パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

性格か?それとも、そういう傾向が備わっているのか?

2022年08月27日 08時59分17秒 | あれこれ考えること

昨日取り上げた「デマの影響力」の続き
読み方が雑になって、いい加減にしか頭に入っていないかもしれないが
心に響いた部分のこと

進化において、他の動物と比べて人間は脳だけが異様に大きくなっているらしい
それは何故か?
を考えると、どうやら人間は社会関係を築いているから
とする仮説があるそうだ(社会脳仮説)

脳は大きく3つの機能(部分)の分けられるとしている
先ずは、論理的・抽象的な思考など高次の処理を行う大脳皮質
2つ目は感情などを司る周辺系
最後に「爬虫類脳」で生命維持と生殖に関する部分
現在のようないろんなつながりのある大きな社会集団と
うまくやっていくには高次な脳の処理が必要で
必然的に脳に頼ることが大きくなっているらしい

脳の活動している部分を見ることができる実験(検査)があるようで
SNSの「良いねボタン」を押している時の脳の安定度などを調べると
良いねと同感している方が、つまりは多数の中にいるほうが
安心していられる傾向はあるようだ
この類の実験から、人間は孤独は得意ではなくて
どうしても多数の中にいることを望むらしい
ベストセラー商品を購入したり、インスタグラムで有名になった食べ物を食べたり
皆と同じ経験をして、良いねのボタンを押してもらいたいというのは
単なる性格の問題ではなく、もともとそういう傾向があるのが人間という生き物のようだ

SNSに投稿した人は、自分の投稿の評価が気になる
Lineでは先ずは「既読」の事実が欲しいし、その次は何らかのレスポンスが欲しい
そしてそれらがなされると、脳はきっと一種の快感を覚えることになる

これらのことは実験結果を知らなくても、生活の上で実感することだ
まるで自己承認欲求のように投稿し
その一つ一つが刺激的な棘のある表現とするのは
そのほうが投稿者にとって効果的だからだ

そしてそれらは一歩間違う正確な情報の提供よりも
より刺激的である情報を選択してしまうかもしれない

まだこの本は途中で、流し読みしているので、先走りしすぎているかもしれない
だが本の真ん中部分の佳境に入って、印をつけたい部分が増えてきた
(図書館から借りた本なのでそれはできない)
これは手元において、読み返すことができるようにしないとまずいかもしれない

この手の問題は、社会学と脳科学、心理学等が一緒になった理解が必要と思われる
ところでいろんな分野の混合が叫ばれ、一時期話題になった「複雑系」というのは
今はどうなってしまったのだろう





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