パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

余分な一文が入っていると思う

2024年06月02日 09時31分12秒 | 市政、市議会に関することなど

今日のネタは全く個人的なこと
ブログとして公に発表しているとしても、ほとんどの人には関心・関係のないこと
つまりは自分自身の頭の整理とか備忘録のため

新城市には市民自治会議というほとんどの人が知らない会議がある
市のホームページから市民自治会議を開くと以下のような説明が目に入る

新城市自治基本条例が平成25年4月からスタートし、市民が主役のまちづくりが進められています。
市長は、この条例の実効性を確保し、また、まちづくりの推進について、さまざまな見地から幅広い意見を得るため、市民自治会議を設置しています。(新城市自治基本条例第24条)
ここでいう実効性の確保とは、市民自治会議が、特定の施策を含め、市の全般的な施策について、自治基本条例の目的や基本原則などにのっとって行われているかどうかを調査・検討・協議・提言することをいいます。
なお、市民自治会議は、市の施策や各事業について、実施の可否、善し悪しを検証・評価する機関ではありません。

ここで、そもそも自治基本条例とは何か?
との問いが頭に浮かぶが、これは一時期日本各地で流行った一種のスローガン的な
市民と行政と議会が一緒になって良いまちづくりをしようと謳った条例だ
新城市ではこの市民自治を推進するためには地域自治区、しみんまちづくり集会
市議会の議決を要しない住民投票条例、若者議会などの制度がある
この自治基本条例の24条に、上記の文章とは少し違う以下の文がある

第24条 市長は、この条例の実効性を確保するため、市民自治会議を設置します。

直感的には、抽象的な条例の実質的な行為(各種事業)に対するチェックして
それらの事業がうまく行っているかを調べることで実効性の確保をするのだろう
と思っていた

ところが、市のホームページには条例にはない文章が書き付け加えられている
市民自治会議は、市の施策や各事業について、実施の可否、善し悪しを検証・評価する機関ではありません。

この文のせいで何やら訳がわからなくなってしまった
自治基本条例に書かれた事業の評価をするものではないと書かれているからで
それならば、一体何をする機関なのだろうか?と疑問が浮かぶ

過去の例からすれば、そもそも市民自治会議が
市の施策や各事業について、実施の可否、善し悪しを検証・評価する機関ではありません
ということはなかったと思う

9年前の今頃、新城市では住民投票が行われた
新城市には自治基本条例に書かれた住民投票条例がある
その手続の一つとして市長は市民自治会議にこんな諮問をすることになっている

2 市長は、条例第6条第1項の規定により請求された事項が、条例第2条第1項に規定する重要事項であることを確認することについて、新城市自治基本 条例(平成24年新城市条例第31号)第24条に規定する市民自治会議に諮問し、及び議会に意見を聴くものとする。

何やらごちゃごちゃしてきたが、簡単に言えば住民投票をするにふさわしいか否かを
市民自治会議にチェックして欲しいということで、住民投票が出来ない例としては
「市全体の問題となっていない」とか「
住民投票に付することが適当でない」
と認められる事項等の確認をしてほしいということになる

仮に市民自治会議が「市全体の問題となっていない」とか抽象的な「住民投票に付することが適当でない」
と判断したならば、市長はその理由を記して住民投票をしないと住民投票請求者に伝えることが出来る

何が言いたいかといえば、市民自治会議が上記の
市民自治会議は、市の施策や各事業について、実施の可否、善し悪しを検証・評価する機関ではありません。
という文は実態と違っているのでなないかということ
住民投票をする意味がないと判定しうることは、実施の可否を実質的には決めていると思える

ところで、この市民自治会議は、市の施策や各事業について、実施の可否、善し悪しを検証・評価する
機関ではありません。

という一文はずっと前からあった文章ではない!と思う

市民自治条例が出来た時点では、おおらかに実効性の確保のための方法論として
存在していただけで、このおせっかいな文はなかったのではないか
ところが、何故かいつからかこの文が入るようになってしまった

そのきっかけは、(多分)給食の共同調理場の問題で
市民の一部からは共同調理場の賛否が分かれていて、その進め方が市民参加のない
勝手な進め方で、自治基本条例に反しているのではないか?との声があがった
そこで市民自治会議にこの共同調理場の話題を取り上げようとしたら
この会議はそのようなことを討論する場ではない、、との宣言がなされてしまった
と想像する

これらは思い込みかもしれないが、当たらずと遠からず、、
といったとところではないだろうか

ということで、文字に書かれたものに従って進められているようでも
実態は少し怪しいと思われることは多く存在するということ

でも今回のこれは、部外者の方々にとっては 何のこっちゃ?
と思われるだろうな、、(少しでも分かっていただけたらとは思うが、無理かな)

 

コメント
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