BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ソードアート・オンライン 第13話 『奈落の淵』

2012-10-01 18:00:54 | SAO/AW
AパートとBパートであまりの落差に驚愕!
というか、Bパートの最後の場面は、マジで、ええ、ここで終わり?!、って思ったものね。

いや、何でここで釣り?って冒頭を見た時には正直思っていたけど、このBパートの展開を考えると、緩急を考えた構成で、思わず脱帽! って感じだった。

実際、この展開はホント上手いなぁ。

何と言っても、今回のボス戦がマジでヤバイ!って思わせる展開だから。

だって、キリトとアスナの他には、結局、ヒースクリフが例の無敵盾で防御しながら立ち向かってるだけだし。要するに、プレイヤーの力量がそのまま現れてしまう。

というか、あのボスの造形、マジで気持ち悪いし。
そして、あのボス戦が始まったところからの画面の動きが、もうパない。
キリトやアスナだけでなくヒースクリフの動きも素晴らしいし、
回転木馬のようにグルグル回る戦闘場面も素晴らしい。
仰角のアングルでの描写も素晴らしい。

そういう意味では、Aパートだけでなく、ここまでの12話のタメをうまく使ってきてるな、と思った。サチのエピソードがどれだけキリトにとってトラウマになっているかを何度も描いてきたからこそ、リアリティをもたらす、このボス戦のヤバさだよね。

もちろん、そのボスに対峙できる力量を持つ数少ないプレイヤーの一人、ということも、二刀流に至った道をちゃんと描いてきたからこそ、生きてくる。

そういう意味では、シリーズ構成がよくできた物語。

原作既読なのだけど、実は、あれ、この先どうなるんだっけ?という感じがしてしまうほど。

とりあえず、次回でSAO編は終わりのようだから、ああ、ああなるのね?という風にも思ってるわけだけど、でも、次回が楽しみ。キリトとアスナの連撃が果たしてボスに通じるのかどうか。

ホント、ここに至って、画面に力が宿ってるよなぁ。

しかし、そうなると、このSAOでは、一体原作のどこまで進むのだろう。AWと同じように、4巻ぐらいまでが目安なのだろうか。。。


それにしても、結局、このSAO物語は「死ぬ」ことが何か、ずっと考え続ける物語だと思う。
そして、その反転として、生きることが何か、を問うてしまう。

今回、アスナが言っていた、リアルの方の体が受けている、いわば植物状態の身体の介護があるわけで、そちら側での身体の限界もある。

サチに代表される、SAO内での消滅=死、もある。
あるいは、前回のユイのように、AI的存在のカーネルを結晶化させることもある。

死ぬことの意味がとても観念的になる分、生きることの意味にも幅が出てくる。

原作を読んでいて、そういうことには気づいていたつもりだったのだけど、やっぱり映像にするとよりそういう部分がグッと来るように演出されていて、物語全体として考えることができてしまう。

そういう意味では、AW同様、SAOも映像化されてよかった、と思う。

しかし、キリトの二刀流を見ていると、もう、その流儀ないし遺伝子が、黒雪姫に伝授さているようにしか見えないね。

いわゆる、黒と白の隔世遺伝的転生のように見ると、キリト→黒雪姫なら、アスナは誰かということになるけど、それがハルユキなのか、それとも黒雪姫の姉(普通に考えたら、白雪姫だよねw)のことなのか。

だんだんそういうものに見えてくるから不思議。

直接的には、アスナがナーブギアを被ったのはキリトに会うためだった、というセリフからの連想なのだけど。

でも、そういう意味付けはやっぱりいいよね。

ということで、次回が楽しみ。

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エウレカセブンAO 第22話 『ギャラクシー・トゥ・ギャラクシー』

2012-10-01 17:58:14 | Weblog
ホント、ひっどい話だなー。
作ってる側はよくこんなもの平気で作れるよね。
いやー、恥を知れ、って感じでしょ、ここまで来ると。

完結編として2話の放送は残っているものの、一応の最終回。
とはいえ、さすがに、なんだこれ?と言わざるを得ない。
このグダグダでかつ意味不明の物語では。

一体何がしたいのか?
エウレカセブンの続編を作りたいのか?
それとも、そのふりをして、何だかよくわからない国際政治シミュレーションをしたいのか。

トゥルースも、ナルも、一体何なんだ?
というか、このまま行くとただ、イレギュラーな存在になったトゥルースが一人で巨大なタダをこねるというはた迷惑なことを、皆で抑えるだけ、のお話になりそうで、頭を抱えざるを得ない。

そのあたりのことを、「また、線を引くのか」なんて思わせぶりな表現でもっともらしいことを言ってみせたりして。ホント、一体何がしたいんだ?

