただ、それだけに、この後が厳しそうで。
前後編の後編にあたる次巻10巻だけでなく、第三部を通じて、その辛さが前回になりそうだよな、と。
加えて、竜に対して激しく復讐の念を持っているアイズが、果たしてベルたちのような友好的な態度をとれるのかどうか。
てか、ゼノスに対しては、ヘスティアファミリアとロキファミリアで真逆の態度を取りそうなので、この先、直接的に険悪な感じにならないか心配。
ベルとアイズの因縁もその過程で明らかにされそうだし。
あとは、ベル一行には、果たして火力のある魔道士が参加するのだろうか。
今回は20層まで行ったけど、どう考えてもパーティの力が、今後の下層進出には足りない気がするから、誰かあらたに加わらないことには難しくなるよな、と。
いや、もちろん、今回の話の展開からすると、遠からずダンジョンの攻略そのものが無意味なものになるのかもしれないけれど。
それにしてもね。
本編と外伝の物語が交錯していくであろうことを踏まえると、ベルたちの戦力アップは割りと急務のはずで。確かに、春姫というチート能力でいまのところはなんとかごまかせているけどね。
で、その新たなメンバー候補の筆頭は、もちろんリューさんなんだろうけど、他にも出てこないものだろうか。
アイシャもあるかな、と思っていたら、既にコンバートしてたみたいだし。
まぁ、ドワーフ、エルフ、アマゾネス、の中から参加して欲しいけど。
それとも、ダンジョンことは、むしろ、リドを筆頭としたゼノスたちの力を借りつつ対処して、ベルたちはもっぱら地上で、黒竜の討伐を含めて、振る舞うようになるのだろうか。
・・・ということで、いやー、面白かった。
まさかの展開で、この先どうするの?という気はするけど、とにかく物語的には、静かだけど大転換だよね。
まずは来月でる外伝の続きと、今回の後編となる10巻を楽しみにすることにする。
てか、10巻、早く出してくれー!
まさか、そう来ますかー、って感じの、文字通りの斜め上からの展開!
ということで、スペース、空けときます。
いやー、びっくり。
まさか、モンスターとの共存の道、というテーマが掲げられることになるとは!
といっても、モンスター全般ではなく、知性あるモンスター=異端児(ゼノス)という、いわば、ヒューマンとモンスターの中間に位置する存在に限られる話。
もっとも、作品世界には、既に半獣人やエルフのようなデミヒューマンも登場していたのだから、端からみれば、デミヒューマンとゼノスの違いは何?ということもいえるわけで。極めてデリケートな問題。
にしても、フェルズ=骸骨のアンデッド、セイレーンやハーピィ、ラミア、・・・なんかが登場するあたりは、微妙に『オーバーロード』や『モン娘』と被っていて、あれ、時代は、むしろ異形の存在をむしろ積極的に人間の世界に引き込む方向にあるのか?なんて思ってしまったりして。
「竜娘のいる日常」という章タイトルなんて、まんまパクりだしねw
まぁ、モンスターって何?モンスターを産み出すダンジョンって何?というのは、外伝のオラトリオの方で扱われてきたものであったから、ここに来て、本編と外伝が合流する、ということなのか、と。
そう思うと、期せずして、ギルドの主たるウラノスが、外伝ではロキと、本編では今回ヘスティアと、それぞれ出会っていることもあり、ヘスティア・ファミリアとロキ・ファミリアとの関わりも、今後は増えていくのだろうな、と。
しかも、ゼノスたちが最初に発見・保護されたのが、またもや15年前とかいうのだから、多分、保護に回ったのは、ベルの育ての父でもあるゼウスが主神を務めたゼウス・ファミリアってことだろうから、そこでも、ベルとの因縁とかありそうだよね。
というか、ベル自身がウサギみたいといわれていて、一角兎(アルミラージ)が存在して、かつ、ゼノスの保護をゼウスたちが行っていたのでは・・・、というのが並べられると、もしかして、ベル自身が、ゼノスと紙一重の存在だったんじゃないの?とか思えてくる。
