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全仏オープン2012 ドロー出ました

2012-05-26 15:03:00 | テニス
明らかに偏ったドロー。これほどひどく偏ったドローは近来ないと思う。ここ2年のクレーの重要大会優勝者、セレナ、シャラポワ、リーナ、スキアボーネ、ゲルゲス、ウォズニアッキまで全てボトムハーフに集中している。トップハーフに回ったのはストーサーくらい。
それも、今年に入って主要大会は毎回同じパターンのドローで、もううんざり。ドローに細工でもして、たまには違う展開にしてほしい。
また、今年に入って明らかに上位選手のパフォーマンスが安定してきており(特にアザレンカ、シャラポワ、ラドワンスカ)、番狂わせを想像するのはとても難しい。昨年までの、「番狂わせがないこと自体が番狂わせ」という状況ではない。

1/8
アザレンカにとってはまたしても決勝進出まで楽なドロー。ただし、4Rのチブルコワとの対戦は要注意か。クレーを得意とする強打者で、直近のマイアミでの対戦では1-6, 0-4ビハインドの完全に死に体まで追い込まれた。
QFで対戦見込みのストーサーはクレーで強いのだが、アザレンカにとっては完全にカモである。6回対戦してまだ1セットすら失っていない。

2/8
QFまでは順当にストーサーが勝ち上がると見込まれる。シード通りに勝ち上がった場合、3Rでペトロワ、4Rでリシキとの対戦となり、極端なビッグサーバー対決が続くことになる。ただし、リシキは全豪オープンのあとはまたけがの影響もあって極端に不振が続いており、今大会も4回戦まで進める見込みは低いのだが。

3/8
ラドワンスカにとってもまたまたまた楽なドロー。2Rヴィーナス、3Rクズネツォワ、4Rイバノビッチと、過去に大きな実績のある選手ではあるが、往時の力はなく、現在のラドワンスカを脅かすことはないだろう。
QFではケルバーとの対戦が最も可能性が高いと思われ、その場合はそれが最初の関門だろう。似たタイプかつ左利きだからやりやすい相手ではなく、過去の対戦も2勝2敗の五分。昨年全米オープンではケルバーが勝ってSFまで進出、大躍進の足がかりとしており、一方昨年の東レPPOではラドワンスカが勝ってそのまま優勝と、大会の行方を大きく左右する対戦となっている。
ラドワンスカにとってはバルトリが上がってきた方がやりやすいだろう。

4/8
バルトリ、ケルバーとも、もともとクレーは得意ではなく、番狂わせの起こりやすいブロックの一つだろう。しかし、ケルバーは前哨戦で比較的安定した成績であり、負けた相手もシャラポワ、リーナ、クビトバと上位選手ばかりであるため、格下相手の惨敗が続いたバルトリより勝ち上がりの可能性が高いと判断する。

5/8
リーナにとっては序盤からタフな対戦が続く。1Rシルステア、3RがMcHaleかBarthel、4Rはおそらくビンチとの対戦だろう。ここまで切り抜ければ優勝に絡む可能性も高い。ローマで改めて確認したが、クレーではリーナは有力な優勝候補の一人。セレナ、シャラポワ、アザレンカ、このあたりの誰が相手でも勝ちきれる力がある。

6/8
クビトバは全豪オープンベスト4まではよかったが、その後は不振が続いている。かといってほかに有力選手の名前も浮かばず、番狂わせの可能性が最も高いブロックだろう。クビトバにとって、3Rで対戦見込みのNiculescuが大問題、クレーを得意としておりクビトバにとって明らかにやりにくい相手である。ここで敗退する危険は大きい。ここを勝ち抜けたとすると4Rは勝てそうだが、QFでリーナには勝てそうにない。
4Rでは順当ならヤンコビッチかスキアボーネとの対戦が見込まれるが、この両選手とも、得意のはずのクレーで今年はほとんど勝っていない。引退も近いかと思われるほどの落ち方で、一抹の寂しさがある。

7/8
前哨戦の成績から考えても、セレナが優勝本命であることは確か。しかし、セレナのかつての神通力が失われたのも事実だ。3RではゲルゲスまたはHradecka、4Rではウォズニアッキまたはカネピとの対戦が見込まれ、このあたりは要警戒。
かつてのセレナは、前哨戦は全くさえなくてもグランドスラムになるといきなり全力を出して優勝をさらったものだが、最近はそれが逆になってしまった。前哨戦は勝ち切れてもグランドスラムでは予期しない相手に足下をすくわれることが続いている。

8/8
シャラポワ悲願の生涯グランドスラム達成に向けては、今回も至難のドロー。4Rまではそれほど危うい対戦はなさそうだが、QFでセレナに勝つのは絶望的と言っていいくらい相性が悪い。もし勝てたとしてもSFリーナ、決勝はおそらくアザレンカと、至難の対戦ばかりだ。

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