しかも、今回、成長したレントンのCVがホランドの中の人って、どういうことよ?
レントン出てこないな、とは思っていたけど、まさかこの土壇場で登場させて、しかも、「これで全てが終わる」とか言わせて、もう一体何なんだ?

これは、近年稀にみるほどの駄作でしょ。
というか、エウレカのボーイミーツガールで、何だかフワフワしたファーストコンタクトものがいいな、と思っていた人からすると、こんな改悪の続編はない。

ということで、黒歴史化はもう規定事項でしょ。

何ていうか、エウレカは人気があるから何かやりたいね、そろそろ続編っぽいことしてテコ入れしないとと忘れられちゃうしねー、というのと、何か国際政治的な説教臭いことをうまく忍ばせることが出来るものないかねー、というのが、ものすごく安直に合体してできたのがこのAOなんだろうな・・・と思わざるをえない。このグダグダぶりは。

ホント、残念だ。最悪の続編といっていいだろう。

なので、エウレカのキャラデザインの吉田健一が、登場機会のなかった?アネモネとドミニクを描いてるのって、とてもわかる。

作品は作り手のものじゃなくて、ファンのものなんだよ。
それを忘れて好き勝手やろうとする制作者は、ホント、恥を知れ、だよ。

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境界線上のホライゾンII 第13話 『境渡りの欲深き者達』

2012-10-01 00:32:15 | Weblog
いい最終回だった。

といっても、第三巻と第四巻の主要人物がかなり出てきていたので、間はだいぶ空くかもしれないけど、ほぼ間違いなく三期、四期がある、ってことだよね。
そうこう言ってるうちに第五巻の下も発売されるし。

とにかく、これで、さんとメアリーが武蔵に合流したわけで、ここから先、彼らによる武蔵観察日記wを含めて、武蔵の世界も明らかにされていくから、面白くなる。

それに、第三巻は何と言っても、義経や義康が出てきて、物語に幅が出てくるし。

可能な限り、間を開けずに三期をしてくれると嬉しい。
といっても、三期を1クールで処理するのは、結構たいへんだろうからな。。。

今回の二期でも感じたけど、戦闘場面に入ってからは特にテンポよく進んでしまうのは心地よいのだけど、いかんせん、ダイジェスト感は否めないわけで、であれば、ここから先は、円盤にしたら、実は、新作部分が15分ぶんくらいあって、個々の戦闘場面を堪能できる、という作りにしてもいいと思ったりして。それくらい新作部分が増えた方が円盤も売れるだろうし。ホライゾンについては、原作も充実のボリュームwなわけだから、そういう物量的な商売の仕方をしてもいいと思えたりして。というから、鈍器らしい円盤ってことでw

それはともかく、最終回はよかった。
まぁ、第二巻が第一巻に比べて格段にいい、ということなんだけどね。
ネシンバラとシェイクスピアはちょっとウザイけどw
点蔵とメアリーの話を軸にして、幾つもの相思相愛軸が設定されていて、それがちゃんとアクセントになっていたのがいい。

あと、メアリーとエリザベスの姉妹愛もなにげに良くて。

そういう人の絡みの部分を複数描きながら、大きなところでは歴史再現という激動の時代を繰り返すわけで。

そういう点では、エリザベスが言っていた、「歴史も交渉のカードにする」というのは上手い言い方だよね。ホント、そのカードがあるから、ホライゾン世界の悲喜劇が生じるわけで。今回のアルマダ海戦もその一つだし。

