パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

憧れ

2016年05月25日 20時06分17秒 | 徒然なるままに

Youは何しに日本へ!と言うテレビ番組がある
You(外国人)にインタビューして日本に来た理由を尋ね
許可を得られたら密着してその人の行動を紹介するというもの

インタビューに応じてくれるのは10%くらいとか
何かで見た気がするが、それでもつくづくいろんな人がいるものだ

中には日本人以上に日本のことを知っている人がいる
この番組で初めて知った日本のことも少なくない

遠い国の人たちは、それぞれ個人個人の憧れを持って日本に来ている
そういう自分も実はその人達と同じようなもので
ドイツに憧れて昔も、そしてここ数年のうちに2回でかけたりした

フルトヴェングラーを知らない現代のドイツ人には
彼のお墓参りをしたり、あるいはヘッセの誕生の地を訪ねるという行為は
オタクそのものだろう

だが、日本に来たYouがそのように考えるかどうかは
分からないが、少なくとも自分は向こうに行っている間とか
行ってから、日本のこと(自分の国のこと)を考えることが多くなった 

どうしても日本との違いを感じたり意識してしまうからだ
日本のことを考えるということは、いったん外に出ると良いのかもしれない

同様に、故郷のことを考えるにはいったん外に出たほうが良いのかもしれない
ただ、国内にいると外国に行って感じるほどの違いは感じないかもしれない

室生犀星の抒情小曲集に こんな詩がある

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや 

(授業で習った)高校時代よりはずっとこの調べがズシンと来る

憧れ、最初にドイツに向かった時
胸をかきむしるような焦燥感を感じさせたのは
井上陽水の「枕詞」「結詞」だった


(オリジナルのユニゾンのヴァージョンのほうが好きかな) 

今は、あの時程のあこがれや焦燥感を持つことはない(?)
少しばかり寂しい、、、、かな
 

 

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