パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

活字ではニュアンスが分からない

2013年07月18日 19時47分59秒 | あれこれ考えること
セレッソの柿谷に関するスポーツニュースにこんなのがあった

C大阪入団が同期だった香川から「点取れたな」
と声を掛けられ「うるさいわ」と返したという。

これだけの文章、どうやって解釈したらいいかわからない
言葉尻だけだと、喧嘩腰
しかし、当人同士の笑いながらのシーンなら
気心が知れ合っているということになるかもしれない

結局、その場にいた人たちにしか
この文章のニュアンスは分からない

こうしたことはよくあること
だからこそ、残されたもの文章・文献だけを頼りの
解釈は慎重にならなければならない

そもそも公式な文章なんて最初からある種の美化を
前提として書いている
その文章は立場の異なる人物から見れば
およそ信じがたいものとなるだろう

しかし、問題はここのところで
我々日本人はどうもお上の言うことを無条件に
信じてしまう傾向にないのだろうか

お上は、先生は、政治家は、宗教家は、経営者は
みんな人のために活動している
と無条件に信じていないか

そうした人たちを無理やり自分のレベルに
引き落とす必要はないけれど、
実のところ、人は感情の起伏のある動物で
あの人も自分と同じダメなところがある!
といったところがよりリアリティーのある人間として捉えやすい

歴史上の文献は正史ばかりでなく
庶民の落書きや残したものをじっくり研究しないと
本当のところは分からないということ

明治維新が本当に良きものだったのか
その結果が素晴らしきものであったか
時代の流れはあったにせよ、そこのところの
解釈もじっくりしないとまずいんじゃないのか

持丸長者と言う本では
山口(長州)出身の政治家は異様に多くの財産を持っているらしい
正当な資産であれ、そうでないにしても
何れにしても一方向からだけの視点はまずい

ということで、本日のまとめは
活字ではニュアンスは伝わらない
書かれたものはそのまま信じてはならない
少なくとも反対意見のモノも参考にすべし
ということ


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