そういうところの詳細は原作を見ろ、ってことなのだろうけど、うまく原作と映像の間で物語の幅を広げているところがホライゾンというお話のいいところだと思う。

ということで、早く三期をお願いしますw

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カンピオーネ! 第13話 『神殺しの物語』

2012-10-01 00:17:36 | カンピオーネ
あはは、美味しいところ、全部アテナが持っていったよ!w

というか、これ、アテナの自作自演だった、ってことなんだよね。
なんだかなー、と思う一方で、
どうも、原作からだいぶ改変されていたらしいので、アテナの自作自演なら、本編にさして影響がないわけで、まぁ、いいまとめた方だったってことだよね。

で、最終回はどうだったかというと、うーん、これもまぁまぁ。
もっと派手に護堂と四娘が立ちまわると思っていたら、意外と護堂の一人舞台でちょっと残念。
しかも、恵那が大して活躍することもなかったし。
ちょっと、もったいなかった。
全員、「少年」の加護を受けると思ったんだけどなあ。。。

まぁ、二期があるのかどうか微妙な終わり方だったけど、ダークホース的に面白い作品だったので良かったと思う。

でも、最近の傾向でもあるけど、これも第一話を超える回が結局一回もなかった。
惜しいなぁ。

この話のデタラメなところは、結局、神と神殺しの間でなぜ戦うのか、という理由が一切ないってことなんだよね。
それこそ、数多の神話よろしく、神はただただ戦いを望み、その災厄に対処する役割として一応神殺しがいる。でも、ただそれだけ。

今、ちょっと原作を読み始めているのだけど、なんか、そのあたりの話はやっぱり曖昧そうなんだよね。どうも。

もちろん、戦う理由なんて本来無い、というのはある意味で王道で、だから、ひたすら酔狂で戦いを繰り返す。もちろん、そこには自己の研鑽を積むなんて話もなくて。
ただただ戦う。運命ですらない。なぜなら、戦うことが神の役目として割り当てられているから。
そういう意味では、確かに、ウルスラグナとアテナの登場のさせ方はよかった。

・・・のだけど、やっぱり、物語全体としては、展開が読みにくい。
だって、神は気まぐれだから。
その理由のなさを、もっと荒唐無稽に表現してくれると逆にその圧倒感で納得できてしまうのだけどね。最後までそういう、物語の外連味がなかったのが残念。

だから、学校編と、護堂ハーレムと、神対神殺し、の話がバラバラに進んでしまって、何だか、ロールプレイングしてるだけのように、場面がバキッって感じで切り替わってしまう。

だから、最後にアテナが護堂にキスをして災厄を倒す、という一番おいしいところを持っていったところで、四娘が全員、えーーー!!!、って顔をしていたけど、あれは正直、見てる側もそう思えるわけで。

えー、そんなことしたら、お話が破綻するじゃん!ってことをこともなげにやってしまう。

その無茶苦茶というかデタラメぶりをもっと生かせたら、この物語はもっと化けることが出来ると思うんだけどな。だから、ちょっと不完全燃焼な感じがして惜しい。

前にも書いたけど、あの護堂のウルスラグナの権能を使い分けるところは、結構上手い設定だな、と思うのだよね。たった一人の神を殺しただけで、あれだけの数の権能を使えるのは実は随分美味しい設定だと思うし、最終回がまさにそうだったけど、それらの権能を使えるのは一日に一回だけ、という制約条件も、文字通り、「時間稼ぎ」のために盾となる従者が必要になるわけで、その点で、四娘が、リリアナの言うとおり従者としての騎士のように振る舞うことの位置づけがはっきりする。

まぁ、長大な呪文詠唱を行う間に、前衛が主を守りぬく、という構図に近いわけで、こういう具合に、権能設定だけをとっても、いろいろな物語に展開可能な要素をもってるんだよね。

それこそ、イノシシアタックのバカバカしさを含めて。

ということで、何かもう少しいじれば、この作品は化けるように思えるんだよね。
中途半端にハーレムものにしないでも。

二期があるのかどうかはわからないけど、あるなら、そういうところをもっとうまく使ってほしいな。
ぎりぎり恵那もだしたわけだから、護堂側の主要なキャラは全員出したわけで、そこから出発したら面白い話になると思うんだ。

なので、ゆるりと第二期に期待したいと思う。

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