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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

Fate/Grand Order - 絶対魔獣戦線バビロニア - 第19話 「絶対魔獣戦線メソポタミアI」 感想2: なんだ、これってよくできたメソポタミア神話だったんだ!

2020-03-12 18:42:13 | Fate
FGOの19話が、なんかすごいことが起こっているということはなんとなくわかるのだけど、その割には、今ひとつわけが分からなかったので、改めて第1話から見直してみたのだけど。

そうしたら、なんかスッキリした。

これって、なんちゃって・メソポタミア神話、の話だったんだね。

なまじFateなんて名前がついていて、ギルや凛に似た女神がでてきたりしていたから勘違いしていたけど。

ついでにいえば、ギルがあまりに賢王として振る舞っていて、あれ、これなんか違うと思っていたけど。

でも、そういうFateに由来する先入観を外してみれば、ただメソポタミア神話をアレンジした物語でしかなかったんだね。

ギルの冥界下りにしても、その先にエレシュキガルがいるのも。

通しでみ直したら、面白さに気づいた、という点では、シュタゲのときに近いかも。


もっとも、最初からティアマトの名も出ていたわけだから、もっと早く気付けよ、ということなのかもしれないけれど。

でも、三女神同盟で南米の神ケツァルコアトルが出てきたり、サーヴァントとしてレオニダスとか牛若丸とか、出てきたりしたあたりで、勝手に、何でもありだと思ってしまったのがいけなかったんだな。

素直にメソポタミア神話とか『ギルガメッシュ叙事詩』とかが下敷きになった物語で、その上にFateっぽく英雄や神がサーヴァントとして組み込まれているだけだったんだ。

いや、何を今更、と思うかもしれないけれど、ゲームをやってないんだから仕方がないよね。

ともあれ、その仕組み、というか構造がわかったら、素朴に面白くなった。

だって、アナにしたって、彼女、要はメデゥーサなわけでしょ?

で、そのアナが、要はゴルゴーンの幼体だった、ってことでしょ?

それで、神話の世界では時間の流れはあってないようなものだから、将来の幻滅した自分を自ら滅ぼすために、ゴルゴーンが現界した時代にメデゥーサがやってきた、というだけなんだよね?

じゃあ、何でそれをマーリンが気づいているの?ということになるけど。

それにしたって、きっと、ギル同様、マーリンが千里眼で、しかもその千里眼は空間だけでなく時間にも適用されて、過去も未来も等しく見渡せるから、とかいう感じなんだろうな。


ということで、これは完全に「神話」だったわけね。

で、ラスボスたるティアマトを成敗すれば、よくわからないけれど、その特典として、聖杯がついてくる、という感じと思っておけばいいんだろうな。

裏返すと、あまり聖杯の意味に拘る必要はなかった、ということで。

うん、なんか、このあたり、すっかりだまされていたよ。

と言っても、勝手にそう思っていただけなんだけど。

で、そういうフレームがわかると、ギルが突如として死んで冥界下りをしてから以降の話も、逆に納得できる。

というか、結構、うまく脚色しているし、18話のラストで、ケツァルコアトルの必死の踵落としにも関わらずしぶとく生き残るティアマトのもとに、多分、アナの記憶をもったゴルゴーンが現れる、というのも理解できるし、そのアナ/ゴルゴーンが、19話で自らを盾にするというのもわかる。

アナ/ゴルゴーンからすれば、それが藤丸+マシュに対する返礼だった、ということだよね。

で、さらにいえば、キングゥが、身体に残ったエンキドゥの記憶に従って、ギルを守るために身を挺したのも理解可能。

というか、キングゥについては、事実上、エンキドゥが記憶操作された存在、くらいに受け止めておくとしっくり来る。


ということで、18話中盤から19話にかけての、畳み掛けるような展開は、たしかに素晴らしい。

話の流れがわからないと、ただポカーンとするだけだけどw

でも、逆にストーリーの骨子がわかったところで各回を見直すと、確かに、毎回見せ場となる、超動きのあるシーンがあって、それはそれで楽しめる佳作だったことがわかってきたw

といっても、見ていれば最低限わかる、という構成になっていないのは、制作側の失敗だと思うけれど。

でも、これ逆に、最後の山場のシリーズを描いたあとで、シリーズの始めから時間を掛けて映像にしていけば、それなりに「長持ち」するコンテントになるんじゃないのかな?

まぁ、藤丸がだらしなくてしんどい、というのはあるけれど。

でも、彼にしたって、Fateの衛宮士郎のような面倒な孤高のヒーロー性なんかを求めるから間違うわけで。

藤丸に対しては、ただの語り部、バスガイド、あるいはツアーのアテンド、くらいに思っておけばストレスはないよね。

なまじ、主人公と思うからイライラするだけのことで、


ということで、見方がわかってきたら、面白くなってきた。

もっとも、それもこれも、この物語が偽神話であり、主人公は(藤丸ではなく)ギルだ、ということに気づいたからなのだけどね。

とまれ、続く20話はどうなるのだろう。

実は意外と楽しみにしている自分がいることに気づいてきたw

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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第10話『防御特化と出撃。』 感想: さすが空飛ぶ要塞メイプル!ギルド戦も面白くなってきた!

2020-03-12 00:48:13 | 防振り
いよいよギルド戦が本格化。

しかし、対人戦といってもギルドどうしの集団戦は、それなりに騙し合いがあるから面白いね。

モンスタークエストとはまた違った趣で。

前半はサリーが無双したと思ったら、後半はメイプルが無双w

しかも、なんだかんだ言って、メイプルは、以前とは違って、攻撃力も増やしているから、ホント、空飛ぶワンマン要塞となっていて、ハンパない。

てか、あの天使モード、実際に飛ぶこともできるのかw

チートだなぁw

でも、サリーの危機に、メイプルが単騎で救出に向かう、というのは、地味に燃えるよ!


ともあれ、そんなどう考えても、ゲームバランスを崩しているメイプルに加えて、なにげに楓の木のギルドメンバーも、それぞれユニークなスキルを持った一騎当千?になりつつあるしw

といっても、今のところ、相手が単なるモブの集団か、有能なプレイヤーはいても、あとは有象無象のプレイヤーというギルドなので、楓の木の面々とマッチアップにならないところが悩ましい。

その点では、今回の最後の、炎帝の国の3人と、メイプルたち3人が対峙する、というのはいい感じだけどね。

そういう意味では、次回は、もっと盛り上がるのかもしれない。

作画的にも、ここのところ、すこし地味な感じのものが続いたので、ギルドvsギルドのマッチアップになったところで、ビュンビュン動く第2話とか第3話あたりの超絶映像が出てくるといいなぁ。

とはいえ、メイプルにしても、今のところ、スキルを個別に使っているにとどまっているから、スキルの連続技やコンボで、今までにないスゴみを出してほしいところ。

まぁ、それはVSペイン戦で本格的に発揮される、って感じかなー。

とにかく、楓の木の総合力マックスの姿を早く見てみたいw

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