ゼノスたちが地上に対してもつ「強烈な憧憬」ということばも、「憧憬一途」とかぶるわけで。
まぁ、ベルがゼノスと直接関係はなくても、ゼノスたちがどうやら人間の記憶をもっているらしい、という状況からすると、前世がヒューマンだった人たちの魂が、何らかの形でモンスターに宿ったのがゼノスのようだから、同じようなことが、ベルに起こったのかもしれない、と思いたくもなる。たとえば、人間とアルミラージの間を何度か行き来した魂が定着したのがベルである、とかね。
もっとも、これだと完全に輪廻転生になるので、完全に仏教的世界になってしまうから、そもそも、ギリシアや北欧の神様たちの世界からも埒外になってしまうわけで。
まぁ、意外と、作者の作劇上のモチーフは、これなのかもしれないけれど。つまり、神話体系の外側にある存在しての仏教世界とか。いや、単なる思いつきだけど。
でも、それくらい作品世界がひっくり返るテーマだよね、今回の話は。
なにしろ、当の神たちすら、何が起こっているのか、掌握しかねているわけだから。
というか、そもそもダンジョン自体が、神たちにとっても謎の存在なわけだから、その時点で、神を超越する存在だった、ってことだし。
とにかく、これは難しいテーマだよな。
よく作者は手をだしたなー、と。
最後に、リドがベルに釘を刺してはいたものの、本来、モンスターを攻略して最下層を目指し、ダンジョンを攻略する、というのが物語の骨であったのに、今後は、単純に攻略だけを、物語の駆動力にできなくなるのだから。
うーん、これは、結構、思い切ったよね。
それに、まさか竜娘やゼノスたちに出会うことが作品タイルの「ダンジョンに出会いを・・・」ってこととは思わないじゃない。
いやー、びっくりだよ。
でもさー、ウィーネの保護もさることながら、最後の「未踏地帯」であるゼノスたちの隠れ家にベル一行が引き寄せられ、あー、これは全滅か!と思ったところで、ゼノスたちが、ようやく交流が可能な人間が現れたってことで、一転してベルたちを歓待するモードになった時には、不覚にもウルッと来たからねー。
いや、いい話だったよ。
ただ、それだけに、この後が厳しそうで。
前後編の後編にあたる次巻10巻だけでなく、第三部を通じて、その辛さが前回になりそうだよな、と。
加えて、竜に対して激しく復讐の念を持っているアイズが、果たしてベルたちのような友好的な態度をとれるのかどうか。
てか、ゼノスに対しては、ヘスティアファミリアとロキファミリアで真逆の態度を取りそうなので、この先、直接的に険悪な感じにならないか心配。
ベルとアイズの因縁もその過程で明らかにされそうだし。
あとは、ベル一行には、果たして火力のある魔道士が参加するのだろうか。
今回は20層まで行ったけど、どう考えてもパーティの力が、今後の下層進出には足りない気がするから、誰かあらたに加わらないことには難しくなるよな、と。
いや、もちろん、今回の話の展開からすると、遠からずダンジョンの攻略そのものが無意味なものになるのかもしれないけれど。
それにしてもね。
本編と外伝の物語が交錯していくであろうことを踏まえると、ベルたちの戦力アップは割りと急務のはずで。確かに、春姫というチート能力でいまのところはなんとかごまかせているけどね。
で、その新たなメンバー候補の筆頭は、もちろんリューさんなんだろうけど、他にも出てこないものだろうか。
アイシャもあるかな、と思っていたら、既にコンバートしてたみたいだし。
まぁ、ドワーフ、エルフ、アマゾネス、の中から参加して欲しいけど。
それとも、ダンジョンことは、むしろ、リドを筆頭としたゼノスたちの力を借りつつ対処して、ベルたちはもっぱら地上で、黒竜の討伐を含めて、振る舞うようになるのだろうか。
・・・ということで、いやー、面白かった。
まさかの展開で、この先どうするの?という気はするけど、とにかく物語的には、静かだけど大転換だよね。
まずは来月でる外伝の続きと、今回の後編となる10巻を楽しみにすることにする。
てか、10巻、早く出してくれー!