パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

グレードダウンは、違いがよく分かる

2023年04月29日 15時36分07秒 | オーディオ

人は食べ物でもオーディオ機器でも、比較して初めてその良さを感じることができる
一つだけ経験して旨いとか良いものだとは言い切ることはできない
自分にとって、つけ麺のラーメンの美味しさの基準は豊橋の東脇にある店で
他店のつけ麺を食べると違いがわかるが、あの店以上の思いをしたことは
今のところない

比較してわかるのと同様に、下からグレードアップするのはわかりにくいが
一旦上のレベルを知ってしまうと、それよりも下のものが物足りなく感じることは多い

CDを聴いた後、レコードを聴くとあまり違いがわからない場合が多いが
その反対にレコードを聞いた後CDを聴くと、その痩せた音にびっくりする
音量を下げた時、CDはガリガリに痩せた人のようで、レコードは音量を下げても
ちゃんと筋肉をもった人のようにイメージできる

覚悟はしていたが、少し残念だったのがレコードプレーヤーのこと
中古品を購入してもそれなりの価格だったノッティンガムのプレーヤー
今年になってカートリッジにつながる線が切れて使えなくなってしまったので
修理にかかる時間が耐えられなかったのと、使いにくさを感じていたので
価格的にグレードダウンしたものに買い替えた
グレードダウンというもののそれなりの価格だったが
いざ記憶の中のノッティンガムのプレーヤーの音と比べると、、、

確かに違う
音の拾い方がノッティンガムのプレーヤー方が多い
低音もどこかぼやけるし楽器間の分離もボーッとした感じだ
何よりも違うのはオーケストラのフォルテの場合で
まるで地響きのように聴こえたのが、今回のはそこまでの感覚は感じることはできない

これは不満といえば不満だが、予め想像していたので我慢するしかない
世の中にオーディオ地獄という言葉があるようだ
違いを感じてしまうと、よりよい音を求めて少しづつ変えていく
だがしばらくするとその音に慣れてしまって、そのうちにまだどこかをいじりたくなる
この無限連鎖を指した言葉だが、現在の自分は幸いながら
その地獄に落ちるほどの金銭的余裕はない(というか、諦めという知恵を知っている)

旅は行ける時に行っといた方が良いと思うが
こうした音の追求も、できる時にやっといたほうが良いのかもしれない
財布と相談する自制心は必要だが

それにしても、グレードダウンはその違いはよく分かるな
と実感する

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« グレン・グールドの聴き方の変化 | トップ | 女性に好まれないブルックナ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オーディオ」カテゴリの最新記事