どうやら周辺で今日のGPファイナル女子ショートプログラムでの順位に対する
不満が多数噴出しているようなので、敢えて逆から切り返してみようと思います。
まぁ、ある意味模擬裁判の練習みたいなもんか?(笑)
いやいや、模擬裁判はもっとマジメにやるし、
本職になったら更にマジメにやりますよ^^;
さて。本題に立ち返りますと、彼らの意見を総合するに、
『最後にミスもあった安藤より明らかに中野の演技の方が上だった』
という事になる訳であります。で、更に言えば、
『ネームヴァリュー云々ではなく、演技そのものを見てジャッジすべきである』
となる訳です。まぁ、これに対する反駁は非常に困難なのは事実ですが、
決して不可能ではありません。
要点は、今回のジャッジはあくまでルールの範囲内で行われており、
ルール上何の問題もないこと、です。
現実に技術点と構成点それぞれはルールの範囲内で算出されていて、
安藤選手のラストのミスはその中で計算されています。
技術点は技そのものの基礎点とその完成度による実施点とを合算した結果として
きちんと算出され、構成点も5つの要素それぞれについて
少なくとも名目上きちんと算出されている訳です。
ジャッジがルールの範囲内で行った裁定についてとやかく言っても、
覆りようがない訳で、おまけに、フィギュアスケートのような採点型の競技では
こんな話はいくらでもあります。
最たる例として、1982年のイタリアワールドカップ決勝なんていうのを
挙げてみましょうか。
ディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンは、
ソビエト戦でのマラドーナのを見逃されて辛うじてグループリーグを3位で通過し、
決勝トーナメント1回戦・ブラジル戦は押されっぱなしをカウンター一閃で勝利。
準々決勝でユーゴをPKで下ろし、終いにはそこまで完璧な戦いを見せていた
開催国イタリアをも準決勝で下してしまった訳です。
決勝の相手は西ドイツ。明らか会場に集まった観客、主催者、そして審判からも
招かれざるファイナリストとして扱われたアルゼンチンは、
審判に過剰なまでに煽られ、結局ボコボコにされました。
しかし、当該審判の行為を批難する者はなく、
ルールに則って勝ち上がってきたアルゼンチンは、
ブーイングに晒されてイタリアを去りました。
何を言わんとするかと言えば、
審判のジャッジがある選手・あるチームにとって有利に働くのは、
その是非は別として在って当然な訳です。
ホームタウンディシジョンなんてものを正面から認めるジャッジは皆無ですが、
その存在は目に見えないながら認めざるを得ない。
ただ、これがハンドを見落とした、とか言うルールの範囲外ならともかく、
ルールの中でそれが行われたら、それはそれでもうどうにもならんのですよ。
採点型の競技ではそれが行われやすい、それだけのことです。
それが良い方に働くこともあれば、悪い方に働くこともある。
中野選手にだって、今後有利に働く可能性はある訳です。
良く模擬裁判をやっていても、感情論で結論を決めようとする人がいますが、
法律上どうにでも解釈しうる場合にどう取るかは別として、
少なくとも法の範囲内に収まっているうちは、
それを道徳的・倫理的に批難する事は出来ても、それ以上の事は出来ない訳です。
今回の件にしても、同じ事が当てはまる訳で。
感情や、素人目に中野選手が上に見えたからと言って、
中野選手が上に来るというものではないのですよ。
彼らは2人の演技を見ていなかった訳ではなくて、
だからこそルールの範囲内での採点がされている。
それを傍から素人が何を言おうが、変わりようがない訳ですよ。
『我々ジャッジと君達素人では見ている所が違うんだよ』
と言われたら、それ以上有効な反駁が出来る人がいるかどうか。
恐らくいないでしょう。
それと、これに関連してもう1つ。
どうも各所で『中野、安藤を見返せ!』という論調が見受けられるのですが、
これは甚だ筋違い。この事実はきちんと受け止めておいていただきたい。
『採点したのは安藤美姫ではありません!!!』
