パンセ(みたいなものを目指して)

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ああ言えば、こう言う

2023年09月19日 09時48分52秒 | 養鶏所騒動

裁判は経験しないほうが平穏に暮らしていけるものだ
客観的に白黒をつけると言っても
(民事では正義ではなくて損得について戦われるが?)
時間をかけて行われる裁判は、少しばかり虚しくなることもある

それはどんな話も「ああ言えば、こう言う」事態が存在するとうことだ
訴訟内容に関連して進められるかと言えば、必ずしもそうではなくて
時には訴訟手続についての不備をついて、裁判自体が無効とする
戦術的な戦い方もあるようだ

先日の議員が要求した国会開催の裁判も
(議員の4分の1以上の議決があれば国会を開かなければならないとするもの
 これも議決されてから何日以内との記述がないため、ほったらかしにされていた)
どうやら(思い違いかもしれないが)開かないのは議員の利益に反するということで
争点は不利益の金額を請求する裁判となっていたようで
裁判所は議員に不利益は生じていないとの結論を出したように自分は理解している

これが別の争点で争えばどうだったのか?
と思ったりするが、素人は裁判の有り様とか争点をよく理解できていないので
何やら難しい理由で納得できないように進められていく

新城市で現在進行中の行政訴訟は、
首長は地方自治法にあるように最小の経費で最大の利益をあげるように!
とする条文に違反していて、市民は税金から払わなくて良い余分な金額を
使うことになって不利益を被っている
(ある養鶏場を通常よりも異常に高い金額で買い取ることになった)
だから、その不利益を被った分だけ、支払い権者である首長は市に返還するように
と求めたものだ

この裁判の訴状は多分、誰が読んでも理解できる
しかし、訴状に反論する内容(準備書面)は正直なところ、素人には
何が書かれているのかさっぱりわからないと思われる
それは裁判例を列挙しているのと、そこで使われる用語がわからないためで
支払い権者と実際に支払う人は違う云々で、単純に首長が決断した支払いを
不法行為とするのはお門違いと主張している
この論法は本質的な内容に少しも触れていず、イライラ感を催すものだ

争点整理が行われてつつあるが、この養鶏場の買上げは
その手続事態がものすごいスピードで行われたことに違和感をおぼえるものだ

2月のある日、希望買上げ金額を示して業者は市庁舎に訪れた
しばらくして市(市長)は買上げに応ずる判断をする
そして4月に臨時議会を開くことにする
そこで買い取り希望価格に近い金額を債務負担行為として補正予算計上する

議会は不動産鑑定をするという条件でこの議案を受け入れた
しかし後にわかったことだが、不動産鑑定業者とは
臨時議会が行われたその日に契約が行われ
不動産鑑定の委託料金はやってから初めて分かるシステムによって随意契約をしている
やってからでないと分からない金額なのに、どうやって不動産業鑑定業者と
契約したのか?が疑問になってくるが、
なんと市は不動産鑑定業者に業者の買い取り希望価格を伝えて、
そこから不動産鑑定委託料の参考見積もりをとっている

そしてこれも後にわかったことは不動産鑑定の方法として
近隣の同様な土地の取引の例を参考に価格を出す方法をとっていたが
そのうちの4分の3は新城市ではなく、豊川市が対象になっていた
その場所を車で通ることがあるが、明らかに養鶏場のある場所とは雰囲気が違う
片や街の中、片や山の中、、くらい違う

こうした一連の流れを人に話すと、聞いた人たちは口を揃えて
買取金額ありきで物事が進められている、、と感想を漏らす

多少盛って話をしたとしても、ほとんどが同じように感じるこの件を
裁判官はどのように感じるのかがとても不安だ
確かに怪しいと感じされることは多い
しかし、
そう、しかしと何かが続きそうなのは
裁判という制度自体が、ああ言えば、こう言うといった世界ではないのか
という不安のためだ

裁判が大岡越前守がするように、スッキリするものになるのは
現実は難しいのだろうか





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