BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ありふれた職業で世界最強 第13話「無能の無双」 感想

2019-10-08 20:07:55 | ありふれ
原作は未読。

最初のダンジョンのところは、正直、モノローグや暗い画面がきつかったけど、シアが登場して以降の後半は、意外と普通に見れた。

で、最終話は、これまでの話がまとまって、それなりにカタルシスもあって思っていた以上によかったかな、と。

なので、さすがにここで終わりは食い足りないな、せっかく香織も合流したのに・・・、と思ってたら、あっさり、2期決定が告知されていたw

分割だったんだろうね。

転スラも盾もリゼロもそうだったけど、なろう原作って、たいていスロースタートなので、やはり2クールやらないと、話が盛り上がるところまで行かない。

そういう意味では、香織が合流してハジメ・パーティができあがったのだから、ここからストレートに冒険してもらわないと。

ということで、2期はいつかね。来春くらいかね、分割なら。

全体的に中二病前回の話で頭を抱えるところも多かったけど、でも、最後の、ハジメが香織に対して、ちゃんと自分にはユエという本命がいると伝えたところは、よかった。

それでも香織がついてくる、というのだし、それをユエが認めたのだから。

なので、ハーレムというよりは、むしろ、ラブコメかぁ?という気がしたけど。

意外と古いタイプの物語だよね。
クラス全体が異世界転移した、というのは、クラスカーストもそのままもちこんでいたりするわけで。
で、ハジメの目的はもとの世界に帰還すること、とこちらもブレない。
まぁ、盾もそうだったけど。

なんていうか、奈落の経験から、すべてを求めても得られない、なにかを得ようと思ったら、求めることを断念することも必要だ、というような渡世感を抱いてしまったんだろうなぁ。

ということで、異世界転移のほうが、本人の存在がそのままで一応、物語の中で本人の精神的成長も描かれるから、なんだかんだいって安心して見れる、ということみたい。

ところが、それが異世界転生になると、もう、なんでもありで、ただ、人生のやり直し、という意味で、主人公=著者の願望丸出しになってしまって、痛々しい。

てか、「転生」の場合、たいてい30代のサラリーマンになるところが、そもそも前提としてイタイわけだけど。
もっとも、転生ものでも、著者がちゃんと自分と主人公を切り分けられれば、理解可能な展開にもなってるのだが。

ということで、なんだかんだいって、「ありふれ」は、「クラスメート全体の転移」、がよかったんだろうな。

クラスメートが全員、それなりの職能=異能を身につけて、その「力」をどう利用するか、というところで、ヤバさも表現できるから。

ただ、もともとあったクラスメート間の関係性をリセットするために、主人公に鬼畜で外道な経験をさせなきゃいけなかったのは厳しかったけど。

でも、ハジメにとっての文字通りの「奈落」から這い上がった経験があったからこそ、人格の変更も可能だったのだろうし(まぁ、身体の増強は、大概だけどw).

あと、最初に見てる時はたるかったけど、あの奈落の底で出会ったからこそ、ユエとの関係だけは特別で、そのために、彼女は別格の本命として、見てる側にも理解できるところが、周りに女子が集まってきても、ハーレムっぽく見えない理由なのだろうな。

そこで話は戻るけど、香織の告白に、速攻でノーが言える、というすっきり感がある。

その分、やっぱり、ハーレムと言うよりは、ラブコメなんだよな。

まぁ、微妙な違いなんだけど、このユエとハジメの、簡単にはブレない関係があるからこそ、シアやティオや香織やミュウとのやり取りが、多少過剰でもコミカルにみえてくる。

ということで、終わってみれば、それなりに楽しめた。

というか、続きが確かに気になるので、2期は早めがいいなぁ。

でないと、この感覚も忘れてしまうので。

あ、そうそう、なにげに、ハジメがまっさきにメルド騎士団長のことを気にかけたところと、それを理由に、その後容赦なく魔物に対して無双したところは良かった。

もっとも、あの場面は、ピッコロがベジータに倒されたところにようやく駆けつけた孫悟空、という展開へのオマージュなんだろうけど。

意外とちゃんと芝居をしているんだよね。

ついでにいうと、今回、アバンからOPへの入りのところのシークエンスはなにげにうまかったな、と感じた。

というか、あのOPのはじまり、後半になればなるほど、ハジメとユエの出会いを簡単に思い出させる点で、よく考えられていたんだなぁ、と思った。

2期では、ラスボス雫の活躍に期待したいw
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高島雄哉 『エンタングル:... | トップ | 五等分の花嫁 第105話 『最... »

ありふれ」カテゴリの最新記事