これね。これ、意外と重要。
冷静さ欠くとこんな当然の視座を欠く人がいるから、しかも結構多数。
こんなことで責められたら、本人たまらないですからね。
さて、最後に。実は今大会について非常に気になっていることがあります。
当然ですが、浅田真央トリノ問題です。
ショートプログラムでトップに立って、いよいよ明日勝ってしまえば
トリノへ出せ!って話が一気に勢いを増すのは必定です。もちろん、気持ちはわかる。
ただ、この話って他の枠を争ってる選手からしたら突然湧いて出た話でね。
3つ目の枠争ってる人はこれでいきなり浅田真央に特例が認められたら
どうなる訳?って話だし(当然だけど、落選ですな)、
特例が認められなかった場合に、
出場する3選手にどれだけ余計なプレッシャーがかかるか考えて欲しい訳です。
金が取れなければ、『浅田がいれば・・・』ってなるし、
ワンツーでフィニッシュなら、これも『浅田がいれば表彰台独占も・・・』ってなるし。
それを考えながらやる側の気持ちは一切考えられてない訳ですね。
今回の安藤選手なんてのは、その点かなりプレッシャーかかってると思うし。
そういう意味で、浅田選手には全くプレッシャーかかってない訳でね。
のびのびしてて当たり前っちゃ当たり前だという視点もあり得るのですよ。
力が上なんだから出せば良い、至極正論で当然の論理に見えますが、
ルールを変えるってのは、そこに不利益を被るものがいる場合、
慎重でなければならんのですよ。
そういう感覚が、煽られると簡単になびくジャパニーズには欠けているように感じます。
視野が狭い。様々な角度から利益衡量して考える事も必要です。
まぁ、全部が全部そうなると、ただ打算的でつまらん人間になると思うけれども。
とまぁ、こんな感じで、誰がなんと言おうとミキティ派、ULTRALEFTYが
深夜、というよりも早朝にお送りしました(滅
それにしても、我ながら叩き所多数の論理展開だな(笑
さてと、対立教用の論点整理でもするかね。
あんまり体調良くないけど、徹夜で生活のリズムを修正しようとしていますw
不満が多数噴出しているようなので、敢えて逆から切り返してみようと思います。
まぁ、ある意味模擬裁判の練習みたいなもんか?(笑)
いやいや、模擬裁判はもっとマジメにやるし、
本職になったら更にマジメにやりますよ^^;
さて。本題に立ち返りますと、彼らの意見を総合するに、
『最後にミスもあった安藤より明らかに中野の演技の方が上だった』
という事になる訳であります。で、更に言えば、
『ネームヴァリュー云々ではなく、演技そのものを見てジャッジすべきである』
となる訳です。まぁ、これに対する反駁は非常に困難なのは事実ですが、
決して不可能ではありません。
要点は、今回のジャッジはあくまでルールの範囲内で行われており、
ルール上何の問題もないこと、です。
現実に技術点と構成点それぞれはルールの範囲内で算出されていて、
安藤選手のラストのミスはその中で計算されています。
技術点は技そのものの基礎点とその完成度による実施点とを合算した結果として
きちんと算出され、構成点も5つの要素それぞれについて
少なくとも名目上きちんと算出されている訳です。
ジャッジがルールの範囲内で行った裁定についてとやかく言っても、
覆りようがない訳で、おまけに、フィギュアスケートのような採点型の競技では
こんな話はいくらでもあります。
最たる例として、1982年のイタリアワールドカップ決勝なんていうのを
挙げてみましょうか。
ディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンは、
ソビエト戦でのマラドーナのを見逃されて辛うじてグループリーグを3位で通過し、
決勝トーナメント1回戦・ブラジル戦は押されっぱなしをカウンター一閃で勝利。
準々決勝でユーゴをPKで下ろし、終いにはそこまで完璧な戦いを見せていた
開催国イタリアをも準決勝で下してしまった訳です。
決勝の相手は西ドイツ。明らか会場に集まった観客、主催者、そして審判からも
