パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

宗次ホールでの篠原悠那 ヴァイオリンコンサート

2012年02月12日 19時24分30秒 | 見てきた、聴いてきた(展示会・映画と音楽)

交通費を別にすれば映画と大差ない料金の2000円
時間もほぼ同じ1時間半くらい
演奏者には失礼かもしれないが
ほんの思いつきで名古屋宗次ホールの
篠原悠那ヴァイオリンコンサートに出かけた

宗次ホールは2回目
前回はアリーナ・イブラギモヴァのバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
そこでこんなホールがあるのを知った
小じんまりしていて、演奏者都の距離が近くて室内楽にはふさわしいし
価格もやたら高くなくて気楽に来れそう

それでネットで調べて暇つぶしに出かけた
というわけだ

この女性の経歴・実力の程は全然知識がない
でもそんな事お構いなしに楽しめればいいや!
と臨んだ

プログラムは上記の通り

最初の音からして若々しいし伸び伸びしてる
あとで演奏者の解説を読むと1993年生まれ
若いはずだ

バッハは若さに任せて勢いで弾ききっている感じ
ついつい前回のアリーナ・イブラギモヴァと比べてしまう

そうするとアリーナ・イブラギモヴァの演奏は真正面から
思い切り懐に飛び込んでの演奏と言う感じ
篠原悠那のそれはまだ楽譜をなぞっている様子
それが悪いわけではないけれども共感という部分が欠けているかも
と思わないでもない
同じ事は次のブラームスでも言えるような気がした

前半の薄いブルーのドレスから
真紅のドレスに着替えて後半のプログラムは
チョット気合の入ったものになった

イザイの無伴奏ソナタ・ヴィエニャフスキの変奏曲
こうした演奏者に近い世代の音楽のほうが気持ちの上で
フィットするのか共感できる部分が多いように見える
バッハもブラームスも心の底から共感するには
もう少し時間は必要かも
もっとも若いバッハやブラームスが悪いわけではない
その時しかできない演奏もあるだろうから

イザイもヴィエニャフスキもバッハやブラームスより楽しめたのは
もしかしたらバロックよりシェーンベルクのほうが
今は心にフィットするかもしれない
などとフト思ったりした

サラサーテのカルメン幻想曲は派手っぽいけど
少々絵画的、外面的で 自分としては前の2曲のほうが好きだな

ということで、前半はチョット眠かったけど
後半はしっかり楽しめた
この価格なら名古屋まで来るのは面倒だけれど
もう少し頻繁に来てもいいかもしれない

さてこの篠原悠那さんはこれからどんな演奏家になるのだろう
まったく、高校生がこんなに弾けるなんて驚きだった


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