上がり3ハロン32秒9。

サッカー、競馬を中心に、管理人が興味ある分野だけを勝手に斬って行くBLOGです。

世間の言う『大一番』まで後1時間。

2005-06-08 18:19:16 | 日本代表
今日の一戦は大一番でも何でもない。
ドロー以上なら一番乗り、は事実だが、一番乗りだからと言って
本大会の1次リーグで勝ち点をサービスしてもらえる訳でもなければ、
シード扱いされて1次リーグで楽が出来る訳でもない。

更に言えば、今日負けてもイランが勝ち点を取りさえすれば良い上、
万一最悪の状況が起こっても最終戦で仲良くドローで済ませればお互い穏便に済む話。
サッカーと政治とは切り離されるべきだと言うのは至極正論だが、
現実的な問題として日本とイランとは長年友好関係にあるのに対し、
イランとバーレーンとはかなりの敵対関係にある。
フットボールとは、すなわち代理戦争であって、
その事を考えればイランがどう動くかは簡単に見えるというもの。
最終戦、にわかに煽られて勝ちに行こう等という非現実的狂気を起こさなければ、
90分ボールを回して遊んでいるだけで、我々はドイツに行けるのである。

さて、今日のゲームについてだが、
まず根本からして佑二の強行出場の可能性があるのが解せない。
つまり、ジーコは爆弾抱えた状態の佑二とノーマルな状態の坪井なら、
前者が上であると判断し、それを坪井にも突き付けたに他ならない。
確かにキリンカップ連敗が脳裏にあろう事は推測出来る。
しかしながら、佑二を無理使いするのは、
マリノス並びに我々マリサポにとって多大な迷惑である事以上に、
今後のBLUESにとってもよろしくない。
佑二の状態が本大会時に万全であるとは限らない。
更に言えば、不吉だから言いたくないが、ケガで出られない可能性だってなくはない。

仮にコンフェデでテストするから良いと思っているなら笑止。
北朝鮮には悪いが、北朝鮮との中立地開催で崩れるDFラインが、
コンフェデで格上とやって崩れない訳がない。
正直1試合のゆとりのある今日が坪井の汚名返上・自信回復には絶好の機会。
今日は佑二は休んだ方が良い。

オフェンスについては今更言っても仕方ないが、
まさか左サイドにまで自分の舎弟を据えるとは思わなかった。
正直言って今日は両サイドは、
特にオフェンスについてはいないものと思った方が良い。

更に、散々当BLOGで提唱して来た通り、隆行は格下相手には起用しても効果がない。
押し気味のゲームでFWに必要とされるのは献身的なプレスではない。
必要なのは、決定的な一発をどんな方法でも良いから決める事。
大黒をスタメン起用しなかった事を後悔しない事を祈りたい。

それにしても、『ジーコ、ニッポン!』と連呼してる
パブリックビューイング待機組がテレビで報道されていたのだが、
彼らは何をもってわざわざ金を払ってまで見に行くのだろう、ただの中継映像を。
そんなことしなくても友達の家に集まって騒ぎながら見たら良いだろうに。


狂喜乱舞するにはまだ早い。
ジョホールバルとは状況はまるで違う。
我々にとって本大会出場はもはや届かなかった夢ではない。
現実的であるかどうかは別にして、目標は本大会ベスト8なのだろう。
だとすれば、今日はビール片手に軽く笑みを浮かべて軽いグータッチ。
『とりあえず、おめでとう』ぐらいがスマートだろう。
決定直後の会見から、選手の口から『本大会』という単語が連呼され、
先への意識を明確に見せてくれる事を期待したい。