招かれざるファイナリストとして扱われたアルゼンチンは、
審判に過剰なまでに煽られ、結局ボコボコにされました。
しかし、当該審判の行為を批難する者はなく、
ルールに則って勝ち上がってきたアルゼンチンは、
ブーイングに晒されてイタリアを去りました。
何を言わんとするかと言えば、
審判のジャッジがある選手・あるチームにとって有利に働くのは、
その是非は別として在って当然な訳です。
ホームタウンディシジョンなんてものを正面から認めるジャッジは皆無ですが、
その存在は目に見えないながら認めざるを得ない。
ただ、これがハンドを見落とした、とか言うルールの範囲外ならともかく、
ルールの中でそれが行われたら、それはそれでもうどうにもならんのですよ。
採点型の競技ではそれが行われやすい、それだけのことです。
それが良い方に働くこともあれば、悪い方に働くこともある。
中野選手にだって、今後有利に働く可能性はある訳です。
良く模擬裁判をやっていても、感情論で結論を決めようとする人がいますが、
法律上どうにでも解釈しうる場合にどう取るかは別として、
少なくとも法の範囲内に収まっているうちは、
それを道徳的・倫理的に批難する事は出来ても、それ以上の事は出来ない訳です。
今回の件にしても、同じ事が当てはまる訳で。
感情や、素人目に中野選手が上に見えたからと言って、
中野選手が上に来るというものではないのですよ。
彼らは2人の演技を見ていなかった訳ではなくて、
だからこそルールの範囲内での採点がされている。
それを傍から素人が何を言おうが、変わりようがない訳ですよ。
『我々ジャッジと君達素人では見ている所が違うんだよ』
と言われたら、それ以上有効な反駁が出来る人がいるかどうか。
恐らくいないでしょう。
それと、これに関連してもう1つ。
どうも各所で『中野、安藤を見返せ!』という論調が見受けられるのですが、
これは甚だ筋違い。この事実はきちんと受け止めておいていただきたい。
『採点したのは安藤美姫ではありません!!!』
これね。これ、意外と重要。
冷静さ欠くとこんな当然の視座を欠く人がいるから、しかも結構多数。
こんなことで責められたら、本人たまらないですからね。
さて、最後に。実は今大会について非常に気になっていることがあります。
当然ですが、浅田真央トリノ問題です。
ショートプログラムでトップに立って、いよいよ明日勝ってしまえば
トリノへ出せ!って話が一気に勢いを増すのは必定です。もちろん、気持ちはわかる。
ただ、この話って他の枠を争ってる選手からしたら突然湧いて出た話でね。
3つ目の枠争ってる人はこれでいきなり浅田真央に特例が認められたら
どうなる訳?って話だし(当然だけど、落選ですな)、
特例が認められなかった場合に、
出場する3選手にどれだけ余計なプレッシャーがかかるか考えて欲しい訳です。
金が取れなければ、『浅田がいれば・・・』ってなるし、
ワンツーでフィニッシュなら、これも『浅田がいれば表彰台独占も・・・』ってなるし。
それを考えながらやる側の気持ちは一切考えられてない訳ですね。
今回の安藤選手なんてのは、その点かなりプレッシャーかかってると思うし。
そういう意味で、浅田選手には全くプレッシャーかかってない訳でね。
のびのびしてて当たり前っちゃ当たり前だという視点もあり得るのですよ。
力が上なんだから出せば良い、至極正論で当然の論理に見えますが、
ルールを変えるってのは、そこに不利益を被るものがいる場合、
慎重でなければならんのですよ。
そういう感覚が、煽られると簡単になびくジャパニーズには欠けているように感じます。
視野が狭い。様々な角度から利益衡量して考える事も必要です。
まぁ、全部が全部そうなると、ただ打算的でつまらん人間になると思うけれども。
とまぁ、こんな感じで、誰がなんと言おうとミキティ派、ULTRALEFTYが
深夜、というよりも早朝にお送りしました(滅
それにしても、我ながら叩き所多数の論理展開だな(笑
さてと、対立教用の論点整理でもするかね。
あんまり体調良くないけど、徹夜で生活のリズムを修正しようとしていますw