BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アクセル・ワールド 第16巻 『白雪姫の微睡』 感想

2014-02-09 17:34:39 | SAO/AW
ようやくISSキット編に終止符が打たれた・・・
って、マジ長かったな―。

ということで、AW16巻。
ネタバレもあると思うので、スペース空けときます。




















































ISSキット編、終了!
とはいったものの、もうそんな話は、単なる導入でしかなくて、14巻から始まった無制限フィールドでのミッションは今までまかれてきた伏線の大幅回収と、今後の展開に関わる新たな伏線をまき散らして終わった、ってことで。

とうとう、白雪姫も登場したし。

でも、今回のMVPはどう考えてもメタトロン先生!だよねw
もう、メインヒロインは彼女でしょ。
結局、災禍の鎧マークIIとの戦いでは、彼女の助力がなければ、こんなにサクサクと退けることはできなかったはずだから。

にしても、一旦は消失したと思ったメタトロンが、最後には復活したのは、ホント、良かった。

いや、多分、完全消失はしていないだろうと思っていたので、いつかは復活すると思っていたけど、多分、それは次巻以降だろうな、と思っていたのだが、意外とサクサク復活してきたので。

まぁ、その前にあった、縄文時代からの杉並8000年のAR展示をしていたところで、あぁ、メタトロンの復活は近いな、と思ってはいたけれど。だって、その前にメタトロンが加速世界で8000年存在してきた、って話があった直後のことだったから。さすがに、メタトロンの生涯?に紐付けないと、唐突だな、と思っていたので。

逆に、あっさりメタトロンを復活させたことから、彼女のレギュラー化は決定したわけでw
立ち位置的には、SAOにおけるアリスポジションだよね。
その場合、黒雪姫がアスカでw

実際、メタトロンは前巻と今巻で続けて表紙を飾ったことだし。
完全にメインヒロインだな。

まぁ、17巻以降、加速世界の成り立ちに迫ることがメインテーマになるのだろうから、どちらかというと、白雪姫の対として、ハルユキ側で、いろいろとBB世界の秘密を開示する役割を引き受けるのだろう。

というか、このマークIIの一件は、終始、ロータス+エレメンツは蚊帳の外だったからなー。(てか、ISSキットのコアって、絶対、ロータスにも寄生してるよね。マークIがクロウに寄生した時のように)。

ニコについては、インビンシブルのスラスターだけは取り返すことができなかったけど、全損退場フラグは消えたみたい。
もっとも、その分、ヒロイン力を随分消費してしまった感じがするがw

しかし、鎧マークIIは生き残ったか。。。
これ、意外と引っ張るのかな―。
まぁ、加速研究会の面々はまるまる生き残ってるわけだしね。
となると、やっぱりマークI の復活もあるんだろうな。

それにしても、今回、メタトロンによって唐突に明かされた、AA(アクセル・アサルト2038)世界、BB(ブレイン・バースト2039)世界、CC(コスモス・コラプト2040)世界、から成る並行(ゲーム)世界の話は、今後、どれだけの重さを持つのだろう。

まぁ、この三つの平行世界を出すことで、それらに共通する場所、いわば特異点として「帝城」を位置づけることで、物語的にも帝城が最終攻略地であることが明らかになったのだが。。。

しかし、これ、いつの間にか、まんま、SAOの構図だよね。
格ゲーで始まっていたはずなのに、結局、RPG的攻略が必須になってしまった。
うーん、ここまで似てきたら、もうSAOをAWは連動して終了、みたいな方向を目指すしかないんじゃないかな、と思わざるをえない。

そういう意味では、巻末で予告されていた、著者による新シリーズの開始は、さすがにどうよ?と思う。SAO、AW、SAOPに加えての4シリーズ目でしょ?これは、SAOやAWの終幕を可能な限り引き延ばそうとしているだけだよね。

正直、勘弁してほしい。

ただでさえ、ここのところのAWは展開が異様に鈍くなってきたと思っていたところなので。これで、出版期間がさらに伸びるのは嫌だなー。間延びし過ぎだよ。

いや、もちろん、間があいて、その分、内容が充実するならいいけど。今回の16巻だって内容の連続性から考えたら、前巻の15巻とあわせて一冊にすれば、多分、頁数的にも3分の2くらいのものになって、もっとサクサク進む感じがしたんじゃないかな。多分、その方が読みやすいし、本作に対するシンパシーも増したんじゃないだろうか。

何が言いたいかというと、およそ一冊の本であるならば、その本の中でバランスよく一つのエピソードが完結してほしいと思うわけで。

今回のように、メタトロンや白雪姫による唐突な「作品設定」解説の部分が重くなって、結果的に黒雪姫たちの活躍が大幅に省略されるのはどうかと思うのだよね。そのくせ、前巻の15巻では、ハルユキ組と黒雪姫組で二つのバトルが並行て描かれただけなわけで。だったら、この二冊を一冊にしたほうが、読み手の満足度が全く違うと思うんだよね。こういうところは、作者というよりも編集者がちゃんと仕事をしていない、ってことだと思うので。

まぁ、今や、禁書目録に代わって電撃の看板と言われるシリーズになってしまってるから仕方ないのかもしれないけれど。

それにしてもなー。
四作を平行して出版する、というのはやっぱりなしだよと思うよ。
この点では、ホライゾンとか見習ってほしいよ。

まぁ、これはいいや。

ともあれ、どういう仕掛けで、帝城攻略をするのか、ってことだよね。
これからの話の核心は。
こうなると、むしろ、グラフが未だに帝城に囚われたままっていうのがベタに伏線になってるのかな。
グラフを救出にいって、そのまま帝城に侵入し、トリリードと再会を果たす、という流れ?

それはそれでありだと思うけど。
なんか、伏線回収が手堅い分、この先もだんだん読めてきてるんだよな。。。
なんというか、もっとサプライズが欲しいところ。

あー、そういう意味では、確かにメタトロンのレギュラー化はサプライズだったw
黒雪姫どころか、ニコまで霞んじゃったからね。

そもそも事の発端だった綸もなんか影薄い引きだったし。
まぁ、綸の場合、加速世界に行くとアッシュさんがでてきてしまうのが、いかんせん、決定的に弱いよね。特に、この先、加速世界の秘密を探るという方向に舵を切ると、この、アッシュ/綸、の二重人格性は使い勝手が悪くなっていくだろうし。そういう意味では、綸は今後は大分、影が薄くなっていくんだろうなぁ。

ということで、メタトロンのさすがのヒロイン力がやっぱり目立った。

てか、ホント、他のヒロインがみんな霞んじゃって。
むしろ、ここに来て、幼なじみ属性という家族的繋がりを持つチユの方が、その能力の可能性も含めて、再浮上してきた感じがする。

まぁ、メタトロンのようなAI的な存在との分け隔てない交流というのは、SAOとも共有するものだから、作者的にも、実は本格的に扱いたいものなのだろうな。SAOのユイやアリス、SAOPのキズメルあたりも主題としては同じだから。あとは、どうキャラ付けするかだけの違い。

あ、そうだ、メタトロンの盟友は、多分、アマテラス。
なんてったって、帝城がらみだからねw

ということで、次巻の新展開を、一応楽しみに待ちたい。
どうか、サプライズをよろしく!

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« UQ HOLDER! 第21話 感想 | トップ | ウィッチクラフトワークス ... »

SAO/AW」カテゴリの最新記事