雑記帳(新居)

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途切れることのないサンバのリズムとサポーターソングの中で(1)

2007-11-07 01:50:35 | バレーボール
11/3,4にワールドカップバレーボール観戦に行ってきた。
11/4のアメリカ対ポーランドでは、ポーランドの応援もそれなりにしてきた。ポーランドの中田久美になったつもりで(笑)

上位が予想されるチームとの対戦で負けが込んだポーランドやキューバも含めて、上位予想のチームの内容自体は思ったよりもよい。ブラジルとアメリカは予想通りの強さ・安定感である。キューバはサーブがかなり調子よい。ところがそれが突然崩れたのが、肝心のブラジル戦の最終セットだった。ポーランドは、4日のアメリカ戦以降、グリンカ・ポドレツ・スコブロニスカにサイドを固定してこれが機能している。サーブレシーブも心配したほど崩れていないし、ポドレツの高さと破壊力が発揮できている。もう少し早くこの形で固定しておけばと悔やまれるところだ。

上位の対戦については、ほぼ筆者の事前の計算通りの結果になっている。
唯一外れ(それもうれしい誤算)だったのは、日本対セルビアである。昨年の世界選手権でも日本が勝っている対戦で、しかもその世界選手権に比べてセルビアの戦力ダウンは確実だから、セルビアの勝ち目はかなり薄いと考えていた。
もっともこの試合は、第4セット終盤までは、昨年世界選手権と同じ逆転の展開は確実と思われた。第3セット終盤から4セット特に中盤までは、セルビアは明らかに浮き足立ち、サーブやスパイクで立て続けにミスをしていた。第4セット22-16と日本圧倒的有利の状況から逆転を許したきっかけは、高橋に固執した竹下のトスワークだっただろう。ことごとくセルビアのブロックにつかれており、シャットされるかセルビアのアタッカーに決め返された。日本のレシーブが決して返っていなかったわけではなく、センターを使うチャンスは十分あったはずだ。

この後、大会の最大の山場はおそらく14日のアメリカ対セルビア戦だろうが、15日のイタリア対キューバ戦も重大だ。アゲロは五輪以外では祖国キューバとは戦わないと表明している。今年のイタリアには、純粋な打ち屋の控えはいない。キューバはブラジル・アメリカにフルセットの末負けたものの、イタリアがアゲロ抜きで勝つのは相当難しい。

途切れることのないサンバのリズムとサポーターソングの中で(2)

2007-11-07 01:49:06 | バレーボール
試合ももちろん面白かったが、今回の観戦で一番驚いたのはブラジル人サポーターについてである。

浜松は日本で最もブラジル人の多い都市だという。そして、11/4の対戦カード、ブラジルキューバ戦は、世界トップレベルの対戦と言うことももちろんだし、それ以上に因縁の対戦。絶対と言っていいほど簡単には終わらない。フルセットでしかも途中のセットに30何点のデュースというのが普通にある。
浜松アリーナはブラジル人サポーターで満員に近くなる。巨大なドラムを持ち込むサポーターもいる。とぎれないサンバのリズムとサポーターソング。試合前のブラジル国歌演奏のときには場内大合唱。日本にいながらにして南米のサッカー場のような雰囲気を味わえるとは思わなかった!
今回もブラジル対キューバの一線はフルセットに突入したが、結果はブラジルの勝ち。試合終了後、ブラジル人が会場入り口でサンバを踊ったりドラムを打ち鳴らしたりお祭り騒ぎ。普通の日本人は口をあんぐりするばかりだ。
ブラジル対キューバの前日、11月3日には、ブラジル人サポーター同士がにらみ合って一触即発のような事態が発生した。一応係員が間に入って止めていたものの、本気で殴り合いとかになったら明らかに多勢に無勢だっただろう。(それ以外にも、アリーナの最も高い席の入り口に係員がいないなど、浜松の会場は係員の配置が全体に手薄に思えた)この日の対戦はブラジル対ケニア、優勝本命と最下位予想のチームとの対戦、どうしてサポーターがそこまで興奮したのだろうか?
全く物騒な世の中になったものだ。目先の人件費の理由だけで外国人労働者をどんどん増やしていったら日本はどうなるか、不安というか恐怖さえ感じる。

スポーツ観戦という一つの切り口からでも、おかしいなと思うことはいくらでもある。例えば、このブログで時折「マスゴミ」への非難を強烈に書いてきたけれども、女子バレーのマニアにならなければ、あるいはバーバラ・イエリッチという選手のファンにならなければ、そのような問題意識を持つことはなかっただろう。